2022年10月29日土曜日

20221029 97記事まで【架空の話】を作成して思ったこと

【架空の話】も昨日の投稿によって97記事となりました。これまでに私は文章にて物語を作成した経験はありませんでした。作成しない期間が続き、時間は掛かってしまいましたが、どうにかこのあたりまでは作成することが出来ました。また、この【架空の話】は作成しようと思えば、現在までに作成した文量以上にて作成することが出来ると思われることから、今後も積極的に、その続きを作成したいと思いますので、引続きどうぞよろしくお願いいたします。

また、本日に関しても、先ほどまでは【架空の話】の続きを作成しようと考えていましたが、こうした独白形式の記事を間に挟むことも悪くはないと思われ、本日はこの調子にて進めて行きたいと思います。

とはいえ、これまでの記事作成から分かったことですが、一連の私のブログ記事では、現在作成しているこの独白形式よりも、【架空の話】の方が明らかに多くの方々に読んで頂けている傾向があります。その原因は今もって不明ではありますが、それでも自らが作成した文章が多くの方々に読んで頂けているという事態自体は、作成者側からしますと嬉しいものであり、その文章の種類(独白・【架空の話】)などは、現在のところ、あまり論っても、仕方がないのかもしれません。

また、そうした経緯から「なぜ【架空の話】を当ブログにて作成するようになったのか?」と考えてみますと、コロナ禍により、あまり外出も出来なかった2年前(2020)の4月頃に緊急事態宣言が発令され、屋内に居なければいけないという状況から生じるストレスによって【架空の話】の作成は始まったのですが、その後紆余曲折を経て、今度は自らが新型コロナウィルスに感染してからの回復後に、再度それに取組むようになったということには、あるいは示唆的な何かがあるのかもしれないと考えさせられます・・。

つまり、一連の【架空の話】は、まさに「コロナ禍」によって作成に至ったということです。またこれは、さきに述べましたように自らによる初めての文章による物語でもあり、その文字数は現時点で20万字は下らないように思われます。

どのような人でも、その生きた時代からさまざまな影響を受けるとは云いますが、私の【架空の話】などは、その意味での典型例とも云え、そしてまた、そこでの作成内容から2009~2013年の記憶が励起されることになりましたが、当時の記憶は【架空の話】の作成以前から、たびたびブログ記事としていました。何故ならば、その頃の記憶が最も印象的であったからと思われるのですが、しかし、当時の記憶を題材として、公表するブログ記事(【架空の話】)の作成までを行おうとは、あまり考えないのではないかと思われます・・。

その意味で、やはりこの一連のブログ、そしてまた、その中で【架空の話】の作成に至るまでには、何らかの偶然による幾度かの転機や背中を押されるような出来事があったのだと思われます・・。その意味では、これまで100記事近く【架空の話】を作成出来たことは、未だ到底満足出来るものではありませんが、少なくとも、悪いことではなかったようにも思われますので、今後も引続き【架空の話】の続きを作成したいと思います。

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
順天堂大学保健医療学部


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20221028【架空の話】・其の97 【モザイクのピースとなるもの】【東京訪問篇⑬】

こうして人文社会科学系の研究者であるIM大学のST教授が一旦職を退き、岡山県にある医専大の管理栄養学科へ学士編入することを知り、自分の将来についても、少し考えを巡らせたところ慄然としたが、しかし、であるからと云って、具体的に何かしらの恐怖の念を持ったというわけではない。

そしてまた同時に、当時はたしかに時代も大きく動いていたと云える。何しろ、継続的に進行する少子化と、社会・経済状況の停滞によって、少なからずの大学が続々と閉学していく中で、突然というか、あまり大々的な告知もナシで国内に同じ母体が運営する13の専門職大学が新設されたのであるから・・。そして、私はその中の一つに飛び込み、現在に至っているわけであるが、ともあれ、そうした経緯にて実家からは遠い、そしてまた父祖の地でもあるKに移り住み、どうしたわけか、そこで地元大学大学院の博士課程に進むことになったのである。

