2018年12月23日日曜日

20181222 地域における『すぐれた働きをした人』の判断基準およびその傾向について

ここ数日間は天候こそあまり良くなかったものの、大みそかまで10日ほどに迫っているとは思えないほど、暖かい日が続いているように思われます。さて、先日投稿のブログ記事にて述べた治承・寿永の乱にて屋島を根拠とする平家勢を追い討ちするため、渡辺津より出航した源義経の軍勢が阿波国勝浦【現小松島市】に到着したことですが、これを記念して小松島市には源義経のダイナミックな騎馬像があるとのことでした。

たしかに源義経は我が国歴史でのヒーローの一人ですが、この地に他所から移り住んだ人間としては『何故、同時代の土着勢力の誰かすぐれた働きをした人物を、たとえ知名度が全国規模でなくとも、顕彰しようとする方向に行かなかったのだろうか?』といった疑問もまた湧いてくるのです。

他の例を挙げるならば、6世紀に九州北部にてヤマト朝廷に対して反旗を翻した筑紫君磐井あるいは19世紀以降の南九州における西郷隆盛などは、行った行為は、それぞれ時の中央権力に対する反逆・反抗ではありましたが、そうであっても、少なくとも、それぞれの地元・在地においては現在においても郷土の英雄とされています。

これと同じ図式をかりそめに四国東部に用いますと、たとえば、田口成良をあまり全国的な知名度が高くなくとも福原【神戸】造営の【知られざる】立役者として顕彰することなどは、少なくとも地域にとっては意義があるのではないかとも思われるのです・・。

その点、鹿児島市は幕末から明治初期にかけては特に、多くの人々が、この地より雄飛していきましたが、それら方々の顕彰碑・生家跡の碑などは西南戦争にて官軍・西郷軍の何れかに与したかは関係なく、に少なからず市内にありました。

このように考えてみますと、地域毎の地元から出た『すぐれた働きをした人』に対する考え方の違いがあるように思われてきます。

そして、その『考え方の違い』は『どのような考え方、枠組みを用いるのが適当であろうか?』と、しばし考えてみますと、それは先日読了した著作『ホモ・デウス』の影響によるものでしょうか主知・主意・主情主義といった考え方・枠組みが想起されます。つまり、地域における『すぐれた働きをした人』を判断する基準が主知であれば理性・知識にて、主意であればその精神性・意志にて、そして主情であれば感情・情緒にて判断する傾向があるといった感じにて考えていきますと、ある程度、地域におけるその判断基準の傾向のようなものを見出すことが出来るのではないかと思われます。

この視点から、さきの鹿児島について考えてみますと、こうしたことに関しては比較的開放的であり、そして主意と主情主義が混淆する判断基準の傾向があるように思われます。また、徳島については、さきの小松島市の源義経像から考えてみますと、地域よりも全国規模にて知名度のある人物を銅像のモデルとしたことから、主知・主意主義が混淆する判断基準の傾向があり、さらに、そこから地域における実際の生活・価値基準と、外向きに用いる諸価値基準の二つ【ダブル・スタンダード】があるように思われ、何と云いますか、若干閉鎖的な主知主義といった感じがあるように思われます。【それを極端にしたものが『面従腹背』ではないでしょうか?】

しかし、もう少し考えてみますと、徳島に限らず、この『閉鎖的な主知主義』【ちなみに我が国のこの主知の『知』においては、人文社会科学的要素は希薄であり、ナチスドイツの強制収容所における人間をも実験試料のように扱うといったヒューマニズムの欠如といった性質が(無自覚のままで)あるように思われます。】は、我が国のさまざまな組織に普通一般に見られるものであり、また、それは良くも悪くも我が国社会における、さまざまな事物のガラパゴス化を招来させ、あるいはブラック企業蔓延の主たる要因であるようにも思われるのですが、さて如何でしょうか?

