2020年4月26日日曜日

20200426 架空の話・其の2

【架空の話】
「そして、その5分後には、私は診療チェアーの上にいた。
早速、診療がはじまり、痛む歯の部分だけをくり抜いたゴム製の布のようなものを被せられている時、以前の診療時にはいなかった女性スタッフが先生のサポートにあたっていることに気が向いた。見たところ、私と同年代か少し上であるように見えたが、次第に治療が本格的になってくると、そのようなことも意識が向けられない状態となり、細い鋸のようなものが、歯の真中でギシギシ云いながら歯髄の方に迫ってくる感覚には久しぶりの冷汗が流れた。とはいえ、その治療自体は、そこまでの苦痛はでなかった。そして、治療後の先生の言葉は「右下臼歯の一つで、以前に根っこの治療をした場所に再度膿が溜まって、それで痛かったのだと思う。とりあえず、穴を空け、排膿してから洗浄して仮に封をしておいたから、また近いうちに来てください。」とのことであった。

私の方は、その説明をただ頷いて聞いていたが、しばらくすると先生の方から「そういえば**君は今、A大の大学院生でしたっけ・・。それで、何を専攻しているのかな?」と聞いてきたため「ええ、文学研究科のヨーロッパ文化専攻です・・。」と少し遠慮気味に答えた。すると「それはまた何だか面白そうですね・・。それで、具体的な研究テーマは何ですか?」とさらに踏み込んで聞いてきたことから「ええ、近現代イギリスにおける帰化した作家の役割、もしくは特徴のようなものをジョゼフ・コンラッドという作家を中心として研究しています。」と、これは割合具体的に答えたが、先生の方は「ふーん、それはノーベル文学賞のカズオ・イシグロ氏も範疇に含まれそうですが、同時に何だか難しそうなテーマですね・・。それで院の修了後はどうするつもりなのですか?」と、あまり思っていなかった方向に質問が行ったことから「・・はあ、順調に行けば来春には修士課程を修了して、どこかに就職したいとは考えていますが、正直なところ就職については今現在あまり考えていません・・。」と今度は尻すぼみ気味に返事をした。すると、先生はしばらく天井を見てから意を決したようにこちらを向いて言った「少し前に僕が出たK大学のあるK県に、公立と私立の中間のような、まあ第三セクターによって運営される医療介護系の大学が設置されてね、そこでは私の仕事とも大いに関係がある歯科衛生士と歯科技工士を養成する学科が設置されているのですがね・・。それで歯科衛生士の方の学科、まあ、口腔保健学科と云うのだけれど、こちらは割合人気があって心配無用の態なのですが、もう一つの歯科技工士を養成する学科、これは口腔保健工学科と云うのですが、こちらの方はどうしたわけかあまり人気がないのです・・。まあ、それが理由かどうか分かりませんが、今年の夏に学士編入試験を行うという連絡が来て、それで「誰か良い学生さんを知りませんか?」と、現在その大学で教鞭を執っている同期の友人に尋ねられたのですが、そこで少し唐突ですが**君はこういった話には興味はありますか・・?」とのことであった。これを聞いた私は、歯科技工士云々よりも、とある理由から、その大学があるK県の方に興味を持った。そこで先生に「先生はK大学のご出身だったのですね・・。それで元々はどちらのご出身なのですか?」と、本題からは少し外れた質問をした。すると「・・ああ、知らなかったっけ、たしか君のお父さんはよく知っていると思ったのだが・・。まあ、それはいいけれども、私は元々こちらの出身ですが、学生時代からしばらくはK県に住んでいたのです。そういえば、だいぶ前に君のお父さんに聞いたことがあったけれども、君の家は元々はK県の出身だそうですね・・。」先生のこの返事で、少し先回りをされた感があったが、私は「ええ、そうなのです。だいぶ前、それこそ明治時代にご先祖がk県から上京して、こちらの学校に通い、仕事に就き、居着いてから3世代ほど経っているのですが、如何せん、あちらの苗字は変わったものが多くて、私も根っから、こちらの人間であるはずなのに、苗字からK県出身者と間違われることが度々あるのです・・。あと、現在も大学での数少ない友人はこのK県の出身者でして・・」と話しているうちに、その数少ないというよりも、唯一と云っても良い友人であるBのことを思い出していた・・。」

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
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ISBN978-4-263-46420-5