そして現在は、指導教員からの指示により、Kにある医療専門職大学口腔保健工学科の実務家教員選定の下準備のため、同大学の助教であるE先生と共に、比較的実家からは近いとも云える、CH先生が運営する歯科医院に訪問・見学させて頂いているところだ。

CH先生は歯科医師でありながらも、その活動領域は広く、我々の対応後には、都内某大学理工学部の研究室と共同研究の打合せに入る予定とのことであった。しかし、少し考えば分かることであるが、自分の専門分野以外の研究領域での大学教員・研究者といった専門家と、議論を交わしながら共同研究の方向性を定めつつ、そして、ある新機能を持つ機器の開発を行うことなどは、そこまで簡単なことでもない。

とはいえ、このCH先生は、その他にも、こうしたプロジェクトを幾つか抱えているとのことであり、さらにまた、CH院長同様、その他の何人かの当クリニック勤務の歯科医師もまた、こうした案件を複数抱えているとのことであった。

通常、歯科医院を運営する歯科医師は、臨床能力の向上に注力する傾向があるが、その点、院長を含めた当クリニックの何人かの歯科医師は、臨床活動への熱意と同様に、前職が大学での研究者であったことからか、前述のように各々、いくつかの共同研究案件を持っていたが、これは我々からすれば驚くべきことであった・・。

後刻、CH院長と共同研究を行っている都内某大学理工学部研究室の教授の先生とお話をさせて頂く機会があったが、その際に「私の述べるところを概ね理解されて、それに対しても大体は適切な判断をすると思われるCH先生だから、この共同研究は続いているのです。」とのことであり、これはたしかに自らの人文社会科学系分野での研究経験からも同様のことが云えると直感的に思った。

とはいえ、さらに後になり思ったことは、以前にもCH先生の独白として当ブログにて述べたことではあるが、院長のCH先生は、医科系大学の付属校の御出身とのことであり、当時の友人には、医師や薬剤師や看護師などの医療系の進路を進んだり、あるいは理工学部といった主に自然科学系分野に進んだ方々も多かったことから、卒業後も、それら友人等と話す機会が度々あれば、本質を掴みつつ、大雑把には大学理工学部教員の述べる内容も理解出来て判断出来るようになるのではないかということであるが、ここまで述べるには、今しばらくの観察と検討が必要であるかもしれない・・。しかし、さきに述べたような周囲の環境が現在のCH先生の個性を育んだことは、少なくとも間違いではないように思われる・・。

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2022年10月26日水曜日

20221026 コロナ罹患後の感覚の変化について

当記事も含めて、あと30記事の新規投稿により、総投稿記事数が当面の目標としている1900に達します。今年はまだ60日以上残っていますので、2日に1記事程度の投稿であっても、年内に到達出来ることが見込まれますが、さらに先にある2000記事への到達のことを考え、出来るだけ毎日作成していくことを心掛けていきたいと思います。

以前にも述べましたが、過日、新型コロナウィルスに感染して臥せっていた当初の2日間は、始終意識が朦朧とした状態であり、まさに寝込んでいましたが、その後になり徐々に回復して、現在に至っているのですが、これまでの数日で、コロナ感染以前と明らかに違っていると感じられたのが味覚と嗅覚です。とはいえ、全てが分からなくなったわけではなく、そしてまた、それらの感覚も、今後徐々に戻ってくるのではないかと思われます。

そしてまた、これは書籍、読書についても同様であり、新型コロナウィルスに感染して臥せっている当初は読書など出来る状態ではありませんでしたが、そこからさらに数日経ってある程度回復しますと、また書籍に手をのばして読むようになりましたが、しかし、この際に、読んでいて面白いと思う書籍の傾向が、感染以前と比べて異なっていることが自覚されました。

