2020年11月10日火曜日

20201110【架空の話】・其の43

もしもお好み焼きに麺が入っていたならば違っていたかもしれないが、とりあえずは完食することが出来た。またBの方も同様で、完食後も落ち着いた様子で、店内設置のテレビで番組を観たり、スマホ操作などをしていた。

後続の客はあまりいなかったため、その後店内は混雑せず、急かされることもなく食後の休憩が出来たが、一段落着いたと見える、さきほどの店主がこちらのテーブルにやってきた。スマホを触っていたBはそれに気が付くと、急いでスマホを椅子にかけてあるウィンド・ブレーカーのポケットに押し込み、立ち上がった。すると店主は「やあ、どうも久しぶりだね。その後K銀行に行くことになったと聞いているけれど・・。」と訊ねてきたが、そのイントネーションは首都圏では聞かれない独特のものであった。それに対しBは「はい、おかげさまで、どうにか入行しました。それと**君は、たしか今年が国家試験かと思いますが?」と訊ね返した「**君」とは、話の雰囲気からして、店主の息子さんのようである。すると店主は「そうそう、もうじき2月末に国家試験があるとかで、去年の年末はこっちに帰ってこなくてね、大学のある延岡の方で籠って勉強していたよ・・。まあ、上手くいけば良いけれどね・・。それと来年は下のヤツが受験でね・・これは女の子だから、出来るだけ近くの大学が良いと考えているんだけれどね・・。」といった会話をしていた。

私は方は特に話題に入ろうとはせずに、ぼんやりとテレビを観ていたが、しばらくして「じゃあ、また。」といった感じで店主がカウンターの向こうに戻ると、Bも椅子に座り、しばらくは威儀を正していたが、やがて落着き、私に「それじゃあ、もうすぐ出ようか?」と聞いてきた。私の腹も随分こなれて落着いたことから、同意する代わりに、荷物をまとめて立ち上がった。Bはそれを見て、先にレジの方に行き支払いをしようとしたらしいが、さきほどの薄い紺のエプロンの女の子に何か云われて、困ったような顔をしていた。どうやら、店主から代金を受け取らないように云われているようであった。私も財布を出して、代金を支払おうとすると、それをBが止め、そしてまたそのBの支払いを女の子が止めるという、少しおかしな状況が現出したわけであるが、奥の方から店主の声で「また、娘の進路の件で親父さんに話を聞いてもらうかもしれないから、今日の支払いは一先ずナシっちゅうことで。」と云われてBも引き下がり「それではご馳走になります。」と柱などでハッキリとは視認出来ない店主に向かって頭を下げた。私もそれに倣って頭を下げ「ありがとうございます。ごちそうになります。」と御礼を述べた。

店から外に出ると、あらためて寒さが肌を刺したが、天気は晴れており陽はさしていた。そしてまたBの軽バンに乗ると「ここからはすぐだから。」と云って発車した。コトバ通り、そこから1、2分で不動産屋の駐車場に着いた。そしてまたBを先頭に自動ドアから店舗に入ると「ああ、どうも、ハナシは聞いていますよ。後ろの方が部屋をお探しの方ですか?」と、これまた、さきと同様の独特のイントネーションで、ブラウスにベストといったオフィスの制服らしきものを着た「元気な50代」といった感じの女性が声を掛けて来た。私は「はい、そうです。どうぞよろしくお願いします。」と云ってはみたものの、それよりもBが「ええ、今回はよろしくお願いします。」と、これまで聞いたことのなかった、大きな声の郷音にて返事をするのに少し驚き、圧倒された。


女性の方は、そういった返事を聞くまでもない様子でダウン入りのベンチコートのような至極暖かそうなコートを羽織り、キーボックスから自動車の鍵を取り出し、こちらの方にやってきて、カウンターの上に置いてあったそこそこ厚いファイルを抱えて「それじゃあ、早速に見に行こうか。」と我々を促した。

おそらく店内に入ってから1分もしないうちに再度、外に出ることになったわけであるが、こうした反応の速さもまた、一つの飾らないサービスなのだろうと感じられた・・。


そして、ワゴンの社用車にて、アパートを何件か廻ることになったが、この女性スタッフは車内でも運転しながら気さくに話しかけてくれて、こちらの希望も過不足することなく自然に伝えることが出来たように思う。

