2020年4月28日火曜日

20200428 事実に立脚した想像(創造)について

A「ここ数回は物語のような記事を投稿していますが、あれは大体ご自身の経験がもとになっているのですか?」

B「・・ええ、読んでくださっているのですね。どうもありがとうございます。直近2回の投稿記事は、たしかに自分の経験に基づいていますが、投稿してみますと思いのほか多くの方々に読んで頂き、少し驚きました。そこで、この調子にて、もうしばらく記事作成をしようと思いましたが、一方で、そのまま書き続けるのも少し芸がないと思ったことから、その間に対話形式などの記事を挟んでみようと思っています・・。」

A「いえ、別に他のそうした記事を挟まなくても、読んで頂いている方々がそれなりにいたのであれば、そのまま続ける方がむしろ、良いのではないでしょうか?」

B「ああ、たしかにそうかもしれませんが、さきほどのコトバをより精確にしますと「芸がない」と云うよりも、そのまま戯曲的あるいは直線的に書き続けますと、やはり、その分早く終わってしまいますから、そうした物語作成の背景のようなものを記事として挿入した方が、いくらか全体の幅が広がり、面白味も増すのではないかとも思ったのです。また、現在の新型コロナウィルス感染症による外出自粛によってストレスが溜まり、あのような自身としては珍しい架空の物語を、半ば勢いで作成したとも云えるのですが、面白いことに、そのような背景で作成した記事がそれなりに読んで頂いているのです。」

A「ふーん、そうしますと、今回の外出自粛のによって、あのような記事が出来たということになるのですね・・。まあ、それはそれで期せずして新たな創造の転機になったということになるのでしょうか。」

B「ええ、そうです。まさに新たな創造の転機として今回の外出自粛が作用したと云えますし、また、現在もなお、割合悶々とした状態で記事を作成しているのですが、そうした状態では、論理によって構築するような記事よりも、客観的に認識し得る現実の世界と、そうでない自分のイメージした世界が混淆したような世界を描きますと、それなりに気が晴れるものなのです・・(苦笑)。」

A「うん、まあ、逆に現実が晴れ晴れとした状態では、あまり理想を述べるような必要性や衝動も生じないのかもしれませんね・・。しかし、それでも一応、事実と思われるところに立脚して文章を書いているところが重要であるのかもしれませんね・・。つまり、そうしてイメージされた世界は、事実と近過ぎて事実そのものを述べるような文章である必要はないのかもしれませんが、他方で、事実から遠のきすぎても、読む人々からすると、あまり理解できず、共感することも難しくなるのではないかと思います。その事実からの遠近の匙加減が重要なのだと思います・・。」

B「なるほど、それはたしかにそうかもしれませんね・・。しかし、その意味では現在の我が国のさまざまな文物は特にアニメを中心として、日常的な現実から離れようとする衝動がとても強いのではないかと思われます。あるいは、そうした事実によって象徴される硬質と思われるコトバを散りばめて、そうしたことを敢えて曲解しようとしているようにも思われます。これはかねてからの伝統であるのか、近年はじまったことであるのかイマイチよく分かりませんが、我が国の文化全般を考えるうえで、一つの特筆すべき事柄であるように思われますね・・。」

A「・・たしかに最近の我が国は特に、何であれ雰囲気重視のところがあるように思われますね・・。これは、より多くの受けを狙った結果であるのか、あるいは本当に能動的にそのようなものを創作しているのかは分かりませんが、時々怖いと思うことがありますね・・。最近の外出自粛で、どうもテレビを観る機会が増えてきますと、そのように感じられますね・・。」

B「ええ、しかし、こうしたことをテレビ側から云わすと「お前らこそ事実をよく見ろ!」といった反論が出てきそうなところが、より一層怖いのです・・。と、まあそのような感じでナチス党政権下でトーマス・マンはドイツに居辛くなったのだと思いますし、丸山眞男氏は当時の若者たちに吊し上げられたのではないでしょうか・・。その意味において、我々はあまり前世紀から進歩していないのかもしれませんね・・。」

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!


日本福祉大学


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