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2020年4月25日土曜日

20200425 架空の話・其の1

【架空の話】
「今世紀に入り、今後さらに進行するであろう社会の高齢化に対応すべく、国内各地に医療・介護系の大学が新設され、既存の大学も、そうした学部・学科を設置する方向で動き、そしてまた、医療介護系専門学校も新たに専門職大学として改組を試みるものが増えてきた。それに伴い、人文社会科学系を専攻する学生数は徐々に減少していった。

私は、もともと文系の大学に進みたいと考え、A大学のヨーロッパ文化専攻に進んだが、この専攻では、あまり良い就職口に就けそうにないことに3年生になってはじめて気が付き、そこで「毒を食らわば皿まで」と、同じ専攻の大学院修士課程に進むことにした。修士課程まで進めば「これまでとは違うビジョンで物事が見え、そして、より良い選択肢を見つけることが出来るのではないか」と考えたわけであるが、他方で、そうした面倒にして困難な選択をなるべく先延ばしして「出来る限り安逸に生きていたい」といった願望が全くなかったとは言い切れない・・(苦笑)。また、この専攻分野であれば、自分は多少のセンスはあるのではないかとも、現実を知らないまま思い込んでいたフシもあったと云える・・(苦笑)。

ともあれ、そのようにしてA大学大学院の修士課程に進んだわけであるが、そこでの生活は、学部生時代の延長のような部分も少なからずあり、他方、研究のための書籍を読む時間については、学部生時代と比べて履修科目が圧倒的に減ったため、かなり増やすことが出来た。また、以前からアルバイトをしていた実家自宅とA大学の通学路の途中にあるS駅近くの古着屋で週3日程度働いていたが、この店は、店長のこだわりか、なかなかシブイ、古い映画作品に出てくるような品が度々並ぶことがあった。ここでのアルバイト勤務は、常連客が店長との会話を通じ、なんとなく働くようになったという背景がある。

しかし、時々、店内で物色している客に対して長いウンチクを語ってしまうこともあり、これについては、時々やんわりと後で店長から注意を受けることがあった・・。それでも店長自体が、そうしたウンチク自体は好きであることから、その注意は「そういうことを人に説明したいのはわかるけれども、多くのお客さんは、そこまでマニアックなハナシを聞きたいとは思っていないから、あまりしなくても大丈夫だよ・・。」といったものであった。とはいえ、自分が良いと思った品を手に取っているのを見かけると、ハナシかけたくなってしまうのは、ごく普通の人情であるように思われるのだが・・。

さて、アルバイトと参考資料・著作の読み込みや、調べものと履修科目の対応、そして少しの遊びにて修士課程1年目を終え、次の2年目では、通常であれば、本格的な就職活動を行うことになるわけであるが、それでも私はどうしたわけか、就職活動に身を入れることは出来ず、バイトは相変わらず続けながら、割合とダラダラした日々を過ごしていた。周囲の院生やゼミの学部生などはリクルート・スーツを着て大学でも就職支援センターなどに頻繁に出入りしていた中、私といえばジーンズにヨレヨレのシャツで図書館と院生研究室ばかりに出入りし、教員の方々から「君はこの先どうするつもりなのかね?」と、あまり興味なさげに訊ねてくることも幾度かあった・・(苦笑)。

当時、傍から見ると私はどのように見えていたのだろうか?いや、そのようなことは今となってはどうでも良い。それよりも、ここからが、少し重要なくだりになってくるのだが、GWが終わり梅雨に入る少し前の時期、どうしたわけか、突然、右下の歯が痛くなり、シフトで入っていたバイトも早退して、一端自宅に戻り保険証を持ってから、近所の歯科医院に、かなり久しぶりに訪問した。その院長は、かつて、どこかの歯科大学で講師あたりまで勤めたていたとのことであり時折、商店街など駅の近くで見かけることがあったが、気安く話しかけるには纏っている緊張感が強すぎるように当時は感じられた・・。しかしながら腕は確かであると近所では評判であり、私の家族も皆、そこでお世話になっていた。