何件目かの物件が、丁度市電の駅とJR線の駅が重なる、K大学病院の最寄り駅から徒歩10分程度の大学病院へのぼる坂のふもとにあるアパートであったが、このアパートの住人の殆どはK大学の医療系の学生さんとのことであり、たしかに駐車場には学生さんが好みそうな感じの自動車が何台か停まり、また、その中には、ご実家が裕福なのか、外国車も停めてあった。

また、女性スタッフは、私が進むことになった口腔保健工学科は、実習などでk大学に行くことが多くあると聞き、それで、このアパートの立地は、専門職大学のキャンパスへも市電か自転車などで通うことが出来るから、良いのではないかといった意見を述べられた。

このアパートは家賃は特別に安いわけではないが、その立地が良く、また部屋が比較的キレイで広かったことから、一番好ましく感じられた。ともあれ、少し逡巡した様子でいると、それまでは無口であいたBが横からボソッと「ああ、ここだったら良いね。」と云ったことから「分かりました。あとの候補もあるかもしれませんが。ここが良いと思います。しかし、もしも、ここに決めましたら、少なくとも3年間は住むことなると思いますので、少しだけでも家賃などをお値引きして頂けれましたら、大変ありがたいのですが・・。」と云ってみると、女性スタッフは「そうですね。でもこの物件は、とても良い場所にあって、部屋も新しくキレイなので、ほっておいても入居希望者はいらっしゃいますので・・。」といった強気な返事であった。

そこで「これは、もう値下げ交渉はダメだろう。」と観念すると、またBが「分かりました。じゃあ、他の物件を見に行きましょう。」と双方を見て云うと、スタッフの方は少し黙ってから、ファイルを開き、続いて電卓を弾いてから、おもむろに「・・じゃあ、Bさんのご紹介だから、他の人に云わないでくださいよ・・。と云って「ひと月の家賃」とのことで電卓の数字を示した。その数字は当初よりも数千円程度下がり、またキリの良い金額になっていたことから、そこで同意して、契約をすることにした。割と早い部屋探しであるものの、後になり現在となっても、それは悪くない契約であったと思われた。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!





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2020年11月9日月曜日

20201109【架空の話】・其の42

しばらく走ると、左前方の視界に海が見えて来た。天気は良く、わずかに日光が首都圏より強いように感じられたが、気温は決して高いというわけでもなく、それは首都圏であっても冬と云える陽気であった。

Bは運転しながら「ほら、もうすぐ桜島が見えてくるよ。」と右手でそちらの方を示した。たしかにそちらの方角に、桜島と思しき煙をあげる山が見えた。そして車はk市内に近づいて行くと、左側に海を挟んで見える桜島も徐々に大きくなっていった。

以前の編入試験の際は、そうしたことをあまり気に留める余裕はなかったが、今回は部屋探しとはいえ、そこまで緊張する用向きではないことから、周囲の景色も落ち着いて眺めることが出来、他方で不思議に感じられたのは、普段、東京で会っているBが、ここKで落着いて車を運転していることであり、これはBに云ってみようかとも思ったが、それはBにしてみれば、まさに逆の感想を持つのだろうと思われ、わざわざ口に出すことは控えておいた・・。

そうすると、おもむろにBがまた「お昼はまだ食べてないよね?」と訊ねてきた。私は「うん、まだだけれど、何処か良いお店をしっているの?」と訊ね返してみた。すると「ああ、今から行く不動産屋さんの近くに昔よく行っていたお好み焼き屋さんがあって、久しぶりにそこに行こうと思っているんだけれど、良いかな?」と再び訪ねてきた。私は「九州のKで「お好み焼き」とは、変っているけれどBが行きたいのなら、全く問題はないよ。」と返事をした。すると「分かった。じゃあ、とりあえず、そこに向かおう。」と、わずかにシート背もたれから背中を反らして運転時のストレッチのようなしぐさをした。

さきほどから車は市内に入ったようで、市電が走っているのも目に入るようになってきたが、不機嫌な感じはないものの、Bはあまり自分からは話そうとはしない様子であった。あるいはkの男は無口な人が多いと、以前聞いたことがあったが、Bも故郷に帰ると、そのようなスタンスに戻るのかもしれない・・。

