2018年12月13日木曜日

20181213 昨日の続き、再び歴史意識について

おかげさまで昨日投稿分記事も比較的多くの方々に読んで頂けました。これを読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。

我が国の一般的な歴史意識は、おそらく以前からあまり変わらず、何といいますかアニメなどの舞台設定にありがちな擬制的のものと、史実とされるものの間の区別が曖昧であり、それがさまざまな媒体により更に拡大再生産そして拡散されることにより、現在の状態になっていると思われます。

しかし何故、我々の社会においては史実とされる歴史と擬制的なそれとの間の区別が曖昧なのでしょうか?

そもそも『史実とされる』とは、どのような意味であろうかと考えてみますと、学問分野としての歴史学に則ったものであると思われるのですが、これに関しては、専門書・学術書なども少なからず刊行され、研究も為されているのでしょうが、では何故、その研究成果と日常我々が接する歴史的な背景を持つ事物の間にかい離が生じるのでしょうか?

この間にかい離が生じていなければ、我が国の一般的な歴史意識は、冒頭に述べた擬制的なものになることはなかったように思われます。

あるいは、広く我々の中には、かつての封建時代あるいはそれ以前より、どちらかというと圧政に近い支配を受けたという無意識に近い認識があり、そこから歴史学に基づくような歴史を最終的には拒絶するといったような性質があるのかもしれません。

しかし他方で、特に地方などにおいては、かつての封建制度あるいはそれ以前の社会の残渣とも云えるような、前近代的な習慣・思考が日常において見受けられることは、大変興味深い二律背反・絶対矛盾的自己同一であると思われます。【もちろん、であるからといって都市部が良いというわけではありませんが。】

そして、この二律背反・絶対矛盾的自己同一が良いものであるかどうかは分かりませんが、何れにせよ、さきの擬制的なものでない、歴史学を背景とするような歴史意識が、どのレベルの社会であれ、ある程度の深さと広さで定着することにより、さきの前近代的な習慣・思考は自然と解体なり溶融あるいはまさしく、その歴史意識に即して変形していくのではないかと思われます。

他のさまざまな条件が異なるため、確実にそうであるとは云えませんが、おそらく、こうした過程を封建制度にはじまり経てきた国々が西欧諸国であると云えます。我が国は、典型的な意味でのこうした国々ではありませんが、それでも、国レベルでの歴史意識の醸成に資するような大きな経験を除いては、概ね及第しているのではないかと思われます。

しかし、この一般化され得る歴史意識あるいは基準とされる、正当にして正統とされるような共同幻想のモノガタリ
こそが、国際化によって国境が曖昧になってきている現代においては、思いがけずに重要であることを、我々はどのようなカタチで認識することになるのでしょうか?

あるいは認識しないで済むものなのでしょうか?

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
~書籍のご案内~
ISBN978-4-263-46420-5
医歯薬出版株式会社刊

~勉強会の御案内~
前掲書籍の筆頭著者である師匠による歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に焦点を当てた勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

*上記以外、他分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。

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20181211 国の得意な文化様式から首都圏にて思ったこと・・

昨日より今日にかけて所用のため、東京・首都圏に出向いていました。師走の時季の首都圏は若干、徳島よりも冷えると思われます。また、首都圏においては相変わらずの混雑する電車に揺られて移動しましたが、そのおかげによるものか、読み進めている書籍については思いのほか頁が進みました。

この書籍は先日12月9日投稿分の記事にて述べましたユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』下巻であり、未だ現在、その記述から、どのような結論へと至るのかは分かりません。とはいえ、ここまで読み進めるうちに、期せずして『歴史を知ること』の重要性をあらためて思い知らされました。

医療をはじめとする自然科学系諸科目・分野に関しては、我が国、我々は、その即物的な性質と相まってか相対的にかなり優秀であると思われるのですが、他方で『歴史を知ること』に関しては『何かしら本能的にそれを避ける』ような性質があるようにも思われるのです・。

さきにも述べましたが、首都圏にて電車に揺られて移動していますと、その車内・車外に見える景色から思うことは、食べ物、アニメ文化、そして健康、医療についての関心の強さです・・。