過日、感染が自覚される数日前に丁度、ジョン・ト―ランドによる「大日本帝国の興亡」全五巻を読了していました。こちらの著作は、最後の二巻あたりが、読んでいますと、暗澹たる気持ちになってきます。とはいえ、当著作の記述は、著者による、念入りな当時の当事者達へのインタビューや、同じく文献資料なども念入りにあたって執筆され、その文章の多くには、独特の臨場感があり、また、しばしば挿話などもあって、そこから「史実」とされるものへの理解がより深まるようにも思われるのですが、ともあれ、やがて1944~1945年の太平洋戦争末期の様相を扱った4・5巻にまで巻が進みますと、深まった理解によって、当時の戦地・内地での、さまざまな悲惨な状況の背後にあると思しき、そして現在にも繋がる、我が国の社会においてのみ特有な、心のメカニズムのようなものがあるのではないかと思われて、暗澹たる気持ちになってくるわけです・・。そしてまた、その様相についても、このあたりまで書き進めますと、そうした記述があると思われる、これまでに投稿した、いくつかのブログ記事が想起されてきますが、ここで私事になりますが、当ブログをはじめるまでは、外への発信行為などは、殆ど行ってこなかった私ですが、当ブログを始めてから、これまでに、少なからぬ書籍からの引用記事を作成・投稿してきましたが、面白いことに、そうして引用記事に用いた記述、そして、それらの背景にある文脈なども、比較的記憶に深く残るようであり、そうした経緯から、近年ではツイッターなどで連携投稿しますと、ある種、知見の棚卸的な作業をしているように感じに襲われます。とはいえ、作業と云いますと、なにやら単純なものと感じられるかもしれませんが、私見としましては、ツイッターにて流れてくる知見と、自らの手持ちの知見のあらわれともいえる、一連の投稿記事などを、機に応じて連携投稿するというのは、他の方々のツイートなどを拝見してみましても、それなりにセンスが問われるものであるように認識されましたが、如何でしょうか?

本日もまた【架空の話】の先を進めようと考えていましたが、参考となる情報がなかったことから、一端止めておき、そして近日中に情報を得て、さらに先に進めたいと考えています。

くわえて、過日の新型コロナで臥せっていた際に、さきに述べた味覚・嗅覚への感覚や読む書籍の嗜好性が変ったこと以外にも、そうした感覚の変化があったように思われますが、これはこれで、私としては多少新鮮なものとして感じられますので、死なない程度の風邪などの病気は、時折は罹患しておいても良いのかもしれません。

いや、実は単純に睡眠時間の多寡が影響しているようにも感じられますので、本日は早めに記事を作成・投稿し、そしてまた、早めに休もうと思います。体調はほぼ回復したように思われますが、後遺症であるのか、未だ体のダルさのようなものが少しあります。ともあれ、それもまた睡眠時間によるものであるのかもしれません・・。

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20221025 【架空の話】講義篇と実習篇の続きを作成して思ったこと 【東京訪問篇】の続きも作成してみたいです・・。

昨日の記事投稿により、総投稿記事数が1870に到達しました。今後年内、この調子にて記事作成を継続することにより、おそらく1900記事までは達することが出来ると見込まれますが、それでも、あくまでも先のことは不明であることから、適度に休息を入れつつ、また続けて行こうと思います。

ここ最近もまた、何人かの先生方が作成された文章を拝読させて頂き、そしてまた、今後の進め方についての打合せをさせて頂きましたが、それらもそれらで、聞いていて大変勉強になるものであり、あるいはこれを換言しますと、それら文章に対する私の読み方の浅さにに気が付かされたということになります・・(苦笑)。