そこから、しばらく走り、JR線沿いの道を走っているとBが「はら、そこのお店だよ。いやあ、良かった営業しているよ。」と話しかけてきたので、前方を見ると、たしかに昭和な感じが強い、味のある佇まいのお店が見えてきた。店舗の駐車場も隣接してあり、そこに乗って来た軽のバンを停め、ドアを開け店内に入ってみると、案の定、こうしたお店にありがちといえる「チリンチリン」というドアベルの音がした。店内は熱した鉄板があるだけに暖かく、また、昼食時に近い時間であったことから、店内は混み合うほどではないが賑わっており、我々が入った直ぐ後に、食事を終えた背広を着た3人組の男性が店から出て行った。
Bは、控えめに、少し忙しそうに動いている50代半ば頃と見える店主に軽く会釈をして、空いているテーブル席に着いた。卓上にはお好み焼き屋での定番のものが置かれ、またラミネート加工されたメニューが置いてあったが、Bは慣れたもので、それを見ずに私の方に渡し「こっちはもう決まっているから、選んでね。」とのことであった。私は数秒間メニューを眺めた後「じゃあ、Bと一緒ので注文するかな。」と云うと、Bはおもむろに手を挙げ「すいません、こっちは豚玉大にライスと味噌汁を二つでお願いします。」と口頭でオーダーをした。すると、さきの店主が「あいよ、豚玉大の定食二つ!」と返事をすると、その傍らで、薄い紺色のエプロンを着けたアルバイトと思しき女の子がメモを取ってから、こちらにグラスの水を運んで来て、手際よくテーブルの鉄板に火を入れてから戻って行った。Bは「ここは、昔よく来たのだけれど、なかなか美味しいんだ。それと、店主の息子さんが同い年で、たしか今は薬学部に通っていると聞いていたんだけれども・・。」と話し始めた。どういった繋がりか分からないが、こうした地元の附き合いがあるのは、何だか羨ましく、私が住んでいる首都圏の住宅地では、こうしたものは希薄ではなかろうかと思われた・・。

ともあれ、もう一つ驚いたのは、お好み焼きとご飯と味噌汁で定食になるということであり、こうした食文化は首都圏では、あまり見られないのではないかと思われた。しかし、それは食べられないといったほどの違和感ではなく「まあ、食文化が少し違うと、こうしたこともあるのだろうな。」といった程度のことであったと云える。

店の床は基本コンクリートの打ちっぱなしであり、一部小上がりの座敷席もあったが、そちらは既に全て占拠されていた。店内にいる面々は、半分が周辺のサラリーマン、残り半分がこれまた周辺の学生さんであるように思われたが、こうした地元密着型の昭和感の強い飲食店に女子学生も当り前のように出入りしていることは、何だかとても新鮮な感じを受け、また、以前に観た映画「がんばっていきまっしょい」内の松山市のうどん屋さんで主人公と友人が高校入学後に再会したシーンを思い出させた。

さて、そうこうしているうちに、豚玉大がこちらに運ばれてくるのが見えてきたが、ここでは、大体焼き上がったものを、鉄板上で温めつつ食べるスタイルらしく、まあ、それが失敗もなく、安定しているのだと思われた。お店の方々は少し大変であるかもしれないが・・。

そして、続けて大きめの茶碗に盛られたご飯と味噌汁が運ばれてきたが、味噌汁も何だか具だくさんであり、それだけで一つのおかずのように感じられた・・。

こうして定食一人前が目の前に揃ってみると、その量には少し驚かされた。しかし、見ていても量は減らず、ともかく食べ始めてみると、意外と入るものであり、お好み焼きに麺が入っていたら、違っていたかもしれないが、とりあえずは完食することが出来た。またBの方も同様で、完食後も落ち着いた様子で、店内設置のテレビで番組を観たり、スマホを触ったりしていた。

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2020年11月8日日曜日

20201108 ブログ記事作成の方法の変遷と、今後の抱負

今後、新規にて20記事ほど作成・投稿しますと、年内の目標である総投稿記事数1430には達することから、本日は記事を作成しないで休み、読んでいる書籍の頁を更に先に進めようと思っていましたが、PCの前に座り、SNSでの作業を行っていますと、徐々に前のめりになり、収まりがつかなくなり、そしていよいよ記事作成を行うため、動画など周囲の音を静かにします。自身の場合、記事作成の際は静寂を好み、周囲に何らかの音があると、気が散ってしまい、身を入れての記事作成が困難になる傾向があります。