食文化に関して我が国の国民性は、かなりこだわる性質を持つと云え、あるいは世界各国の文化を、その国の文学、工芸、美術などの作品よりも、その国の料理・食文化から理解しようとしているのではないかとすら思われます。

ともあれ、これは特に悪いことではなく、あるいはそれも世界を認識する一つの方法であるようには思われますが、しかし、食欲という本能とも密接に連動する感覚、味覚をのみ、やけに強調し、ある文化を理解しようと試みる、もしくはそれにより、何らかの確固たる知見を持つに至ると考えることは、やはりどうしても偏ったものであるように思われるのです・・。

それに加えて、アニメ文化もまた、世界を認識する一つの方法であろうとは思いますが、これもまたさきと同様、偏ったものであると云え、あるいはある程度の期間、それに慣らされ、習慣化しますと、生身の我々の身体のさまざまな動き自体も、アニメ、マンガの影響を受けるのではないかと思われます。そこから、我が国のアニメ、マンガが普及する以前・以後の映画作品あるいはテレビドラマなどにおける、さまざまな人の動き(行動・言動)を比較してみますと、今現在、うまくコトバとして抽象することは難しいですが、そこには何かしら違いがあるように思われます・・。

この食文化そしてアニメ、マンガ文化に共通して云えることは『享受することが比較的手軽な文化である』ということであると思われます。つまり、我が国は、大きく見ますと、手軽に享受することが可能な文化を通して過分に異文化の理解をはかるといった性質があり、そして、ここを起点・基点として、自国文化の優越性を盲信していくといった、あまり芳しくはない性質をも持っているのではないかとも思われますが、如何でしょうか?

食文化、アニメ、マンガ文化は素晴らしいものであるとは考えますが、しかし、そうした比較的容易に享受可能な文化事物に対して過分に重きを置かれるような文化が生み出した工業製品あるいは医療などは、効果・機能といった普遍的な性質により、他との差異が明瞭に認識可能であるうちは良いのかもしれませんが、それのみに拠らない付加価値が強く求められる時代になりますと、国内はいざ知らず、世界的見地からは、あまり優れたものとは見做されなくなっていくのではないかと思われますが、如何でしょうか?

おそらく、より多くの人々が手軽に享受可能という意味での普遍性と、より多くの人々が思想・観念的なことへの洗練、向上に関心を向けた先にある普遍性は異なるのではないかと思われますが、さて、如何でしょうか?

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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2018年12月9日日曜日

20181209 1145記事への到達から思ったこと『主に記事作成の環境の変化から』

今回の記事投稿により、総投稿時数が1145となり、年内の到達目標である1150記事まで残り5記事となります。そして、来年3月前までには、どうにか1200記事まで到達したいと考えています。これは未だ先のハナシではありますが、実際に1200記事まで到達することが出来ましたら、このブログの継続等につきましては、またその時に考えてみようと思います。

とはいえ、思い返してみますと、去る8月前半に千葉県市川市より、ここ徳島県徳島市に移移り住んで以来、4ヶ月近くの期間にて90記事程度を作成・投稿してきましたので、およそ4日のうち3日は新たな記事作成をしてきたことになります。また、去る5月末の1000記事の到達以降、もう少し記事更新の頻度を少なくしても良いと考えていましたが、実際にはこの程度であり、今後は記事更新の頻度を若干少なくしても特に問題はないものとも思われます。

また、徳島への移住以前に作成した記事を読んでみますと、現在に比べ、日常、さまざまな刺激に接して生活していたことが感じ取れます。その意味で、ブログ記事などの散文的な文章を作成するのであれば、より刺激の多い大都市での生活の方が都合が良いと思われます。他方、大河的、長編作品などを読んだり、あるいは自らそうしたものの作成を試みるのであれば、あまり刺激が多いとは云えない、ここ徳島での生活の方が都合が良いのかもしれません。

そうした思いから、以前購入してはみたものの、あまり読んでいなかった現代語訳の『平家物語』を手に取り読んでみますと、思いほのかに読み進むことが出来、これまで知らなかったこともいくつか知り勉強になりました。また、現代語訳の『平家物語』はこの他にも、いくつかのバージョンがあり、それらをいくつか読むことにより、その概要は理解できるように思われます。