ともあれ、そうした経緯で歯科医院に入ると、丁度、院長が開封したての学会誌のような雑誌を院内入ってすぐの待合室で立ち読みしていたようであり、雑誌を持ちつつ、こちらに目を向け「おお、**君じゃないか・・。久しぶり、どこか歯でも痛くなったのかね?」と聞いてきたので「ええ、どうもお世話になっています。実は右下の歯が少し痛みますので先生に診て頂きたいのですが・・。」といった感じで、右顎に手を触れさすりつつ少し自嘲気味で答えた。」すると「ほお、そうですか・・。丁度今、予約していた患者さんがキャンセルになったところなので、すぐに診てあげれるよ。」とのことであり、普段、あまり運の良し悪しについて考えない私も、これには少し「運が良い」と感じ、また、それが外出先にて腹痛を起こし、飛び込んだ先の施設で清潔なウオッシュレット付きトイレが空いていた時の感覚によく似ていることに気が付いた・・。

そして、その5分後には、私は診療チェアーの上にいた。」


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20200424 ブログ開始当初から現在までの推移について

あまり外に出られない日々が続きますと、ブログ記事作成の方もスランプ気味になるようであり、ここ数日間は、新規の記事作成を行いませんでした。また、これまでの総投稿記事数は1282記事であり、今月中に1285記事まで、どうにか到達しておけば、来月はあまり無理をせずに1300記事に到達できる目算が立ちます。

5年前、2015年に当ブログを開始しましたが、当時は、自分の文章を書くことが出来ないことで悩み、そして、その打開策として、複数の知人から勧められていた「ブログ」を始めた次第ですが、それでも当初は書籍からの抜粋引用記事が多くを占め、自身の文章というものをどのように書けば良いかと、色々と模索していました。一言で「模索」と書いても、それは決して楽なものではなく、精神的に追い詰められるような感覚であり「それが出来なければ自分はどうかなってしまう・・。」と、強く信じさせ、さらにまた、それ以前の時期は、出来はどうであれ、割合スムーズに自身の文章を作成することが出来ていたという記憶や自覚があったことから、この内部衝迫は、それなりに強いものであったと云えます・・。

今となっては、この時期のことは、あまり思い出したくもありませんが、しかし、当時作成したブログ記事は現在も残っていますので、この時期に、どのような記事を作成していたかは現在でも見ることが出来ます。当時作成した記事を読んでみますと、その文章は硬質で頑ななところがあり、あるいは、漢字で構成される専門用語的なものを文中に多く配置し、さらに文章における口語的要素を出来るだけ除き、論文調の文章にて書くことに留意・注意していた感があります。こうした所謂硬質な文章は、情報を簡潔に書くことには適していると思われますが、ブログではあれ、継続的な文章作成には必ずしも向いているとは云えず、そうした一種の硬質な文章に対しての思い込みが、この時期の「書きたくても書けない」という葛藤を生み出していたのではないかと思われます・・。

また、そこで悩み、考えた結果、対話形式の記事に至ったと云えますが、ここでは口語体にて文章を作成することに慣れ、そして、この文体(対話形式)にて半年以上記事作成を続け、次に硬質でない文章による独白形式の文体を書くことがどうにか出来るようになりました。それでも、当初作成された多くの独白形式による記事は、現在読んでみても、あまり良いものとは思われません。しかしながら、それでも、それをさらに続けることによって、どうにか現在に至っているのかもしれません。

①文章が書けないと悩んでいた時期➡②書籍からの抜粋および硬質な論文調による文章➡③口語体による対話形式の文章➡④硬質な文章ではなく、且つそのまま口語体ではない文章によるブログ記事の作成(現在もまたこのフェーズにあると云えます。)

そして、この先、一体どのような自身の文体についての変化が生じるか分かりませんが、そうしたことを認識出来る程度まで、どうにか当ブログを続けていきたいと考えていますので、現状、決して良い時期ではありませんが、読んで頂いている皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

また、これまで、当ブログ下段に、いくつかの情報を掲載していましたが、それらについても、ここ数日は記事作成後にすぐ寝てしまうといった状態であったことから情報の掲載まで行うことが出来ていませんでした。くわえて、投稿記事が書籍からの抜粋である場合、必ずしも(抜粋した)記事内容と掲載情報がマッチするとは思われないことから、情報の掲載は控えるようにしました。これは今後も継続する予定であり、また自身としては出来るだけ情報を掲載したいと考えているため、今後も自身の文章による記事を投稿して行きたいと考えています。