しかし、言い訳とはなりますが、それは私の専門ではない、歯科医療の臨床分野についての文章であり、ある程度ハナシを細かく砕いて説明して頂き、ようやく理解できるといったところであるのですが、それでも理解出来ますと、それなりに嬉しく感じるものであり、こうした感覚は出来るだけ維持したいと考えていますが、これもまた、以前の投稿記事で述べたように、内発的な読書や、さまざまな経験によって、どうにか維持、そして発展することができるのではないかと思われるのです。

また、ここ最近は久しぶりに【架空の話】講義篇と実習篇にて、それぞれの続きを作成しましたが、これもまた(かなり)久しぶりであったにも関わらず、そこまでの苦労をしないで作成することが出来、そしてまた、これらの記事は、私の作成記事としては、比較的多くの閲覧者数を得ることも出来ました。やはり【架空の話】は自身による作成記事のジャンルとしては、多く読んで頂けておりますので、こちらも引続き作成して行きたいと思います。

さて、この【架空の話】講義篇と実習篇ともう一つ、K医専大口腔保健工学科の実務家教員選定の下準備のため、医専大の教員であるS先生と東京・首都圏の歯科医院を巡る【東京訪問篇】の筋もあるのですが、こちらについては、当記事冒頭付近にて述べた「何人かの先生方が作成された文章を拝読させて頂き」に繋がり、またそれらも、今後の【架空の話】作成の一つの題材となり得るのではないかとも思われるのです。

この、いわば【東京訪問篇】の先の展開については、比較的内発的に作成したいと考えており、本日もまた、そうしたいと考えていましたが、過日、臥せっていた新型コロナウィルスから未だ完全な回復にまでは至らずに、少し気になることから、本日は【架空の話】の【東京訪問篇】の続きは作成せずに、こうした現状報告的な記事とさせて頂きました。

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
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2022年10月25日火曜日

20221024 株式会社文藝春秋刊 山本七平著 山本七平ライブラリー②「私の中の日本軍」pp.361‐362より抜粋

株式会社文藝春秋刊 山本七平著 山本七平ライブラリー②「私の中の日本軍」pp.361‐362より抜粋
ISBN-10 : 4163646205
ISBN-13 : 978-4163646206

確かにピカソの傑作に比すべき名刀というものも存在するであろう。しかし、「絵」のすべてがピカソの傑作でないのと同様、日本刀のすべてが名刀というわけではない。そして名作とか名刀といわれるものは、いずれもそれぞれの部門で、「例外」なのである。そして数からいえば、「例外」でないものが圧倒的に多いことは、言うまでもない。

 従って、徳川期の小身の小物、旗本小普請などという無名の多数人がもった日本刀というのは、その実態は、みなそれぞれの身分・収入に相応したものであったのが実情であろう。「日本刀神話」は結局、「使用しないから」生きつづけて来たのが実態であろう。従って、本当に使用するかもしれぬとなれば、製品の刃物としての質が必ず一定の水準以上のもの、いわば、メイド・イン・USAの「スプリング刀」を選ぶということになるのが当然であった。

 第三に、R氏も指摘された構造上の欠陥である。日本刀もいろいろな面で評価すれば、確かに立派な鉄器であったであろう。しかし構造的に見て、中国の大刀と果たしてどちらが合理的かといわれれば、確かに疑問を感ぜざるを得ない。というのは、もっと極端な例をあげると、構造的には中国の大刀よりさらに徹底的に彎曲したもの、すなわち砲車についている円匙が、白兵戦では最もよい武器であることは、あくまでも事実だからである。

 この円匙は普通のシャベルとは違って、長いまっすぐな木の柄の先に、小型で平たく分厚いスペードがついている。これをやすりでとぎあげると実によく切れる。この丸い部分をまともに顔にでも受ければ、それこそ顔半分がざっくりとえぐり取られでしまうであろう。