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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ISBN978-4-263-46420-5

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前掲書籍の筆頭著者である師匠による歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に焦点を当てた勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが出来ます。

*上記以外、他分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

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2018年12月21日金曜日

20181220 日帰りの東京出張にて思ったこと・・【書籍の読了から】

本日は徳島へ移り住んでから初めて日帰りにて東京に行きました。徳島を発ち、羽田に着き、そこから本日の用務先に比較的近い実家クリニック分院に立ち寄りましたが、本日は休診日であることから誰もおらず、そこで一休みした後、早々に出立しました。

また、本日移動中の電車内にて徳島在住以降初めて購入した書籍であるユヴァル・ノア・ハラリ著 河出書房新社刊『ホモ・デウス』上下巻を読了しました。この書籍は今後も折を見て読み直してみようと考えており、また同著者によるさきの著作『サピエンス全史』同様、興味深いと思われた記述をブログ記事として抜粋引用しようと思います。

以前にも触れましたが、本日読了した『ホモ・デウス』は前作『サピエンス全史』と比べ、具体的な歴史上の事物に即して述べるというよりも、より思想的・観念的色彩が強いと思われ、それにより前作に比べ、理解しながら読み進めるのに多少苦労しましたが、前作を既に読んでいることから、何と云いますか、記述の流れのようなものがどうにか分かり、そして読み進めるにつれて徐々に面白さが増していきました。それ故、こうした著作に興味がある、あるいは今後の人類の進む方向についての参考となる考え・意見を知りたい方々にとっては大変面白く読むことが出来ると思われます。

ちなみに自身はこの後、出来ればジャレド・ダイアモンド著 草思社刊『文明崩壊』上下巻あるいは同著 慶應義塾大学出版会刊『歴史は実験できるのか』を読んでみたいと考えています。くわえて、こうした歴史全般を扱う書籍でなく、具体的な歴史に関する書籍であれば、平安時代末期の治承寿永の乱【源平合戦】の頃を扱った所謂『平家物語』に関係する書籍を読んでみたいと考えています。徳島も含めて四国そしてさらに西の九州【鎮西】もまた、この時代の歴史の進行方向を大きく左右したことは大変興味深い史実であり、当時のそれぞれ地域勢力の源平の戦いに対する反応、対応の仕方を、これら書籍を通じて知ることにより、その地域が辿った歴史、さらには現代にまで貫かれる普遍的な地域性の発露のようなものをも見出すことが出来るのではないかと思われます。

たとえば、もしものハナシになりますが、屋島を根拠としている平家を追い討つため、摂津の渡辺津を船出した源義経率いる軍勢が、阿波の勝浦【現小松島市】に上陸した際、この地の土着勢力が平家方である阿波民部こと田口成良によって名実ともに統一されていたならば、源義経率いる軍勢の上陸は困難であり、あるいは神武東征の浪速 白肩之津での上陸戦のようになっていたことも考えられます・・。

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


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医歯薬出版株式会社刊

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2018年12月17日月曜日

20181217 昨日、一日の閲覧者数が伸びたことから思ったこと

おかげさまで昨日分の投稿記事は思いのほか多くの方々に読んで頂けました。読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。また、それに加えて昨日はかなり久しぶりに1日の閲覧者数がかなり伸び、ここ最近では珍しいほどにまで伸びました。

また、これまでにいくつかの書籍を当ブログにてシェアさせて頂きましたが、そのうちの一冊が、それが属する分野の書籍のなかで、かなり多く出回っているとのことでした。とはいえ、当ブログにてシェアさせて頂いたことが、その売上部数に直接結び付いているとは思えませんが、それでも発売当初よりシェアさせて頂いた書籍が多くの方々に読んで頂いていることは、少なからず嬉しく感じるところであり、それ故、今後もこうしたことは出来るだけ続けていこうと思います。

さて、昨日の記事投稿により年内の目標であった1150記事に到達したことから、本日以降しばらく記事作成を休もうと考えていましたが、さきに述べたようなこと【閲覧者数・シェアさせて頂いた書籍の反響】があったことから、本日もまた、このように記事作成を行っています・・(苦笑)。

