2019年5月12日日曜日

20190512 最近の読書から思ったこと

先月末から読み始めた司馬遼太郎著「翔ぶが如く」は第四巻まで至りました。前巻に続いて第四巻においては、征韓論の挫折による西郷等参議、そして、それを支持する主に薩摩系官員・軍人の大量辞職、その後、地方における不穏な状況の醸成、そこから前参議 江藤新平等を首魁とした不平士族による「佐賀の乱」の勃発そして鎮圧、江藤新平の捕縛となりましたが、その捕縛された場所が高知県の徳島県との県境である甲浦であったことに少し驚きました。おそらく、そこからさらに北上し紀伊水道を渡り、大阪まで行く考えであったのでしょうか。

また、他の最近興味深く思われた書籍は、以前読んだ「薔薇の名前」「永遠のファシズム」の著者ウンベルト・エーコによる「プラハの墓地」を書店にて何気なく手に取り立ち読みしたところ、大変面白く引き込まれそうでしたが、同時にこの著作は、それなりにボリュームがあり、現時点で通読することは困難であると考え、ひとまずのところ購入は控えておきました・・。

くわえて、先日、文系分野の知人から送って頂いた書籍、これもかなり興味深い著作ではあるのですが、しかし、これもまた通読、精読するには、ある程度時間を要すると思われることから、これも現時点では先送りしています・・。

また、この送って頂いた著作に関連して、以前にも当ブログで取り上げた森嶋通夫著「なぜ日本は没落するか」は、読んでいて感動をしたり、痛快な気分になる種類の著作では決してなく、むしろその対極にある著作と思われますが、しかしそれでも前世期末の時点で当著作は刊行されており、そこから現在に至るまでの我が国のさまざまな状況を鑑みますと「たしかにペンは剣より強いのかもしれないが、しかし、その効果、波及力に関しては、少なくとも我が国の場合、剣の方が即物的で分かりやすいのかもしれない。」あるいは「たしかに森嶋通夫、会田雄次、加藤周一、三島由紀夫、司馬遼太郎、村上兵衛といった今は亡き太平洋戦争を経験された方々が懸念されていた事態・状況になりつつあるのかもしれない。」と考えてしまうのです・・。

そして、こうした書籍を読むことによって生じる、ある種の絶望感・不快感のようなものは、出来るならば感じない方が幸せであるのかもしれませんが、しかし同時に著作内にて述べているところの多くは、おそらく公正であると考えることから、やはり我々は、こうした書籍、そしてその述べるところに対しても嗤わずに対峙して考える必要があるのかもしれません。また、おそらく社会におけるこうした感覚に対しての価値が、その後の社会の進む方向に思いのほか大きく影響を与えるのではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか。

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

~書籍のご案内~
新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

~勉強会の御案内~
前掲書籍の主著者である師匠による歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に焦点を当てた勉強会・講演会の開催を検討されていましたらご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

上記以外、他分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
conrad19762013@gmail.com
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数年前から現在に至るまで日本列島各地・特に西日本・九州にて発生した、さまざまな大規模自然災害によって被害を蒙った地域の速やかな復旧そして復興を祈念しています。
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