そうしたことから、自身は、どちらかと云えば、深夜など人の寝静まっている静かな時間帯での記事作成をやり易く感じるのだと思われます。とはいえ、以前、ほぼ毎日記事作成を行っていた頃(2016~2017頃)は、20時過ぎに会社から戻り、夕食を摂ってから、すぐに記事作成を始め、そして、どうにか記事投稿が出来た頃には大体23時は過ぎていました。そこからシャワーを浴びて就寝に至るまでがルーティンでした。その当時、何故、そこまで記事作成の継続に注力していたのか分かりませんが、しかし、それは同時に今現在に至るまで尾を引き、現在、この記事作成にも至っているのだとも云えます・・(苦笑)。

また「その間に何らかの有意な進歩はあったのか?」と考えてみますと、イマイチよく分からず、それは今後、継続的な記事作成を止めた後になって、はじめて体感できるようになるのではないかと考えています・・(笑)。

ただ、こうした雑文的なブログ記事であれば、割合早く書くことが出来るようになったことは事実であり、何か良い記事題材の着想を得ようとして頭を抱えることは以前と変わりませんが、しかし、何かしら得た着想をとりあえず、文章にしてみるという作業は、以前と比べいくらか早くなったと云えます・・。

当ブログを始めた2015年当初、喫茶店にてノートに記事を手書きにて作成し、後刻、その記事文章をPCにて入力・投稿し、ブログを作成していました。この方法での記事作成は2016年半ば頃まで続き、それからも作風について、多少の紆余曲折を経て現在に至っていると云えますが、現在、少し気になっていることは、以前に41話まで作成した【架空の話】であり、この続きを機を見て作成したいと考えていることです。

ここ最近は、半ば惰性のように【架空の話】から離れていますが、心機一転し、このモノガタリを先に進めるためにも、ここでそのことを記しておいた方が良いと考えました。

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2020年11月7日土曜日

20201107 最近、読書の傾向にて気が付いたこと・・記憶の種類

 先日1410記事に到達し、今年中に出来るだけ1440記事の投稿まで近づけたいと考えています。そして今月11月内では、15記事程追加更新すれば、来月師走は、いくらか楽になるのではないかと思われます・・。

ともあれ、そうしますと、今月は概ね2日に1記事の追加更新を要するということになり、それはそれで大変であるように感じられます・・。また、そのように考えてみますと、明らかに現在はブログ開始当初と比べ勢いが鈍化しているとは云えます・・。とはいえ、他方では、当ブログがどうにか5年以上にわたり続いていることの方が本来、強調しても良いと思われるところもありますが、やはり、目標や希望と云うものは、先を示している方が良いと思われますので、さきの記事作成の鈍化もまた、記事を作成する自身を鼓舞するためにも注意しておいた方が良いと思われるのです・・(笑)。

そういえば、先日来の宮地正人著「幕末維新変革史」上巻は、それ以降も読み進んで、また、読んでいてタイムリーであると感じさせられる箇所が随所にあり、あるいは遠からぬ先の我が国もまた再び、こうした変革期に至るのではなかろうかと考えさせられます・・。

また、他方で最近気が付いたことは、我が国の古代史について扱った書籍を以前ほど熱心に読むことが困難になっていることであり、以前であれば、古墳について扱った書籍を読み進めていますと、記述にもよりますが、記述古墳の様子を想像することも出来ていましたが、どうしたわけか、最近はそうした頭の働きもまた、さきと同様、鈍化しているように感じられ、これはおそらく近在に記憶を想起させる元となる古墳の存在がなく、実感として掴めなくなってきているのではないかと思われます・・。

その意味で、自身の初めての西日本在住の経験となった和歌山・南紀在住期では、地域に歴史の積層の様相が自然なカタチで残っており、自然にそれらに対する興味を惹起させ、そして保持するにおいては、大変に良い環境であったと云えます。

あるいは、もっと具体的に書きますと、そうした古墳などの記憶は、それがある自然環境全般や、近在にて祀られている寺社などと近い位置に、書籍での記述があり、評するならば、野趣溢れる、あるいは感性と接続された記憶であると云え、その感性の基礎となる古墳などの存在から長らく離れていると、さきに述べたように、それらについて書かれた書籍も、以前ほど身を入れて読むことが困難になってくると云えるのかもしれません・・。

自身の希望としては、今後、装飾古墳が比較的多く存在する九州地域に、週のうち何日かを滞在出来るようにすれば、またその記憶は新たな要素と結合し、更新されると思われるため、そのようになれば良いと考えています・・。

ともあれ、現在読み進めている書籍上下巻を読了することが出来ましたら、その次は我が国の古代史について書かれたある程度ハードな新たな著作を見つけ、身を入れて読んでみようと思います。