とはいえ、年内残り10日間ほど、記事作成を行うことにより、来年に入ってからの1200記事に向けての路程に余裕が持てるとも思われることから、これはこれでいくらかは意味があるのかもしれません・・。しかし、このようなことを書いていますと、1000記事以降、あまり意識することなく150記事ほど作成してきたことが分かり『果たしてこの調子にて1200記事まで作成してみても意味があるのだろうか?』とも思うところですが、おそらく、こうしたものの上達もしくは付随する成果は、継続している間では、明確には分からないとも思われるのです・・。おそらく、これまでの継続的な記事作成のなかで身についたものは、その継続的な行為から、ある程度離れてみて、はじめて判然と理解することが出来るようになるのではないかと思われます。

そしてまた、おそらく、こうしたことは歴史などについても同様のことが云え、それが過去のものとなって、はじめて、あるものの意味・価値といったものが分かるようになるのではないでしょうか?その意味では、自身は未だこのブログを過去のものとしないようにしているのかもしれませんが、しかし、それはずっと続けることも出来ません・・。1200記事まで継続するのは良いとして、その後、投稿頻度は落ちるとしても、最終的に私はどのあたりまで記事作成を行うつもりなのでしょうか・・(苦笑)?

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2018年12月16日日曜日

20181216 1150記事の到達、今後の継続の目途、歴史意識にこだわる意味について

今回の記事投稿により総投稿記事数が1150に到達します。同時に、この投稿記事数は年内の到達目標としていたものですので一先ずそれは達成したことにもなります。

そして、この次は来年の三月に入る前に1200記事に到達したいと考えています。また、多少希望的観測も入りますが、おそらく1200記事程度にまで至れば、新たな何かが見えてくるようにも思われますので、とりあえず、そこまでは書いていきたいと考えています。

以前はいくらかブログに関しての言説をネット上で読んでいた時期もありましたが、ここ最近では、そうしたことをほぼしなくなり、それを思い出し、つい先ほど久しぶりにブログに関するネット上の言説を少し検索してみましたが、以前と比べあまり大きな変化はなかったように思われます。

また、これまでどうにか記事作成を継続してきましたが、このブログが世の中に何らかの影響をおよぼしていると実感することは皆無であり、むしろ、その方が落ち着いて記事作成が出来ますので、出来れば、今後もこの調子にて、もうしばらく続けていきたいと思います。しかし他方で当ブログでの記事が影響しているのか分かりませんが、ある題材にて記事を作成しますと、そちらの方面の方々より偶然のようにご連絡を頂くこともありますので、さきほどの実感はより精確には、皆無ではなく『皆無に近い』が適切であると云えます・・。

くわえて、さきに『今後1200記事までは記事作成を継続していきたい』と述べましたが、来年の五月より今上天皇陛下が御退位され、新天皇陛下が御即位されることにより元号が新たになりますので、1200記事以降も、二つの元号にわたる程度まで書き続けるのがキリが良いのではないかとも思えてきます。しかし、そのように考えてみますと当ブログを開設したのが2015年の6月22日でしたので、4年間の記事作成達成のため、元号の変わる5月から、そこまで離れていない、来年の6月22日まで継続する方が良いのではないかとも思えてくるのです・・(苦笑)。しかし、そうなりますと、現時点から考えて半年以上の記事作成の継続を要しますので、さすがにこれはあまり現実的でないと云えます・・。

そういえば、元号が変わることで、想起されましたが、やはり我が国は全般的に、歴史意識が乏しく、さらにそれは昨今のインターネット網の普及・発達に伴い、面倒にして些末なことを図書館などで調べなくとも、ある程度までは手軽に情報・知識を得ることが出来るようになったことにより、世界規模にて更に拍車がかかったのではないかと思われます。

こうして、いちいち歴史などのことについて図書館などで調べなくとも、分かったような気分・気持ちにしてくれるさまざまな周辺機器の進化発展は、おそらく我々の精神衛生的には良いのかもしれませんが、それにより、かつてのあまり思い出したくはない歴史の様相を機に応じて想起してしまうような気質・精神状態に変化が生じ、無自覚により、ある種の驕慢さが世界規模にて蔓延するようになりますと、それは、国内外さまざまな規模での争いの遠因になるとも云えるのではないかと思われます・・。【おそらく司馬遼太郎が生前、自著『坂の上の雲』を映画などの映像化を許可しなかった理由は、これと似たものであったように思われます・・。】

そして、その意味においても、世間一般より見て、おかしいと思われようと、今少し歴史意識にこだわり、考えてみる価値があるように思われるのですが、さて如何でしょうか?

