2017年7月3日月曜日

20170703 昨今の都議選から思ったこと・・『抑圧移譲』

以前にも当ブログ記事に書きましたが、自身はあまり政治に関することには特に期待をしていないため、ブログ記事主題として書くことは稀ですが、昨今、都議会議員の選挙にてその主要勢力の交代とも云える事態、ないしは大きな変動があったとのことは多少興味深く思われました・・。

ここで生じた流れ、動きといったものが今後、全国に波及していくかは分かりませんが、私見としては、あるいは余計な心配であるかもしれませんが、各道府県は急いでこれを波及、真似することは避けた方が良いと考えます・・。

何故ならば、未だこの先どうなるか分からない状態の都政において、ただ単に新たな勢力がその主導権を握ったからといって、その先を見ずに、この流れを取り入れることは、ごく普通に考えてもおかしなことではないかと考えるからです。

とはいえ、それと同時に自身はこの新たに都議会にて台頭した新たな勢力に対し悪意を持っているわけではありません。

むしろ団塊あるいはその周辺世代に多く見られる『変に』アメリカナイズされたパターナリズムマッチョイムズ的な要素(ある意味、この国をここまで引っ張って、あるいは引き摺って来たもの)が機能することが困難になった昨今の御時世においては、東京都という部分的にではあれ、それが取り除かれ、新たな勢力が台頭することは少なくとも悪いことではないものと考えます・・。

それ故、その既存勢力を取り除いた新たな勢力が代わって、時代に即した(さまざまな業界のボス同士の利権を忖度し合うことのない・理解し難いような裏面を持たない)『良い都政』が為されるのであれば、全く問題はないと考えます・・。

しかし、ただ、それがどうも未だよく分からないということなのです・・。

それ故、とりあえず今後しばらくは、都政がどのように変わっていくかを期待しつつ静観するのが良いのではないかと思われます・・。

また、そのようなことを書いておりますと、否応なく思い出されるのが2010年夏~秋に掛けて生じた出来事であり、おそらく自身に関しては、その出来事により、その後の人生が大きく変化したと云い得ます・・。

しかしながら、
現在に至れば、それは本当に悔やんでも仕方のないことではあると考えるものの、その一方において、どうしても、さきの都議会勢力の交代の要因の一つともなったと評される、文部科学省が関与したとされる一連の出来事あるいは事件と、その背景に類似・同様のメカニズムを認識してしまうのです・・。

おそらく国会・議会・立法府側からのある種の圧力により、省庁とは、その実質的配下にある大学に対して更なる圧力をかけることとなり、そして大学側は、その省庁からの圧力に対して最終的には逆らうことが出来ないといった何やら厳然としたシステムが存在するのではないかと考えさせられます・・。

そして、それはまさしく丸山眞男の云う我が国における『抑圧移譲』の論理であり、また同時に大西巨人著『神聖喜劇』にて活写、象徴されている世界、我が国の社会そのものであるとも云い得ます・・。

しかしながら、そのような分析をしてみたところで何一つ現実の状況とは良くならないと考えることから、自身は冒頭に書いたとおり、特に政治に期待はしていないはずではあるのですが、それでも事態が周知の如く、このように推移し、また、それが大きく取り上げられるのを見聞きしますと、どうしても何かしら書かずにはいられないのです・・(苦笑)。

それ故、多少無茶を承知で書きますと、自身をとりまく状況が(大幅に)良くなれば、また、それを取り巻く更に大きな状況もまた幾分かは良くはなるのではないでしょうか・・(笑)?

ともあれ、今回もここまで興味を持って読んで頂き、どうもありがとうございます。


昨年より現今に至るまで
生じている一連の熊本、山陰東部、福島県周辺などでの地震によって被害を被った地域の出来るだけ早期の諸インフラの復旧、そして、その後の速やかな復興を祈念しています。









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