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2020年4月22日水曜日

20200421 河出書房新社刊 木下順二著「子午線の祀り」pp.18‐20から引用

河出書房新社刊 木下順二著「子午線の祀り」pp.18‐20から引用
ISBN-10: 4309402712
ISBN-13: 978-4309402710

知盛「民部よ。」

重能「はあ?」

知盛「おぬしも口に出すのは過ぎてしまったことだけか?」

重能「は?」

知盛「心にかかるのはこれからのことだ。敵とすれば何よりの手柄のこの生け捕り人、どうにでも使って、難題を吹きかけてくる道具になる。」

重能「勝った源氏がここで吹きかけてくる難題といいますとー」

知盛「平氏と源氏の勝った負けたを雲の向うから眺めながら、あの手この手を楽しんでいられるお人があろう。」

重能「―後白河院でございますな?後白河院が一体どういう―」

知盛「考えてみろ。われら三種の神器を奉じて都を落ちてこのかた、後白河院が焦げるように望んでいられるのは、三種の神器を取り戻すことだ。」

重能「すると―本三位の中将様と引き換えに三種の神器を―」

知盛「ばかを申せ。一人の本三位と日本国のみしるしを引き換えになどと、子供じみた手は使われぬのが後白河院というお人だ。」

重能「なるほど―(考えこむ)」

知盛「(やがて)民部、見ろ、あの北斗を。あの剣先の方角には金神が位して、それを背に負うて戦わねば戦さは必ず敗れる―陰陽寮の小博士がいつやらいっていたのを、その時は気にも留めずに聞き流していたが―」


重能「あの星は時刻と季節を知るのに役立つだけのものでございましょう。」

知盛「その通り、あの剣先は一日ひと夜に、また十二の月に、十二の干支を尾差しながらめぐっている。万劫の過去から尽未来際、十二の干支を順々に、狂うことなく尾差してめぐっている。」

重能「人の世の営みとはかかわりもないことでございましょう。」

知盛「天と地のあいだにはな、民部よ、われら人間の頭では計り切れぬ多くのことがあるらしいぞ。」

重能「どこへおいでになります。」

知盛「この狭い屋島の磯のほかに、広い日本国のどこへいまいくところがある。暫くして大船に戻る。」(去る)

重能「お人が変わった。なにやら気弱になってしまわれた。それにいわれることの端々がどうも合点が行かぬ。従三位行中納言左兵衛の督平の朝臣知盛の卿、あの橋合戦のご出陣以来逞しく成長され、宮廷に仕えてただ官職位階を競う者のみ多いご一門の中にあって、誰に劣らず武人たるの力量を持ちただ一人大将たるの器量をそなえられ、その故にこそ一門末の郎党からまで敬われ頼りとされてこられたお人ではないか。何ぼ初めの負け戦とはいっても、あのご様子はいろいろと合点が行かぬ。とりわけてあの馬のこと、わが名と平家武門の意地をその背に負われて、常に全軍の真先かけて乗ってこられたあの名馬をむざむざと敵の手へ。―敗戦の狼狽からか?狼狽はもう少し偉くない者のすることだ。御子息武蔵の守さまを討たせたお気落ちからか?それもあるにはあろうが―何にせよ、あの馬と共に平家の御運が去って行ったのでなければ幸いだが。

何とか新中納言さまに、いま一度奮い立ってお貰い申さねば。おれもこの四国では、どの豪族にもひけをとることない阿波の民部大夫重能だ。平家一門、ここで再び御盛運に向かわれるように何としても力を致さねば、長年御恩を蒙った故平相国清盛公に申し訳がない。また―わが身わが一族にとっても、それよりほかに生きて行く道はないのだ。」(去る)





2020年4月21日火曜日

20200421 対話形式:電話口にて「最近の状況について」

電話口にて
A「どうもお久しぶりです。そちらはお元気ですか?」

B「ああ、Aさんですか、どうもです。こちらはどうにか元気でやっていますが、東京や、その周辺県は別として、こちらも例の新型コロナウィルスに感染された方が多く、そのため、おそらく、そちらほどではないですが、結構、人混みや感染者が多い場所への移動はシビアになってきていると思いますね・・。」

A「やはり、そうですか、私も今月はじめに帰郷しましたが、その後、今日に至るまで電車で移動したのはたった1回だけです・・。また、帰郷後にお目に掛かりたいと思っている方々にもお会いできず、近くのスーパーに買物で出かけるのが、楽しみになってきてしまいました・・(苦笑)。」

B「はあ、そうですか。まあ、元々そちらは人が多く住んでいて、所謂人口密度が高い地域ですからね。他人事のようで少し恐縮ですが、それは現在の状況からすると、仕方がないのかもしれませんね・・。」

