2023年4月23日日曜日

20230422 株式会社角川書店刊 横溝正史著「獄門島」 pp.238-240より抜粋

株式会社角川書店刊 横溝正史著「獄門島」
pp.238-240より抜粋
ISBN-10 ‏ : ‎ 4041304032
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041304037

いえね、旦那のこってさ。はじめはね、みんな旦那が臭いっていってたんですぜ。そういっちゃなんだが、島のもんにとっちゃ、旦那はどこの馬の骨か、牛の骨かわからねえ風来坊ですからね。疑われたってしかたがありませんや。金田一耕助って野郎が怪しいって、みんないきましていたんですぜ」

「おやおや、しかし、なんだってぼくが花ちゃんや雪枝さんを殺すのだろう?」

「そりゃあなんでさ。本鬼頭の財産を横領するためでさ。怒っちゃいけませんぜ、旦那、これは話なんだから。なあに、今じゃもうだれもそんなバカげたこと、考えてるもんはありませんから御安心なさいまし、だが驚いたな、どうも、旦那が日本一の名探偵だなんて、・・・島の連中も肝をつぶしてびっくりしゃあがった。だから、あっしゃいってやったんだ。野郎、見損なうな。旦那はああ見えても江戸っ子だい。・・・」

「いや、ありがとう。それはそれでいいがね。ぼくが本鬼頭の財産を横領するというのはどういうことだね。花ちゃんや雪枝さんを殺したからって、本鬼頭の財産がぼくのものになるわけがないじゃないか」

「なあに、それにゃちゃんと筋書きができてるんだ、と、こう吐かしゃがるんです。つまりですな。月雪花の三人娘を殺したあげくが、早苗さんをたぶらかし、夫婦になって本鬼頭に入りこむ・・と、こういう筋書きだと、もっともらしく吐かしゃアがるんだ。そんとき、あっしゃいってやった。馬鹿なことをいうな。かりにも旦那は江戸っ子だ。そんなまわりくどいことをなさるもんか。金がほしけりゃパンパンと、ピストルかなんかぶっぱなして、強盗でもなんでもなさらあ。だいいち、江戸のものがいつまでも、島の麦飯なんか食ってくらせるかッて、・・・旦那、あっしゃはなから旦那のヒイキですねぜ」

 たいへんヒイキもあったもので、どっちにしても自分がそんな物騒な人間と見られていたかと思うと、耕助はおかしいような、空恐ろしいような感じだった。

「親方、それじゃまるで芝居の筋書きだね。昔のお家騒動みたいじゃないか。さしずめぼくの役回りは悪家老というところか」

「その代わり、色男にできてまさあ。お部屋さまなんかに想われてね。加賀騒動の大月内蔵之助、黒田騒動の倉橋十太夫、芝居ですと、みんな水の垂れるような男ぶりだ」

「親方」

耕助の声音が急にかわった。いくらか呼吸がはずむ感じで、

「島の住人というやつは、みんなそんなふうに、芝居がかりにものを考えるのかね」

いつかの清水さんの話もある。耕助はなんとなく、現実ばなれのした、講壇まがいの島の人々の考えかたに興味をそそられたのである。

「いえ、いつもそうだってわけじゃありませんがね。芝居はみんな好きですね。なにしろ死んだ嘉右衛門さんてひとが、大の芝居好きときていた。旦那は御存じかどうかしりませんが、讃岐のこんぴら様に、古い芝居小屋が残っている。なんでも天保か嘉永かに建った小屋だとかで、大阪の大西の芝居、それをそっくりそのまままねて建てたやつが、いまだに、残っているでさ。日本でもいちばん小さい芝居小屋だそうで、由緒ある古式やなんかも、ま、いろいろ残っている。だから、上方役者なんかでも、相当なのがやってくるんです。嘉右衛門さんはこの芝居がごひいきでね。よい芝居がかかると、八艇艪をとばして見物にいったもんです。なんしろ豪勢なもんでしたね。桟敷やなんか買い切りで、自分の手につく漁師なんかに大盤ぶるまいでさあ。あっしなんかも、清公清公とかわいがられまして、いつもお供を仰せつかったもんだが、いや、夢だね、まったく。あんな全盛はもう二度と来ますまいよ」