そういえば、先日より読み進めているユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』も下巻後半部まで至り、おそらく年内中に読了に至ることが出来ると思われます。この著作は同著者による前作『サピエンス全史』と比べ、全体的により観念的・抽象的な記述が多いと思われることから、それを理解しつつ読み進めていくのは、前作と比べ、いくらかの困難さをおぼえますが、それでも、こちらも大変興味深く、面白い著作であると思われます。そして、読了後にまた、興味深いと思われた記述を抜粋引用してみようと思います。くわえて、この著作に加えて、かねてより読んでみたいと思っている著作は『銃・病原菌・鉄』の著者として知られているジャレド・ダイアモンドによる『歴史は実験できるのかー自然実験が解き明かす人類史』であり、出来れば年末年始の多少時間のある時に購入し、読み進めていきたいと考えています。

くわえて、些細なことであるのかもしれませんが、以前の首都圏在住時において必然的であった電車通勤の時間とは、あまり快適なものではありませんでしたが、それでも書籍を読むという意味においては、それなりに意味があったようにも思われます・・(苦笑)。

そして、最近こうしたことを思い立つようになったのは、おそらく先日の鹿児島訪問にてお目にかかった先生方からの影響によるものと思われます。また、さらに、それらの源流を探っていきますと、それは師匠にあるように思われます。おそらく研究室や講座の気風・雰囲気といったものは、その場所のみに留まり・有効なものではなく、何と云いますか、属人的にして感染性のあるものであるのではないかと思われるのですが、さて、如何でしょうか?

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20181208 対話形式【ヒト、カネ、モノの順序・地域の高等教育機関について】

A「先日のブログ記事を読ませてもらいましたよ。私も少し前までは色々なところに行っていましたけれど、Bさんから見ると、やはり地域によって、その変容の仕方は大分違うものなのですか?」

B「ええ、それが特に専門というわけではありませんが、そうしたフィールド・ワーク的な手法は以前、身近に人文社会科学系の研究者の方々がおり、その方々とのやり取りで勘所のようなものはある程度掴んだと思いますし、また一応私も修士の学位は経済学ではありますが、より精確に云いますと、地域学、まあ民俗学のようなものですので、そこまで荒唐無稽ではないように思われます。ともあれ、そうした視座から眺めてみますと、やはり同程度の期間での地域毎の変容の仕方はかなり違っているように思われます・・。」

A「・・やはりそうですか、そのように考えてみますと、ある程度近くに大都市があるというのも良し悪しかもしれませんね・・。先日のBさんのブログに書かれてたように、半ば必然的にそちらの方にヒト、カネ、モノな吸寄せられていってしまいますからね・・。まあ、その意味では鹿児島のような九州南端の都市は、他の大都市に近い地域に比べれば、独自色を出し易い環境ではあるのかもしれませんね。」

B「ええ、たしかにそうかもしれませんね。それでも鹿児島の場合、北隣の熊本もそれなりに大きい地方都市であり、この二つの都市は、そうですね、多分、律令制度以前より似たところもありながらの因縁めいたライバル関係のようなところがあり、まあ、私が知る限りでは国内には類例がないように思われます・・。別の言い方をしますと、この二つの地域は、古来よりライバル関係にあったからこそ、それぞれ独特の地域性・特性を育み、現在においても九州圏内に留まらない独特の文化あるいは何らかの情報を発信し続けることにより、全国規模で、ある程度の求心力を保持しているのではないかと思います。」

A「はあ、なるほど、たしかに昔から肥後と薩摩はライバル関係であり、肥後は朝廷・官側の前線基地であり、他方の薩摩は、それこそ律令制以前からの朝廷・官側に対して反乱を起こしていましたからね・・。そして、そうした地域におけるライバル関係のようなものが近現代では旧制高等学校ナンバースクールの設置にも影響していたのかもしれませんね(笑)。」

B「・・ああ、なるほど、云われてみれば、たしかにそうであるかもしれませんね・・。また、そのように考えてみますと、やはり先日のブログ記事にて述べた地域の高等教育機関は、その地域の地域性・特性などに対して重要な役割があるのでしょうね・・。」

A「ええ、おそらく、そうだと思います。カネやモノもたしかに大事であるかもしれませんが、それを稼ぎ、消費し、その仕組み、つまり社会を駆動させる前段階のヒトが集まるところですからね。」

