2018年8月11日土曜日

20180810 ある種の著作を読み始める契機について【対話形式】

『先日の西日本を主とした大雨によって未だ二次災害発生の危険性の残る地域があるとのことです。これまでに生じた被害の復旧、そして今後の被害が出来る限り少ないことを祈念しています。』

A「つい先日、新たに短い記事を投稿されていたようですが、何かあったのですか?」

B「ええ、あの記事、まあ記事と云うには少し短いですが、あれは移動中の宿泊地にて作成したものです。やはり作成する場所・機器といったものがある程度一定でないと、どうも現在の私では上手い具合に記事を書くことが出来ないようです・・(苦笑)。」

A「まあ、それでも、その投稿された記事は、これまでと違う機器・環境で作成されたわけですよね・・。まあ、それでしたら一応は進化ではないでしょうかね・・?ともあれ、またブログ記事の作成は再開するつもりなのですか?」

B「ええ、ここ最近は時折、そのことについて少し考えていまして、近いうちに再開してみようと考えています・・。あと同時に本格的に再開した後もしばらくは対話形式の文体で作成していこうと思っています。まあ、対話形式の方が書き易いですし、それに、私の場合、この形式にてしばらく書き続けることにより、割合スムーズに独白形式の文章の作成に移行できると思われますので・・(笑)。」

A「・・ええ、対話形式の文体にて書かれた作品は、読んでいても比較的面白いのが多く、なによりも読み易いですからね・・。まあ、もちろん、その質は多岐に渡ると云えるのでしょうが、それでも、この対話形式という文章作成の方法は洋の東西を問わず、大昔からありますからね、何と云いますか、思索する文章の原点に近いところにあるのではないかと思いますね・・。」

B「ええ、たしかに、以前、私のブログで抜粋引用させて頂いた文章に中江兆民著の『三酔人経綸問答』からのものがありましたが、ああした当時の口語体に近い文体にてハナシが展開していきますと、自然とこちらもその文体に乗せられて、知らず知らずに読み進めていってしまうようなところがあるように思いますね・・(笑)。」

A「・・ははあ『三酔人経綸問答』ですか・・。たしかにあの作品は登場人物三人による対話形式でしたが、小説などのように部分的に対話形式を用いているのではなく、全てが対話形式の作品で思い出されるのが、マーク・トウェイン著の『人間とは何か』ですね・・。この作品はだいぶ前に読みましたが、その時のショックというか、衝撃は結構大きいものでしたが、現在になりますと、おそらく残念ながらと評した方が良いのかもしれませんが、その時のショック・衝撃はあまり大したモノではなかったように思われてしまうのです・・(苦笑)。まあ、この作品が書かれた時代背景自体が大きく違うのだから、単純には評価することは出来ないのかもしれませんが・・。」

B「ええと、その作品もたしか岩波文庫から刊行されていましたね・・私も以前に読んだ記憶がありますが、私の場合、冒険小説のイメージが強いマーク・トウェインらしからぬ作品だと思いつつも、その後にどういった経緯であったかは忘れてしまいましたがアルベール・カミュ著の『異邦人』を読んでいた記憶がありますので、何と云いますか、当時は厭世的といいますか虚無的といいますか、まあ、そういった考えに惹かれていた時期であったのだと思います・・(苦笑)。・・いや、それでも私だけでなく他の多くの方々も、若い時分にはそうした経験をされていると思いますので、そこまで可笑しなことであるとは思いませんが・・(苦笑)。」

A「ふーん、マーク・トウェインの『人間とは何か』のあとにアルベール・カミュの『異邦人』を読んでいたのですか・・。それはなかなか興味深いですね・・。あるいはその時期はBさんが前々から読んでいた司馬遼太郎の時代小説あるいは夏目漱石といった、いくらか観念的要素がある作品から、より思想的・観念的要素を強化させた作品を読んでみようと努力し始めていた時期であったのかもしれませんね・・。」

B「・・今Aさんが仰った内容の後半部分に関してですが、まさしくその通りです・・。そして、さらにその後にさらにいくつかのそうした著作に手を出した記憶がありますので、現在考えてみますと、ああした時期はなかなか不思議なものがあるのかもしれませんね・・(笑)。」

A「いや、不思議であるかどうかは分かりませんが、それでも何かしらの契機といったものはあったのではないでしょうかね・・。そして、そうしたものは感受性の鋭い若い頃の方がやはり相対的に良いのでしょうが、それでも、少なくとも、そうした題材で、こうやって話すことが出来ているのは、その当時の読書の記憶のお蔭でしょう・・(笑)。」

B「・・ええ、あまりそうした実感はありませんが、それはたしかに仰る通りであるとは思います・・。また、それとも多少関連するのかもしれませんが、つい先日読んでいた著作に、さきに出た中江兆民著の『三酔人経綸問答』のことが書かれていまして、その内容が、書かれた当時の我が国社会のみならず、現在の社会を考える上でも面白いのではないかと思われましたので、後日、この部分を抜粋引用してみようと考えています。よろしければ、読んで頂き、またご意見を頂戴出来ればと考えています・・(笑)。」


『ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。』

~書籍のご案内~
増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5


~勉強会の御案内~
前掲著作の執筆者である師匠による歯科材料全般もしくは特定の歯科材料にしぼった勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス
conrad19762013@gmail.com 
どうぞよろしくお願いいたします。


数年前から現在に至るまで列島各地、特に西日本にて発生した、さまざまな大規模自然災害により被害を蒙った地域の速やかな復旧、および、その後の復興を祈念しています。



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