2023年4月21日金曜日

20230420 身体化に至るまでの活動の継続・反復と創造との関係について

ここ最近は、あまり投稿記事数を気にしていませんでしたが、さきほど見たところ総投稿記事数は1976となっていました。つまり、あと20数記事の投稿により、目標としている2000記事に到達出来ることになります。

これをもう少し卑近に述べますと、今月中に1980記事まで到達し、さらにいくつかの新規投稿が出来れば良いということになります。

当ブログは去る2015年の6月頃より始めて、既に8年近く(どうにか)続けていますが、幸か不幸かあまり大きくバズることもなくここに至っており、そして、そうしたこともあってか、これまで自らを「ブロガー」であると意識したことはありません。

ただ、その期間での日々に思ったことや、思い出したこと、そして書籍からの抜粋などを記事として投稿してきただけと云えます。

やがて、これを継続して徐々に記事数が蓄積してきますと、過日に投稿した記事と、最近に投稿した記事との間にある関連のようなものが認識出来るようになり、そしてまた、そのことをブログ記事にするといった一つの流れも生じました。

この認識は私としては新鮮なものであり、その後、2020年1月から本格的に始めたツイッターにおいても、さきのような認識をツイッター上で示したり、あるいは興味深いと思われたツイートに対しても、そのようなことを度々してきました。

そして、そこでも幸か不幸か、あまり大きくバズることはありませんでした。それでも、これまでの当ブロガーのみでの提示と比較しますと、閲覧者数は桁違いに増加したと云えます。それまでのブロガーのみでの一日の平均的な閲覧者数は多くても300人程であり、時折突発的に1000人を越えることがありましたが、それは1年に1回程度のことでした。

しかし前述のブログとツイッターとの連携によって、ツイッターでの1日の閲覧数(オーガニック・インプレッション)は、比較的容易に1000人を超えるようになり、最も多い日では80000人に達したこともありましたが、ここまで桁違いになりますと、感覚としては1000人とあまり違わなくなってきます・・(苦笑)。

とはいえ、そうは述べても、記事作成に対するプレッシャーは、やはり多少大きくなるようであり、またそれが原因であるのかスランプに陥ることもありましたが、そうした際は、あまり深く考えずに、書籍からの引用記事を数日間作成していますと、その後は割合自然とオリジナルの記事作成が出来るようになることが分かりました。

また、本日に関しても、その伝にて記事作成をしていると云えます・・(苦笑)。そして、この認識をあらためて、ここで文章化してみますと、あるいは私にとっての当ブログ記事の作成とは、書籍からの引用記事の作成を自然に行えるようになったことから(どうにか)継続することが出来ているのではないかとも思われるのです。

つまり「それもまた一種の身体化である。」となりますが、同時に、この身体化に至るまでの行為の反復と継続が地味ながら重要であると思われるのです。そして、その視座からしますと、昨今、急速に進化を遂げつつある我々の思考を補助する各種仕組みは、さきのような反復と継続を不要なものとする可能性が少なからずあることから、それら仕組み対しての評価などは、否定的になり易いのかもしれませんが、これもまた、接点を持ちつつ当ブログを(どうにか)続けることにより、また新たな見解が見えてくるのではないかと思われるのです・・。

*ChatGPTによる要約に手を加えたものです①☟
当ブログは 8 年近く運営されて、これまでに1976の記事投稿をしている。そしてあと20数記事の投稿によって目標とする 2,000 記事への達成できるが、その作者は自らをブロガーであるとは認識せず、日々の考えや思い出、そして書籍の抜粋などを記事として投稿しています。他方でこれを継続していると、投稿記事間にある関連性などに気づき始め、それを題材として新たな記事も作成出来るようになった。くわえて、2020年にはTwitterをはじめて、同様の関連性などをTwitter上で紹介し始めたものの、あまり注目されませんでした。しかしTwitterとブログの統合によって閲覧者数が増加しました。また閲覧者数の増加によってオリジナルコンテンツを書くプレッシャーは増したが、著者は、本からの抜粋を含む投稿を作成することで、ライターズ ブロックを克服できることを発見しました。全体として著者は、ブログ記事の作成は身体化に至るまでの行為の反復と継続が成功に不可欠と考えている。