A「ええ、それはもちろん分かってしますが、それでも、この状況は一体何時になったら収束してくれるのでしょうかね・・。」

B「いや、私の専門は公衆衛生や疫学などじゃないですから、それはよく分かりませんが、しかし、つい先日、Aさんのブログにジャレド・ダイアモンド氏の「銃・病原菌・鉄」からの引用がありましたが、あの引用部の末尾に書かれている通りのような推移になっていくのではないかと思いますね・・。まあ、もちろん、これは専門的な知見に基づくものではありませんが・・。」

A「あ、あの記事を読んで頂いていたのですね・・。どうもありがとうございます。私もその部分が、何かしら広く世に知らせるだけの価値があるのではないかと思い、ブログ記事としたわけですが、やはり、ああいった書籍も、あまり良い状況についてではないことが残念ですが、役に立つことがあるように思いました。それで、最近、Bさんの方では、何か面白かった書籍などありましたか?」

B「うーん、恥ずかしながら、こちらはあまり自分の研究分野での書籍すら、あまり読むことが出来ていませんね・・。また学会や大学の行事も軒並み中止か延期になり、あと、ご存知でしょうが、この状況で学生さんも大学に来ていませんので、暇であるように思われがちですが、実はそうでもなく、色々とやっていて、それで、自分の研究分野の書籍も読めないのです・・(苦笑)。それと、先日のAさんのブログに書いてある、ここ最近設立されている専門職大学ですが、あれはやはり医療系が多いのですか?」

A「はあ、やはり大学に学生さんがいなくても、色々とやることはあるわけですね。分かりました。では、何か変わった面白い本でも見つけましたら、またお教えください。それと専門職大学ですが、そういったサイトもありますので、ググりますと出てきますが、やはり今現在では医療や介護系のところが多いようです。あと、少し前に聞いたハナシで面白かったのは、これまで大体各都道府県に一つはあった公立農業大学校の静岡県のものが、公立の農林環境専門職大学に改組・改編されたというハナシです。今回の新型コロナウィルス感染症による影響で、食料などは出来るだけ自給した方が良いという認識になると思われますし、それ以前に食料自給率などは高い方が、経済的な成長云々は別として、国として安定すると思いますので、これはとても素晴らしい取組みであると思いました。あとはデジタルや美容系の専門職大学も新設されるようですが、私としては、やはり医療系のそれをもっと増やして、たとえば、地域の医師会や歯科医師会立の看護学校や歯科衛生士学校などは、大きなところは専門職大学に改組・改編し、あまり大きくないところは、いくつかが集まって、専門職大学を設置すれば良いのではないかと思います。そして、その後のリカレント教育や大学院教育などは地域の医学部、医科大学、歯学部、歯科大学が担うようなシステムにすれば、そこまで悪くはないのではないかと思います・・。ともあれ、これまでに何度か「医療介護系の学生数を大幅に増員した方が良い」という意見を当ブログにて述べてきましたが、今回の状況を教訓として、国の上層部の方々が、これに取組んでくれればと願いますね・・。あとは、大学学部にて公衆衛生学部というのを、いくつか新設するのも良いのではないかと思います。」

B「はあ、そのような流れがあるのですね・・。しかし、そうしますと、将来の人文社会科学系の学問は一体どのようになっていくのでしょうかね・・。私としてはそちらの方が少し心配と云えますね・・。」

A「ああ、それにつきましても、専門職大学の卒業生を大学院生として積極的に入れて、それぞれの好きな分野についての知見を深めるといった方向で行けば、少子化が続いても、そこまで状況は悪くはならないのではないかと思いますが、どうでしょうか・・。」

B「うーん、どうでしょうか・・。それは少し楽観的なご意見であるように思いますね・・。」

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

2020年4月20日月曜日

20200420 自分のコトバで書き続けることと、その先にあるものについて

今回の記事投稿により、総投稿記事数が1280に到達します。そしてまた、残り20記事の新規投稿により、1300記事に到達することにもなりますが、それは、現在の記事投稿ペースを保つことにより、5月中にどうにか達成出来る目途が立つと云えます。

さらに、当ブログ開始から5年となる、来る6月22日までには、そこから追加で10~20記事程度は更新出来るのではないかとも思われます。とはいえ、こうした継続期間や投稿記事数などについては、今のところ感慨らしきものは全くなく、ただ「もう少しスムーズに作成記事の着想が湧いてくれれば・・。」と願うところであり、これについては、残念ながら新たなアイデアが積極的に湧いてくるといったこともありません・・(苦笑)。