B「・・そのように考えてみますと、先日のブログにて述べた和歌山市での新たな看護学部の設置も少なからず意義のあることであり、また、現在決して状況が良いとは云えない徳島県が今後、この地域が阿波と呼ばれていた頃の活気を取り戻すためには、地元の何らかの組織と全国規模のそれが協力し、新たな高等教育機関をいくつか設置するのが良いのではないかと思われ、また、そこでさらに以前の記事にて述べた徳島の地域性・特性をも加味して医療介護系の大学が良いのではないかと思われるのですが・・。」

A「はあ・・若い人達を県内に呼び込むためにはたしかに大学の設置は効果的であろうし、またそれが、これまでの地域性の延長線上にあるとも云える医療介護系であれば良いのではないかということですか・・それは具体的には国内にいくつか存在する日本赤十字の看護大学のようなものですか?」

B「ええ、日本赤十字の看護大学でしたら、とても良いと思いますね。この大学はたしか現在では北海道、秋田、東京、豊田、広島、福岡の六つがありまして、近年中に首都圏にもう一つ新設するといった情報を以前聞きましたが、四国には未だ赤十字看護大学がありませんので、もしも設置を考えて頂けるのでしたら、かねてより医療系と親和性がある地域性と云える徳島にして頂ければ、少なくとも学生さんの学ぶ環境としては決して悪くはないように思われるのですが・・。まあ、それでもそれは必ずしも日本赤十字看護大学ではなくとも、たとえば首都圏の看護学部を擁する大学が新たな看護学部の設立を考えている場合においても同様ではありますが・・。」

A「なるほど、しかし、そのように考えてみますと、それは何も看護学部に限定しなくとも、他の医療介護系でも良いのではないでしょうか?たとえば、それこそ歯科衛生学科などを東京都内にある大学が新たに設置しようと試みていても近年の規制により、大学母体の立地地域での設立が困難となっていることもあるでしょうから、そうした大学と地域自治体や大学が連携し、何と云いますか公設民営のようなカタチで大学を新たに設立しましたら、それはそれで新しく、また入学される学生さんもその後の就職にも繋がるのでしょうから良いのではないですか?」

B「ああ、そうですね。たしかにこれは何も看護学部にしぼる必要性はありませんでした・・(笑)。」

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2018年12月7日金曜日

20181206 地域活性化と大学(鹿児島と和歌山から)

おかげさまで昨日投稿分の記事も多くの方々に読んで頂けました。また、ここ数日間の一日のブログ閲覧者数は、全体としては、これまでと大きく変わらないものの、当日投稿分の記事に関しては、これまでよりも多少多くの方々に読んで頂いているようです。ある程度継続的にブログ記事を作成していますと、ブログ記事の作成に関しては、現在の自分が調子が良いのか、悪いのか概ね分かるように感じられてきます。その意味で、たしかにここ数日はいくらか調子が良いと思われるところであり、また、その原因について考えてみますと、先週末に九州方面に出向いたことが効いているように思われます。

九州と云っても、福岡、博多への訪問はそこまで久しぶりではなく、その南の熊本、鹿児島方面、とりわけ鹿児島への訪問は概ね四年ぶりであり、九州新幹線が鹿児島中央駅に着き、ホームに降り立った時の感動・高揚は、なかなかのものでした。ともあれ、この四年の不在の間に鹿児島中央駅、駅ビルはさらに大きくなっており、また、そこから徒歩にて向かった天文館も四年前と比べ閑散とはしておらず、むしろ新たな店舗も入り、さらにある区域は、近いうちに再開発される予定とのことでした。これは純粋に鹿児島市に活気があるのか、あるいは、以前に比べて都市的な機能がさらに鹿児島市中心部に集中してきていることを示すものであるのか分かりかねますが、全国的に地方都市が衰退しているとされる現今、こうした状況はなかなか頼もしいとも思われました。

また、もう一つ私が知る地方都市である和歌山市は、私が在住していた時期に比べても明らかに閑散となりつつあり、2012年以来、ほぼ半年ぶりで訪れる毎に、ぶらくり丁のシャッター商店街化が進行し続けているようにも思われます・・。そして、この鹿児島市と和歌山市の間にある違いとは、人知ではあまり改善の余地がない、構造的な問題によるものなのでしょうか?