*ChatGPTによる要約に手を加えたものです②☟
当ブログは8年近く運営され、1976の記事が投稿されている。作者は自分をブロガーとは考えておらず、日々の考えや思い出、書籍の抜粋などを記事にして投稿している。しかし、継続の中で投稿記事間の関連性に気付き、また、それを題材として新しい記事を作成することができるようになった。さらに2020年以降はTwitterで同様の関連性を紹介し始めたがあまり注目されなかったが覧者数は増加した。そして増加した閲覧者数によってオリジナルコンテンツを書くプレッシャーが増したが、著者は本からの抜粋を含む投稿を作成することでライターズブロックを克服できることを発見した。全体として、ブログ記事の作成には継続が重要であると考えている。目標とする2000記事まであと20数記事である。

*ChatGPTによる要約に手を加えたものです③☟
8年近く運営されたブログには1976の記事があり、作者はブロガーではないが、日々の考えや思い出、書籍の抜粋を投稿している。しかし、継続するうちに投稿記事の関連性に気付き、新しい記事を作成するようになった。2020年以降はTwitterでも同様の内容を紹介したもののあまり注目されなかったが、閲覧者数は増加し、オリジナルコンテンツを書くプレッシャーが増したが、著者は投稿記事に本からの抜粋を含めることでライターズブロックを克服した。全体として、ブログ記事の作成には継続が重要であり、目標の2000記事まであと20数記事である。

*ChatGPTによる要約に手を加えたものです④☟
8年近くで1976件の記事を投稿しているブログの作者は、自らをブロガーとは見なしておらず、日々の考えや思い出、書籍の引用などを記事にしている。しかし、継続的に投稿するうちに、記事間の関連性に気付き、新たな記事の制作につながった。2020年以降はTwitterでも同様の試みを行っているがいまだ注目は得られていない。しかし閲覧者数は増加して、オリジナルコンテンツの制作に対するプレッシャーが増したが、投稿記事に本からの引用を含めることでライターズブロックを克服している。作者は、ブログ記事の作成には継続が重要であり、2000記事まであと20数記事とのこと。

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

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ISBN978-4-263-46420-5

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2023年4月20日木曜日

20230419 朝日新聞出版刊 小川洋著「地方大学再生 生き残る大学の条件」pp.210-213より抜粋

朝日新聞出版刊 小川洋著「地方大学再生 生き残る大学の条件」pp.210-213より抜粋
ISBN-10 ‏ : ‎ 4022950137
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022950130

定員管理厳格化の目的は、表面上は「地方創生」政策の一環とされ、大都市圏への学生の集中を防ぎ、地方に分散させることとされている。しかし「入学志望動向」を視る限り、上位大学から弾かれた受験生が地方まで流れている様子は見られない。地方の受験生が地元に留まる傾向と、大都市圏の受験生が通学可能範囲の中下位の私大に流れる傾向が見られる程度である。

 定員充足率を地域別に見ると、東北各県、関東周辺部(茨城・栃木群馬)、関西周辺部(滋賀・奈良・和歌山)のほか、四国の各地域で改善が見られた。関東圏と関西圏では、それぞれの都市の中心部にある有力私大を敬遠した受験生が地元に留まる傾向が生じたと考えられる。また四国では本四架橋が建設されてから関西圏や中国地方への進学者が増えていたが、難化した有力私大を敬遠して地元に留まる受験生が増えたと考えられる。

 逆に充足率が下がったのは、大規模大学が集中し定員管理厳格化の影響を真面に受けた東京都と京都府である。これらの周辺地域では定員未充足校が減った。経営破綻の危機に瀕していた弱小私大にとっては干天の慈雨になっている。

