2018年6月11日月曜日

20180611 新たな小説を読み進めて思ったこと・・其2

おかげさまで昨日投稿分の記事は、投稿翌日にしては多くの方々に読んで頂けました。読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

さて、昨日より読みはじめた小説は、昨日の就寝前・本日の電車内での読書により200頁程度まで読み進みました。先の展開は未だ分かりませんが、これまでの記述からでも十分に当著作は新たな面白い小説を探している方々にとって、格好の一冊になると思われました。

また、当著作はただハナシとして面白いというだけに留まらず、現在においても通用する国際間のやり取りの実相のようなものが、上手く描かれていると思われますので、たとえば国際関係論などの講義科目の副読本などとして用いても面白いのではないかとも思われました。

さらにもう少し穿って、この著作が扱っているテーマについて考えてみますと、そこには16世紀以降の白色人種(コーカソイド)による世界侵出の際、彼らが見た各地の在来人種(有色人種)に対する見方の祖型のようなものが示されているのではないかと思われました。こうした視点は、面白いことに同じく東欧に出自を持つ英国の作家ジョセフ・コンラッドのいくつかの作品からも看取出来ることから、列強による帝国主義の先端にて行われていることの本質らしきものを遠巻きに、まさしく客観的に眺めている東欧勢といった構図が思い浮かぶのですが、さてこの構図には、いくらか近現代史的な文脈に叶うものでしょうか・・?

また、そこからハナシは変わりまして、こうして新たな小説・物語を読んでいますと、どのような感情・情念が惹起し促されるのか、ブログ記事の作成は比較的スムーズに出来るようです。おそらくこれも以前に述べたインプットとアウトプットの何らかの関係によるものなのでしょうが、その意味からも、実学に供する硬質な学術書だけでなく、こうした小説・物語などもまた我々の精神・知性そしてその創造性に対して悪からぬ影響を与えるのではないかとも思われました・・。

そして、この場合の読書とは、あくまでも能動的な活動であるということが大事ではないかと思われます・・。
それ故、本を読むことは一般的に良いこととされていますが、そのもう少し深い意味合いは、実学に供する硬質な学術書を咀嚼することが出来る知性を得という目的以上に、能動的に書籍に接する習慣を得るということであり、おそらくこのことに関しては近代以降の我が国は現代に至るまで、あくまでも実学に固執するかのように留まり続けているのではないかと思われます。そして、その結実・具現化が現在の我々の社会であるとするならば、果たしてそれは『成功であった』と云えるのでしょうか?

便利な機器に囲まれている現代であるからこそ、知らないうちに我々の能動性が有用性のみに転換・収斂されることに対し、注意を向けた方が良いのではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか?


~書籍のご案内~
ISBN978-4-263-46420-5
医歯薬出版株式会社

~勉強会の御案内~
前掲著作の著者である師匠による、歯科材料全般もしくは特定の歯科材料に関しての勉強会・講演などのご要望がございましたら、こちらもよろこんで承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執った経験から、さまざまなご要望に対応させて頂きます。

この件に関しての連絡先メールアドレスはconrad19762013@gmail.com となっております。
併せて、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

数年前より現在に至るまで列島各地において発生した大規模自然災害によって被害を被った地域のインフラの回復および、その後の復興を祈念します。

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


















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