おそらく、これが出来れば、さらに記事作成を面倒に思うことも少なくなるのでしょうが、現在の自身は、以前にも書いた未だ引越し直後であることに因るのか、かつての比較的スムーズな記事作成が出来ていた時期と比べ、相対的に一種のスランプ状態にあると云えます。しかし、こうした時期に、面白そうなものであっても、書籍からの抜粋を常用しますと、その後、さらにオリジナルの記事作成が困難になると、自身の経験は語ることから、たとえ不調期であっても、自身のコトバで記事作成を行うことが、ブログ継続のために重要なことであるように思います。

また、そのように題材を探り、迷いつつ記事作成を行うことの先に、新たな多くの方々に読んで頂ける記事題材の着想があったり、あるいは、次の記事作成がスムーズになる期間があるのではないかと思われます。しかし、ここで面白いと思うことは、これまで、ある程度の期間、記事作成を行ってはきましたが、そうした未来に対する実際的な考えや勘といったものは、あまり身に着かなかったという自覚があることです・・(苦笑)。いや、
こうしたことは、続けていくうちに、運動練習時の身体感覚のように、ある程度は体得出来ても良いのではないかと思われるところですが、あるいはこれについても、今後、さらに続けていくことにより「何か」が分かってくるのかもしれません・・(笑)。

また、そうしたことも、昨日投稿記事にて書いた「詩人の特性」や柳田國男の「予言力」」とも、少なからぬ関連があると思われます。とはいえ、それは現在に自身にとっては未だ分からない領域ではあるのですが・・。

ともあれ、現在のようなあまり身を入れて書籍を読むことが出来ず、ブログ記事の作成も
スムーズに行かない時期であっても、読み続け、書き続けることにも意味があるのではないかということであり、これについて納得はしているのですが、やはり、その効果が見えない状態では、そうした自身に対して疑念を持ってしまうということです・・(苦笑)。

そして、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。










2020年4月19日日曜日

20200418 詩人の持つ特性と人文社会科学分野の価値

本日は先日投稿のブログにて名前が挙がったトーマス・マンによる「トニオ・クレーゲル」が何故だか気になり、引越し荷物の書箱をいくつか開けてみましたが、なかなか見当たらないため、今回は諦めて、自身の文章にて記事作成を行うことにしました。

この「トニオ・クレーゲル」は、鹿児島在住時代に読んだ記憶がありますが、その時はむしろ若干の反感すら覚え、当著作で描かれている所謂「芸術家」には、自分はなるまい、と強く思いました。また、当著作を読んだきっかけは、以前に同著者による「魔の山」を読み、さらに、北杜夫による「どくとるマンボウ」シリーズにて、たびたび影響を受けた作品のひとつとして書かれていたためであるのですが、現在考えてみますと、そこには、大変興味深いことが書かれているのではないかと感じられるのです・・。

北杜夫が「どくとるマンボウ医局記」にて書いていましたが「詩人とは、自分自身のことだけを述べて、それがそのまま全世界のことを述べていることになる人のことだ。」というのがありますが、これについては、読んだ当初は反発に近い感情を抱きましたが、現在になり、このコトバを考えてみますと「なるほど、たしかにそういった「感覚」はあるのかもしれない・・。」と、あらためて考えさせられ、あるいは「それは我が国で云うと、柳田國男が述べていた「予言力」というものに近いのかもしれない・・。」とも考えさせられ、さらには、そうした詩人のある種、特性とも云えるものは、迷信やオカルティズム方面のものと認識せず、また他方で、あまり科学的・数値的な分析なども行うことなく、自然に伸ばしていくことが、国や地域を活性化することに繋がるのではないかと思われます。

そしてまた、おそらく、そうした「感覚」や「特性」は、さまざまな文章や出来事に触れ、そこから得られたものが、油絵の描写や、鍾乳石の生成ように凹凸を形成することにより生じるものであり、少なくとも、一朝一夕には行かないものであると思われ、さらに、その意味において、古くからの人文社会科学系分野の、他には替えられない価値といったものがあるのではないかと思われるのです・・。

そして、そうした視座から考えてみますと、現在の我が国をも含む高度に工業化された社会全般では、あまり、そうしたことに留意していないようにも思われます・・。また、それは、我が国社会の場合、近代以降の一つの(大きな)特徴ではないかとも思われるのですが、さて如何でしょうか?

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
日本福祉大学


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