 人間、いざとなればみなやることは同じらしく、「西部戦線異状なし」でも、戦場ズレした兵士が、正規の武器を持たず、円匙と手榴弾を持って突撃する記述がある。ジャングル戦でも、生きのびようと思えば、軍刀は捨てても、円匙と手榴弾をもっていた方がよい。穴も掘れるし、武器にもなるし、ヤシの実もわれるし、ヤシの新芽もむけるし、木の根も掘れるし、水牛もさばけるし、フライパンにもなる。しかも絶対に故障は生じなりから、修理師の必要もないし、また手入れの必要もないのである。本当に「刀」というものを実用品として使っていた民族の「刀」の使い方は、どうも、こういった使い方ではなかったかと思う。いわば刀身を平気で焼き串にも使うという使い方である。美術品としてはともかく、こういう使い方をしようとすれば、日本刀はまず、あらゆる面から欠陥製品であったといえる。

2022年10月24日月曜日

20221023【架空の話】・其の96 【モザイクのピースとなるもの】【実習篇②】

では、はじめにそれぞれの試料作製に用いる二枚の金属板を選び、そちらの器具を用いて両方共に屈曲してください。

ええと、今回の班員は10人ですが、それに対して、双方金属板の屈曲に用いる器具は、二つのみとなっていますので、効率よく交代して、スムーズに実習を進めて行きましょう。では、ここまでの説明で分からない、不明な点などがありましたら、どうぞご遠慮なく仰ってください。

・・うーん、いらっしゃいませんか・・。やはり実際に行動する前ですと、実感も湧きにくいから質問も出ないのかもしれませんね・・。では、とりあえず、さきの器具を用いて速やかに金属板を屈曲してください。屈曲の角度は90°程度にしますと、後の工程が進め易くなると思いますので、それを意識してください。

ああ、それと、銅板はそうでもないかもしれませんが、ステンレスの方は、屈曲後に金属特有の弾性による「戻り」があると思いますので、そうした性質も加味し意識して作業を行うと良いと思います・・。

ええ、双方種類の金属板の鑞付け部位は、先日、こちらで比較的高番手のペーパー・コーン(ハンド・ピースに装着するコーン状に巻いた紙ヤスリ)で少し研削して酸化膜は除去おきましたが、この鑞付けする部位を手指で触れてしまいますと、手の脂が天然のアンチ・フラックスとして作用して、折角、正しい位置に金属板を設置させることが出来たとしても、鑞が流れ難くなってしまいますので、そうしたことも留意して作業を進めてください・・。

あ、屈曲が終わりましたか・・ちょっと拝見します。こちらはステンレスですが、適切に両方共90°の直角に近い様に加工されていますので良いと思います。そして、この屈曲の工程があと何名か終わりましたら、次の工程を実地にて説明させて頂きます。

・・おっ。これで金属板の屈曲を終えたのが4~5名ほどになりましたね・・。では、次の工程を説明します。お手持ちの実習指示書では6頁になりますのでご覧ください。そこに記載の「鑞付け位置の固定」という項目ですが、このイラストにて示されているように、屈曲した2枚の金属板をガラス練板の上で、さきほど云いました通り、概ね0.05~0.2㎜程度、あるいは即物的に表現しますと、髪の毛1、2本程度の間隔をあけて置いて、そして、そこから少しも動かさずに、先ほど皆さんに手に取って頂いたスティッキー・ワックスで、バーナーの炎とインスツルメンツとを用いて、位置決めした2枚の金属板を固定します。

ええと・・・では、もう7~8名ほど屈曲作業を終えたようですので、次の工程の実地説明をさせて頂きます。ええと、こちらの席を少し使用させてください。まず、金属板を2枚、ガラス練板の上で位置決めを、このような感じで行い、そしてインスツルメンツをバーナーで軽く熱してからスティッキー・ワックスに少し触れて溶かし、その溶けたワックスをインスツルメンツ先端につけたままで、素早く、ワックスが硬化しないうちに、さきの位置決めした間隔に流し込み、位置の固定を行います。この時に、たとえばインスツルメンツの先端が金属に触れて、少しでも位置が動いてしまったら、また、ガラス練板での位置決めからやり直しになります。ですので、この作業では、出来るだけ、近くの方々と距離を取って、互いに干渉や邪魔をしない環境を心がけてください。