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20181215 1149記事 記事作成を通じて分かってくること・・

今回の記事投稿により総投稿記事数が1149となり、残り1記事にて年内目標の1150にまで到達します。また、その後もおそらく飛び飛びになるとは思われますが、年内の記事投稿は行うつもりです。

とはいえ、今現在においても『1円にもならないブログ記事の作成を続けていても意味があるのか・・?』と考えることは時折ありますが、やはり、この程度までどうにか継続していますと、愛着と評して良いものか、あるいは惰性と評した方が良いものか、あまり意識せずに『何となく』で記事作成を行ってしまうことが出来るようにもなります・・。また、本日に関しても、そのような調子にて記事作成をはじめた次第と云えるのですが、そうしたことから、ブログ開設当初と比較しますと、毎度の記事作成へのハードルは随分低くなったとは云えます。もちろん、であるからといって毎日毎日記事作成が出来るわけでもありませんが、こうしたことは、何はともあれ、とりあえず継続することにより、徐々にブログ全体としての輪郭のようなものが自分なりに理解出来るようになり、そして、それに対応するような感じで、自分の文体といったものも認識していくのではないかと思われます。

こうして、自分の文体、そしてその細やかなバリエーションのようなものをより深く理解し、さらには自身の手足のように扱うことが出来るようになりますと、何かしら機に応じて、あまり痛痒を感じることなく、自分の文章を作成することが出来るようになると思われます。

とはいえ、そこに至るまでが面倒なのであり、そこから、多くの記事はあまり多くの方々に読まれることはなくとも、とりあえずは継続する意味があるようにも思われるのです。つまり、このブログ記事作成は、究極的には自分のために行っている行為であることから、やはり多くの方々に読んで頂けることは大変ありがたいことでありながらも、その軸は自分本位のままであり続ける方が持続可能性があるように思われます。

このこと【自分本位】は、ここ最近忘れかけていたことでしたので、改めて文章としてみることは、やはりそれなりに意味があるように思われます。そうです、このブログを書き続ける究極の目的は、あくまでも自分のためでありながらも、多くの方々に読んで頂けるような記事の作成を目指すという矛盾のなかでこそ、先日の記事にて触れた『内面での観念的な動き』が生じ、文章にて描写の対象となる動態が生じ得るのではないかと思われますが、さて如何でしょうか?

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

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2018年12月15日土曜日

20181214 ブログを書き続ける自身と日常の自身・・【視座そして内面の動きの率直な描写?】

今回を入れて三回の記事投稿により、総投稿記事数が1150に到達し、かねてよりの年内の目標は達成したことになります。そうしますと、今週末にて今年のブログ記事作成は一先ず終了となりますが、おそらく、その後もいくらかは記事作成を行うものと思われます。

さて、そのようなことを書いていますと、どうしたわけか『このブログ記事を作成している自分と、日常生活を送っている自分は果たして同一であり、かい離していないだろうか?』といった疑問が湧いてきます。ブログ開始当初は、この疑問について悩み、公表を前提とした自身の文章を書くスタンスを定めることに色々と自分なりに工夫なり苦労をしていた記憶があります。そして、その時期において採った対話形式の文体は、現在考えてみますと工夫の一つであり、それなりに効果があったと思われます。

おそらく、文章を作成する際のスタンス・視座のようなものを定めることが、それを継続する際において重要であり、これに文章の題材・ネタとなるものが、加わり、内面での観念的な動きを描写出来ると感じる(ここは「考える」ではないと思われます。)ところに継続的なブログ記事作成の要因があると思われます。

とはいえ、内面の観念的な動きを感じ取り、それを毎日文章にて描写することは残念ながら未だ出来ませんので、現在においても時には対話形式にて、あるいは書籍からの抜粋引用を以て記事作成を行うことになるわけです。