弱小私大の猶予期間
 文科省は16年4月、省内に「私立大学等の振興に関する検討会議」を設置し、翌18年に報告を受けた。そのなかで、「経営困難な状況に陥る学校法人が生ずることは避けられない」として、「合併や撤退」を促すことが必要になるとの認識を示し、いくつかの閉校のスキームも示した。その後、文科省は「教育の質」によって補助金を増減額する、あるいは地域社会と良好な関係を作っている大学に補助金を優遇するなどの方針を示し、残す大学と閉校やむなしの大学を選別する姿勢を示している。そのためには慎重かつ迅速な情報収集が必要だが、全国に500校以上ある中小規模私大の評価を1、2年で完了させることは不可能だ。定員管理厳格化は、そのための時間的猶予期間を与えることになっている。

 しかし相当数の弱小私大が破綻するのは時間の問題である。その場合、文科省が何よりも避けたいのは突然の閉校である。短大と異なり、四大の閉校には少なくとも四年かかる。それまでに運営資金が底をつけば、学生を抱えたまま閉校することになり、在学生の扱いについての厄介な問題が生ずる。卒業生の学籍簿の引き受け先も確保しなければならない。文科省としては、そのような混乱が各地で発生し、社会的な批判を受けることのない環境を用意する必要がある。

 大規模大学も含めて、いたずらに拡大を続けてきた大学の膨らみ過ぎた部分が整理されるのは、いずれにしても避けられない。では、どのように整理されていくのか、次章で検討する。

*ChatGPTによる要約に手を加えたものです☟
定員管理厳格化により、地方では受験生が地元に留まる傾向が生じたが、都市部の上位大学から弾かれた受験生が地方に流れる傾向は見られなかった。特に東京都、京都府の都市では、大規模大学が集中しており、定員管理厳格化の影響を真面に受けたが、その周辺地域では定員未充足校が減少した。これにより、地方の中小規模の私大に時間的猶予期間を与えることになった。しかし、これらはいずれ破綻するのは時間の問題であり、突然の閉校を避けるために、文科省は慎重かつ迅速な情報収集が必要だ。

2023年4月17日月曜日

20230417 到着当日夜の和歌山市で思ったこと

先月3月は、中旬にドイツにて開催のIDS2023に参加させて頂き、続いて下旬に所用のため久しぶりに和歌山を訪問しました。その際は仕事を終えてから出発しましたが、若干時間が押していたこともあり、これまた久しぶりに、京成本線の成田空港第二ターミナル駅からLCCの搭乗口がある第三ターミナルまで走ることになりました・・(苦笑)。ともあれ、無事に搭乗手続きを済ませて18時過ぎに離陸して関西国際空港に着陸したのは20時頃でした。そこから、南海線にて泉佐野まで行き、そこで乗り換えて目的である和歌山市駅に到着したのは21時を過ぎた頃でした。そこから徒歩で、今回も予約しておいた和歌山での定宿としているビジネスホテルに向かおうとしたところ、その日は夕飯はもちろん、まともに食事を摂っていなかったことが思い出されました。そこで和歌山市駅前の孝子越街道を進み、国道26号線に合流して、さらに和歌山城方面に歩き、市堀川に架かる城北橋の手前左側に中華そば屋さんがあったことから、そこに入りました。時刻は21時過ぎでしたが、店内は満員ではなかったものの、半分程の席は埋まり、また、その客層は総じて若く、大学生であるように見受けられました。

席に着き、中華そばとばらずしを注文して待っていますと、左隣の席の女の子二人組が会話をしていましたが、そこでアルバイトでの話や「実習があるから・・」や「看護学科は・・・だから」などの声がこちらに聞こえてきました。また一つ空いて右側に座っていた男子三人のグループの会話も、それと似たようなものであったことから、おそらく彼等彼女等は、以前、当ブログにて何度か述べた、近年和歌山市に設置された、いくつかの医療系大学の学生さんであると推察されました。また、そのほかにも店入口に近いテーブル席には、会話の内容までは聞こえませんでしたが、さきと同年代と思しき三、四人組のグループが座って何やら楽しそうに話していました。