はい、こうしてスティッキー・ワックスを間隙に流し込み、位置の固定を行った屈曲した2枚の金属板とは別に、次に、こちらの鑞付け用埋没材を練和して、そちらに置いてある紙製の型枠を再びこのガラス練板の上に置いて、泥状の埋没材を型枠内に流し込み、それが硬化する前に、さきのスティッキー・ワックスで固定した2枚の金属板の屈曲部を素早く植立し硬化まで待ちます。

やがて、埋没材が硬化しますと、植立した2枚の金属板は、さきのワックスを用いた位置関係を変えることなく、さらに強固に「鑞付け位置の固定」が出来ることになります。また、ここまでの状態は、奥のテーブルに置いてある見本試料が示していますので、ご覧になったり、あるいは丁寧に扱いつつ、触れてみてください。

バーナーとインスツルメンツとワックスは、皆さんの人数分ありますので、先ずはスティッキー・ワックスを用いた金属板の位置固定を行ってください。もちろん、これまでの説明や実習書の記述からもお分かりの通り、この間隔が狭すぎると、鑞が流れ難くなり、他方で、間隔が広すぎると、たとえ鑞が流れ込んでも間隔を充たすことが出来ずに、鑞付けの目的である金属の接合自体が出来なくなってしまいます・・。

ですので、この工程も大事なものと云えますので、緊張感を持って取り組んでください。それと、また室内でバーナーを使いますので、ご承知とは思いますが、火はくれぐれも注意して取扱い、そしてまた、水分の補給は各自適宜行ってください。では、はじめましょう。

この工程で、何か不明な点などがありましたら、随時お声掛けください。

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2022年10月22日土曜日

20221022【架空の話】・其の95 【モザイクのピースとなるもの】【講義篇②】

では、今日のテキストを用いた講義はこのあたりにしましょう・・。今回は比較的多く、歯科材料や臨床にて日常的に用いる器具などの英語での名称が出てきましたが、このあたりはテスト作成者側からしますと、問題として出し易いと云えますので・・いや、それ以上に皆さんがここを卒業されて歯科衛生士さんや技工士さんとして海外で仕事をすることになったり、あるいは、外国人が多く在住している国内地域の病院や歯科医院などで勤務するようになりましたら、かなりの高確率で、これらのコトバを用いることになると思いますので、皆さん、出来るだけ多くのこれらコトバを憶えていた方が良いと思います。

たとえば、このテキストの26頁に出てくるスパチュラ(Spatula)という言葉は、そのイラストが示すように細長い先端の形状を持つ金属製の箆のようなものを指していますが、皆さんご承知の通り、これらは私たちのいる歯科医療分野では、数種類あって石膏スパチュラ、アルギンスパチュラ、そしてカヤックのパドルにも似ている両頭のセメントスパチュラなどがありますが、このスパチュラ(Spatula)は和訳すると「箆」になるのですが、また他方で、トランプの絵柄の一つであるスペード(Spade)も、文字にしますと、さきほどのスパチュラ(Spatula)と近くなり、スペードの方は元来、農具の鋤の意味とのことですが、よく知られたトランプのスペード(Spade)の形状に最も近いのは、軍隊で個人装備として広く使われている、先端がラウンド状になった円匙(えんぴ)と呼ばれる小型シャベルではないかと思います。これなどは先端部をヤスリなどで磨ぐと、大変鋭利な武器にもなって、第一次世界大戦を描いた「西部戦線異状なし」というモノクロの名作においても、先端を研いで武器に改造した円匙(えんぴ)を持った兵士が出て来るとのことです。さらに武器として考えてみますと、さきのスパチュラ(Spatula)やスペード(Spade)にも言語的類縁性が認められるのが、古代ローマ帝国から見て北方の蛮族にあたるケルト(ゴール)やゲルマンの戦士達が用いていた長剣シュパータ(Spatha)であり、これは改造を施さなくても武器であり、またおそらく、こちらもさきの二つの「Spa」からはじまるコトバと語義的な類縁性がおあるように思われますが、こうしたことは、面白いもので、実際に辞書を引きつつ、辞書に書かれた文字の字面と、それぞれの意味をボンヤリと眺めつつ考えていますと、何だか突然思い付くといったことがありますので、皆さんもおそらく今後、そうした経験をされることになるのではないかと思います。