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2020年11月6日金曜日

20201106 「狂言回し」の持つ意味合いについて・・

かねてより、何やら面白そうな場面に私を呼んでくださる方々がいらっしゃることは、大変ありがたいことであり、また、その場での経験を通じ「ははあ、世の中は今、こう動いているのか・・。」といったことが体感を通じて理解出来るようになると云えますが、他方で、おそらく私はビジネスセンスといったものはなく、取柄といえば、こうして自身の感覚にて文章として残すことぐらいではないかと思われます・・(苦笑)。

また、呼んでくださる方々は、それも先刻ご承知であるように思われるのですが、それでも呼んでくださっているのは「あるいは他にも深い意味があるのかもしれない・・?」と私としては少し深読みしてみたくもなります・・。いや、実際、深い意味はないのかもしれませんが・・(苦笑)。

また、私は宮仕えは至極向いていない方であると認識していますが、他面において、何か新しく面白いことを考える、また、それを実現させるような方々は、実際にお目に掛かり、お話しを伺っていると、大体は分かるようにも感じられます・・。

私自身はそうしたイノベーター型の人間ではありませんが、そうした方々が話される内容は、そのビジョンが「ああ、なるほど・・。」といった感じで可視化出来る(腑に落ちやすい)といった共通する特徴があると云えます・・。

それは、コトバの強さや、身振り手振りの派手さといった演技・技巧的なものではなく、ご自身が話される内容の世界観をどれだけ精確に把握しているか、といったことであるように思われます。

つまり、演技でなく「本当に確信がある」ということであると思われますが、それでも、その世界観(ビジョン)が実際に具現化するかどうかは分かりませんが、少なくとも、具現化するビジョンと、その方法についての現実的な筋道を立てておられる方が、そうでないものと比べ、具現化はし易いように思われます。

ともあれ、そのように考えてみますと、自身には何やら「狂言回し」的な「その周囲で何やらコトが進んだり、繋がっていく」といったところがあるようにも思われてきます・・。

また、ここからは多少突飛な意見にはなりますが、諸産業による実社会において、人文社会科学もしくは、そうした教養の持つ重要な意味とは、様々な要素が散らばる中で「何と何が合うか」をまさに「何となく適切に」判断出来ることであり、そうした感覚とは、映画であれ、音楽であれ、あるいは哲学などの思想であっても、その基層には「共通するマトリックスのような感覚」があり、それが所謂「教養」と称されるものであるのではないかと思われるのですが、さて、如何でしょうか?

そして、また、こうした「教養」とは、我が国古来からの「巫女的予言」と本質的に対立するものであることから、なかなか社会において認められないのかもしれません・・(笑)。

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2020年11月5日木曜日

20201105 1410記事の到達、記事作成の中で偶然書くことになった経験から

 昨日の投稿記事の続きのようですが、今回の記事投稿により総投稿記事数が1410に至ります。これは特に大きな区切りとは云えませんが、それでも、1500記事到達までの一つの区切りではあるとは云えます。くわえて、昨今の1400記事あたりから、またスランプ気味であるように感じられますので、こうしたことで幾分、自分を鼓舞させた方が良いのだとも云えるのです・・(苦笑)。

また、季節の方も順調に秋から冬に向かっているように感じられ、今年あたりは、新たな上着を購入してみようと考え、先日、書店にて、久しぶりにそうした雑誌を読んでいますと、そうしたことに興味があった以前と比べ、多くの種類が販売されているようであり、予算との兼ね合いなどから迷っていますと、次第に乱暴な気持ちになってきて「ええい、それなら今冬は買わなくても大丈夫だ!」と開き直り、手に持った雑誌を棚に戻して帰ってきてしまいました・・(苦笑)。

おそらく、このまま何も購入しないということはないと思わいますが、こうした服装・衣服のことからも、以前と比べて気を使わなくなってきたように感じられるのですが、後になり、よくよく考えてみますと、これはあまり好い傾向ではなく、セルフ・ネグレクト(自己放任)にも親和性がある行為態度であるようにも感じられます・・。

私は現在に至るまで比較的長期間、独り暮らしをしてきましたが、その期間は概ね、無駄とも云えるほどに暮らし向きに関しては、色々とやってきたように思われます。そして、そこから考えてみますと、たしかに何時の頃からか、そういったことに、あまり興味や関心を持たなくなっていったと云えます・・。