また、そうしたことを書いておりますと「内面の観念的な動きを感じ取り、それを文章にて描写する」ことが歴史などをも含む、さまざまな記述の根底にある本質であると思われたのですが、おそらく、これに関して、我が国は不正直というわけでなく「外界でのさまざまな動きを感じ取り、文章に描写すること」に関しては、かなり鋭い感性を持っていると思われますが、さきの観念的な動きを文章によって描写することに関しては、地域性であるのか、民族性であるのか、古くから苦手であるように思われます。【率直さの方向性が国・民族などによって異なるのかもしれない。また、おそらくそれには宗教が強く関与していると思われる。】

これは、いかなる過程・経緯にて、そうした性質になったかは精確には分かりませんが、ともあれ、そうした性質により、観念的な動きをコトバにて描写したものが経時的に蓄積したものであると云える歴史などの理解そして発達が停滞してしまった先の時代がまさに現代の我が国社会であるように思われます。

医歯薬学など人命そして健康に深く関与寄与する諸学問が極めて重要であることは重々承知していますが、今後、我が国が本当にダメになるとしたら、その起点となるものは、おそらく医歯薬学などではなく、コトバを、文・史(フミ)を扱うところからであると思われます。これが杞憂であれば本当に良いですが、さて、どうなることでしょうか・・。

ちなみに、ここまで書いていてふと思い出したことは大西巨人著「神聖喜劇」に大岡昇平が寄せた評です。

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

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2018年12月13日木曜日

20181213 昨日の続き、再び歴史意識について

おかげさまで昨日投稿分記事も比較的多くの方々に読んで頂けました。これを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

我が国の一般的な歴史意識は、おそらく以前からあまり変わらず、何といいますかアニメなどの舞台設定にありがちな擬制的のものと、史実とされるものの間の区別が曖昧であり、それがさまざまな媒体により更に拡大再生産そして拡散されることにより、現在の状態になっていると思われます。

しかし何故、我々の社会においては史実とされる歴史と擬制的なそれとの間の区別が曖昧なのでしょうか?

そもそも『史実とされる』とは、どのような意味であろうかと考えてみますと、学問分野としての歴史学に則ったものであると思われるのですが、これに関しては、専門書・学術書なども少なからず刊行され、研究も為されているのでしょうが、では何故、その研究成果と日常我々が接する歴史的な背景を持つ事物の間にかい離が生じるのでしょうか?

この間にかい離が生じていなければ、我が国の一般的な歴史意識は、冒頭に述べた擬制的なものになることはなかったように思われます。

あるいは、広く我々の中には、かつての封建時代あるいはそれ以前より、どちらかというと圧政に近い支配を受けたという無意識に近い認識があり、そこから歴史学に基づくような歴史を最終的には拒絶するといったような性質があるのかもしれません。

しかし他方で、特に地方などにおいては、かつての封建制度あるいはそれ以前の社会の残渣とも云えるような、前近代的な習慣・思考が日常において見受けられることは、大変興味深い二律背反・絶対矛盾的自己同一であると思われます。【もちろん、であるからといって都市部が良いというわけではありませんが。】

そして、この二律背反・絶対矛盾的自己同一が良いものであるかどうかは分かりませんが、何れにせよ、さきの擬制的なものでない、歴史学を背景とするような歴史意識が、どのレベルの社会であれ、ある程度の深さと広さで定着することにより、さきの前近代的な習慣・思考は自然と解体なり溶融あるいはまさしく、その歴史意識に即して変形していくのではないかと思われます。

他のさまざまな条件が異なるため、確実にそうであるとは云えませんが、おそらく、こうした過程を封建制度にはじまり経てきた国々が西欧諸国であると云えます。我が国は、典型的な意味でのこうした国々ではありませんが、それでも、国レベルでの歴史意識の醸成に資するような大きな経験を除いては、概ね及第しているのではないかと思われます。

しかし、この一般化され得る歴史意識あるいは基準とされる、正当にして正統とされるような共同幻想のモノガタリ
こそが、国際化によって国境が曖昧になってきている現代においては、思いがけずに重要であることを、我々はどのようなカタチで認識することになるのでしょうか?

あるいは認識しないで済むものなのでしょうか?

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