では、さきに挙げた映画作品「西部戦線異状なし」の時代背景である第一次世界大戦についてですが、講義の冒頭で述べましたジョージ・オーウェルによる「パリ・ロンドン放浪記」(Down and out in Paris and London)の時代背景が丁度、第一次世界大戦後のおそらく1920年代であり、この作品に、帝政ロシアが革命によって倒されて国外に亡命した、かつての帝政ロシア陸軍の士官、たしか大尉でしたっけ・・のボリスという人物が登場しますが、おそらく1920年代当時の世界では、かたや戦禍も欧州各国と比べては浅く、そして戦勝国となって富が溢れていたスコット・フィッツジェラルドによる「グレート・ギャッツビー」に描かれているようなアメリカ合衆国の社会がある一方で、ファシスト政権誕生の培地ともなった、敗戦によって高額な賠償金が課されて急激なインフレが進行してしまい経済が破綻状態であったワイマール・ドイツのような社会状況もありました・・。

フィッツジェラルドの「グレート・ギャッツビー」は皆さんご存知ですか・・?ちょっとお手数ですが、ご存知の方は挙手をお願いします・・。

おお!皆さん結構ご存知のようですね。さすがです・・。え、そうです。この作品は映画化もされていますよね・・。それでも皆さんが御存知であるのは、おそらくレオナルド・ディカプリオが主演で、バズ・ラーマン監督の作品であると思うのですが、それ以前にも往年の名優ロバート・レッドフォードが主演で、後に「地獄の黙示録」の監督となるフランシス・フォード・コッポラが脚本を担当して、さらに洋服ブランドの「ポロ」で有名なラルフ・ローレンが、映画衣装を担当してアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した、1970年代の映画作品もあるのですが、私としては後者の方が、より当時の時代精神に迫っている印象があるのですが、まあDVDもおそらくツタヤに置いてあると思いますので、両方の作品を英語字幕にして英語の勉強をしながら観るのも面白いかもしれませんよ・・。

え、ああ作家の村上春樹氏がこの「グレート・ギャッツビー」を和訳しているのですか・・。はあ、それは知りませんでした・・。私が読んだのは、たしか新潮文庫の版で訳者は村上氏ではありませんでした。それで村上氏はどちらの出版社から出されているのですか?
へえ中央公論新社ですか・・。分かりました。どうもありがとうございます。今度機会を見つけて少し読んでみます。

ああ、では早速、ジョージ・オーウェルの「パリ・ロンドン放浪記」(Down and out in Paris and London)を読んでいきましょうか? まず私が音読して、その部分を和訳して行きますので、とりあえず聞いていてください。そして、その次から私が指名させて頂きますので、その続きを音読して、そしてその和訳をしてください。それで、これは高校までの英語の講義とはちょっと違いますので、出来れば演劇のように文章に入り込んで楽しみつつ音読をしてください。いや、私も含めて英語が母国語ではありませんので、発音などもそこまで神経質にならなくて大丈夫です。むしろ、こうして音読していくうちに、自然に上達していくのではないでしょうか・・。

では行きます・・。おお!いきなり何やらフランス語らしき記述がありますね・・まあ、いいや、じゃあ行きますよ。

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

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