構造的と云えば、和歌山市はそのすぐ北隣に大阪府があり、ほぼ必然的に、そちらの方に人・金・モノが吸い寄せられていってしまうといった事情があるのかもしれませんが、それでも何らかの活気を得るための策はあるのではないかとも思われるのです・・。

そういえば、以前に和歌山市を訪れた際、市内中心部と云っても良い場所にあった小学校(南方熊楠・松下幸之助の母校とのことでした。)の校舎に手を加えて再利用し、東京に本部を持つ比較的規模の大きい医療系大学の看護学部の一つがあることには驚かされました。当看護学部は今年四月にこの地に開設されたとのことであり、また、その学生さんの六~七割は県内中・南紀ご出身の方々とのことで、この地に多少思い入れのある私としては、当大学がどのような経緯にてこの地への新たな看護学部の設置を決めたかは分かりかねますが、さきの地域活性化の視点からは、良い効果を持つのではないかと思われましたが、さて如何でしょうか?

本日につきましても、当ブログが関係あるのかないのか分かりかねますが、いくつかの方面の先生方よりご連絡を頂戴いたしました。そして今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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2018年12月5日水曜日

20181205 【対話形式】もう一つの徳島県の持つ特徴『やけに医療に強い県?』

A「おかげさまで、昨日投稿分の記事も思いのほかに多くの方々に読んで頂けました。」

B「まあ、師走ということもあってベートーベンの第九交響曲を記事の題材に選んだのが良かったのかもしれませんね・・。あとは、徳島が日本で初めて第九交響曲が演奏された場所であることは知りませんでしたが、それを当地の阿波踊りと結びつけて考えてみたのはいかにも外部からの移住者らしくて面白い視点でしたね・・。」

A「ええ、多分それがわたしの『とりえ』であるように思います。また、それは今に至って思えば、ここ徳島に限らず、和歌山でも鹿児島でも、大体同じであったのではないかとも思いますね・・。そして、そうしたことを題材として何かしら文章を作成することにより、それら地域への新たな視点、認識が少しでも広がれば、それはそれで、全く意味がないとも云えませんからね・・(笑)。」

B「うん、そうですね・・。そういえば、先日の記事でAさんが書いていた、徳島の面白い点は、どういったことなのですか?」

A「ああ、それは本日の記事の題材にしようと思っていたことですが、徳島は県人口に占める歯科衛生士の数が国内ダントツで多い県なのです・・。ですから、歯科衛生士の雇用で悩んでいる歯科医師の方は、是非、徳島県に移住されて開業されれば良いのではないかと思いますが、まあ、ハナシはそこまで単純なものではないのでしょう・・これは冗談ですが・・(笑)。ともあれ、この人口比での歯科衛生士の数が多い他県は南隣の高知県あとは鳥取県、熊本県などもそうです・・。そしてまた、徳島県は歯科衛生士のみならず、同様に人口比での医師、歯科医師、薬剤師、理学療法士、作業療法士などの数でも上位に食い込んでおり、まあ、やけに医療に強いといった特徴を持っている県であるのではないかと思います。」

B「ふーん、これまで、あまりそうしたイメージはありませんでしたが、ただ、少なくとも勤勉な県民性であるのでしょう・・。あとは、現在の県人口がそこまで多くないにも関わらず、この地の大学に医歯薬学部があるのは、そうした状況を生じさせた一つの要因であるようにも思えるのですが、どうでしょうかね?」

A「あ、さすがですね・・。以前、それと同じご意見を比較的高い地位にある学術方面の方からも伺ったことがあります・・。それで、さきの歯科衛生士についてですが、その養成機関は現在、三年制の短大・専門学校と四年制の大学学科の二種類存在するのですが、さきの県人口に対する歯科衛生士の数と関連があるのかないのか、国内で唯一、徳島県では四年制大学学科の歯科衛生士養成機関が二つ存在するのです・・。こうしたことは理系の実験とは異なり、明確に関連性があるとは云えませんが、それでもなかなか面白いことであるとは思えませんか・・?とはいえ、これには来年四月になりますと千葉県も加わる予定であり、まあ、これからさらに先の展開もあるように思われます・・。私としては大学人文社会科学系学部、学科の定員を少し削ってでも、こうした専門分野が四年制大学となってより充実することの方が望ましいのではないかと考えています・・。それは人文社会科学系を軽視しているからではなく、こうした学問を高等教育にて習得・体得することが本質的に困難であると思うほどに、その価値を認めているからなのです・・。もちろん、これはイヤミや詭弁ではないですよ・・。」