また、私の場合、こうした変化は徐々に進行していったものであり、その淵源についてしばし考えてみますと、それは2011年あたりであったように思われます・・。当時はいわば無我夢中のような状態であり、とりわけ2009年の兄の死と翌2010年の指導教員の退職は、自身にとっては理解出来ないほどの大事件であり、また、これらは今なお理解出来ずにいると云えます。

こういったものをトラウマ(心的外傷)と評するのか分かりませんが、しかし、当時の自身は著しく尊厳(もしも尊厳というものがあるのならば!(笑))を強く毀損されたと感じられたと記憶しています。何故ならば、自身には分からない大きな力により、それまで研究指導をしてくださった方を連れ去って行ってしまったわけですから・・。

そして、その後はこちらには何もありませんでした。ともあれ、さすがにその際は「人生詰んだ。」と感じて、深夜にアパートの部屋で針金のハンガーを用いて首を吊ろうと試みましたが、思いのほかにそれは苦しく、また途中で翌日の用事などを思い出して止めて、そのまま実行することはありませんでした・・(苦笑)。

また、現在、そうした経験を客体化して文章として書くことが出来ましたが、不思議なことに、この経験は、これまでに書こうと思ったことはありませんでした・・。また、それを書くことにより、少しはさきに述べた自己放任の態度も改善されるものなのでしょうか(笑)?

ともあれ、思わぬところから、不意に、こうした過去の少なくとも喜ばしいとは云えない経験を書くことになりましたが、今のところ気分は平静そのものと云えます。しかし、さきの「自身には分からない大きな力によって云々」について、もう少し突き詰めて考えてみますと、毎度のことではありますが、平静でいるのが困難になってくるようです・・(ここまで書いていても、そのように感じられます。)。

しかしまた他方で、そうした記憶や認識があるからこそ、それを文章として著すことが出来るということもまた事実であるのです・・。

そのように考えてみますと、こうした記憶や認識は文章化することにより昇華されていくような性質があるのかもしれません・・。

そして、そうした経験を書く機会が、偶然訪れてるということもまた、ブログ記事作成を行っていく中で興味深く感じられるところであると云えるのかもしれません(笑)。

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2020年11月3日火曜日

20201103 1500記事到達までの大まかな予定、および読んでいる書籍について

 およそ2週間ほど前に1400記事に到達し、今回を含め2回の記事投稿により、一つ目の小区切りとも云える1410記事に達します。そして、さらにこれを何回か積み重ねていきますと1500記事に到達する予定となりますが、今現在そうした想像は出来る状態ではなく、とりあえず目先のこととしては、年内に1440記事程度までは更新してみたいと考えています。

そして来年は2日に1記事の頻度にて記事作成を継続しますと、5月中には1500記事への到達が見込まれ、さらに多少の猶予期間を設けて、当ブログ開始から丸6年を迎える来年2021年の6月22日までには、どうにか1500記事への到達が叶うのではないかと思われます。

先のハナシになり恐縮ではありますが6年間(およそ2190日)で1500記事の投稿をすることになりますと、その期間(6年間)10日のうち7日近くは新規の記事を投稿してきたことになりますので、それなりに「頑張った」とは云えるのではないかと思われます・・。

とはいえ、そこに至るまでは残り90以上の記事更新が必要であり、今なお先行きは不透明であると云えますので、毎回1記事ずつを、出来るだけ大切に積み重ねて行こうと思います。

さて、先日から読み進めています宮地正人著「幕末維新変革史」上巻は250頁過ぎまで至り、無勅許にて開港を断行した幕府に対する尊王思想に基づく批判勢力に対しての一斉取締りと云える「安政の大獄」が始まり、国内政情もいよいよ不安定となってきました。

ともあれ、こうした歴史進行の局面において重要視されることが「勅許」という「朝廷からの事前の許可」が必要であるということは興味深く、何やら現在の政治にも関連があるのではないかと考えさせられます・・。

また、この「安政の大獄」を実施した井伊直弼はもちろん、単純に悪し様には描かれないにしても、批判勢力に大弾圧を加えたことは事実であることから、その先にある「桜田門外の変」での書きぶりが興味深く、また、それと関連して、以前に読んだ野上弥生子著「迷路」にて井伊直弼をモデルとした江島近江守の孫として描かれる江島宗通が述べる祖父の生涯や維新以降の我が国についての見解が気になってきます・・。後日、機会を見つけて当著作を探し出し、該当部分を再読してみたいと思います。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!



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