B「へえ、徳島県では二つの四年制大学の歯科衛生士養成機関があるのですか・・。それは知りませんでしたが、それがこの県の人口比に占める歯科衛生士の数の多さと本当に何らかの関係があるのでしょうかね?」

A「・・いえ、それがよく分からないのです。しかし、それに加えて思うことは、私のこれまでのブログでは歯科衛生士養成校についてはかねてより題材としてきましたので、あるいはそうしたことも、ここ徳島に移り住むようになった一つの遠因であったようにも思われるのですが、どうなのでしょうかね?」

B「いやあ、そういうのは、何とも評し難いですね。あるいはそういったことも、もう少し記事作成を続けてみると案外自然と分かってくるのかもしれませんよ(笑)。」

A「はあ、そのようなものなのでしょうか・・。」

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2018年12月4日火曜日

20181204 自発的な行動を促すもの・・心の持ちよう?

本日の徳島は12月とは思えないほどの陽気になりました。また、ここまで陽気の良い12月の日はあまりないように思われますが如何でしょうか?さて、おかげさまで先日11月29日投稿分記事はその後も引き続き、わずかづつではありますが読んで頂いています。

さて、今から100年前、徳島の坂東俘虜収容所に収容されていたドイツ人捕虜たちは、一体どのような思いで、ここ極東の徳島でベートーベンの第九交響曲の演奏を思いたったのでしょうか?また、そのように考えてみますと、不図想起されるのはフランシス・フォード・コッポラ監督による1979年公開の『地獄の黙示録』(Apocalypse Now)作中の米軍ヘリコプター部隊によるベトナム村落の襲撃シーンですが、この時、米軍が大音量で流していたのがリヒャルト・ワーグナー作『ワルキューレ』中の『ワルキューレの騎行』であり、この状況もまた、クラシック音楽を介在させた東洋と西洋の交錯という意味において1918年の坂東俘虜収容所での出来事と共通はするのですが、そこで大きく異なることは、音楽を流す、演奏する側の心の持ちようであると考えます。

おそらく1918年の坂東俘虜収容所のドイツ人捕虜たちは、皆が皆、合唱あるいは楽器の経験者ではなかったであろうから、四楽章からなる交響曲の演奏・合唱には、それなりに練習を要したのでしょう。それでも、この自国文化の精華の一つとも云える楽曲を自身等で演奏・合唱し、この地の人々に聴いてもらいたいと思った彼らの心の持ちようは、100年を経ている現在であるからこそ、何と云いますか、時代を越えてもあまり変わることのない、我々の心に何かを投げかける、普遍的なものがあるのではないかと思われるのです。

そして、ドイツ人捕虜達にそうした心の持ちようを自然に惹起させるに至った坂東俘虜収容所周辺の当時の地域社会は一体どのようなものであったのだろうか?といった興味もまた惹起させられます。さらに、その地域社会の特質・傾向のようなものが、今なお、この地に息づいているのであれば、それはかねてより、この地にて続けられている阿波踊りとも、何らかの関連性を見出せるのであろうか?と考えることは、そこまで無理があるようには思われないのですが、さて如何でしょうか?

くわえて、ここまで書いていて不図思ったことは、1918年、この地のドイツ人捕虜たちが比較的自由な収容所生活の中で気が付いたことは、踊りなどの体の動きから示される楽器、鳴り物などの音に対する、この地の人々の鋭い感受性・感性であり、これを見て取ったドイツ人達が『よし、皆でベートーベンの第九交響曲を演奏してみようじゃないか・・』となったようにも思われます・・。

これもまた阿波踊りと第九交響曲を徳島にて結びつける考えようではありますが、さて、その意味で現在の徳島は変わっていないのでしょうか?あるいは、どのように変わったのでしょうか?

そういえば、現在の徳島を考えるさいに、かねてより面白いと思っていたことがありますが、これはまた、別の機会に書こうと思います。

今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。


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