他方で、かねてより和歌山市は過疎化が進んでおり、かつては賑わっていた古くからの商店街である「ぶらくり丁」も、現在はまさに「シャッター商店街」と化しています。そして、そうした状態となった中心市街地の一角にある、21時過ぎの中華そば屋さんが、これだけの賑わいを見せていたことは正直驚きでした。

おそらく、その時間で、ほかに営業している近隣の飲食店がなかったことから、こちらの中華そば屋さんは賑わっていたのかもしれませんが、いずれにしても、半年毎に訪問して定点観測の様に市内観察を続けている私にとって、この店内の賑わい、光景は前述のように驚くに値することであり、翌日お目に掛かった先生方に、このことをお話したところ、何やら考えるところがあったのか、以前、中心市街地にて行った取り組みのことを話されました。あるいはまた、さきの新来の医療系大学と連携して、学生さん達にとって学びとなり、そして同じ地域の大学として意義のある取り組みが出来るかもしれないと考えていたようにも見受けられました。

今後、大学、特に地方の大学は生き残りのためにも、さまざまな施策を行うと思われます。あるいは既に、こうした取り組みを行っている地域・大学もあるかもしれませんが、こうした取り組みは、今後さらに充実、進展していくものと思われます。

*ChatGPTによる要約に手を加えたものです☟
午後9時頃、和歌山市内の中華そば店を訪れた。そこは、過疎化が進んでいる中心市街地にも関わらず、かなりの賑わいを見せていた。客層は若い人が多く、近年、市内に設置された複数の新たな医療系大学の学生さんが多かったと見受けられた。翌日、このことを話した先生は、思うところがあったのか、それまでの市内で行った取り組みを話された。そしておそらく今後、特に地方都市の大学は互いに連携の取り組みを進めていくことになるのではないかと思われた。

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2023年4月16日日曜日

20230416 継続による慣れと、その先にある目標達成の身体化の程度の違いについて

ここしばらく、新規での記事作成を行ってきませんでした。とはいえ文章作成については、いくつか作成していました。そのため、今回のブログ記事作成においても、ごく自然に進めています。くわえて、ここ数日間ノートにメモを取る機会が何度かあったことから、久しぶりの万年筆での筆記が少し楽しく感じられてきて、ノートに短文や語句を書き、それらを繋いだり、囲む線を書くといった筆記作業によって恐らくは文章作成に関与する何らかの身体性が刺戟を受けて、それを司る神経が活性化しているのではないかと思われるほどに、ごく自然に、ここまで書き進めることが出来ています。

さきの、ここ最近作成したいくつかの文章は、それぞれ想定される主な読み手の方々が異なるため、私なりに、それぞれに合わせた書き方(文体)にしているつもりではあるのですが、実際、客観的に異なった文体になっているかどうかは、かなり怪しいのではないかと思われます・・(苦笑)。

くわえて、こうした作業をしていますと、これまであまり意識して用いる機会がなかった神経を用いるためであるのか、あるいは、他の要因もあるのかもしれませんが、普段と比べて疲労感が強いように感じられます。とはいえ、こうしたこともまた「慣れ」であるとも思われますので、今しばらく慣れるまで継続してみたいと思います。

この「慣れ」について思い返してみますと、最近の出来事としては、ここ1年以上、今なお続く(第二次)宇露戦争の動向を出来るだけ早く知るために、海外報道番組の動画を緩急はありつつも視聴し続けたことにより、実際、海外の地でにおいて、以前よりも英語の聞き取りの上達を実感出来たことが印象的でした。

これもまた、まさに「慣れ」であり、その意味においても「習慣付ける」ということは、重要であると考えます。そして、さきに述べた事情から新規でのブログ記事作成は行ってきませんでしたが、習慣としたい「文章の作成」は行い、また読み進めている書籍も、それなりに頁は進み、その中でも興味深い記述が散見されたことから、少なくとも「デプレッション」といえるほどの状態ではないと云えます。

私の場合、しばらく記事作成を休んでいますと、罪悪感ではないのでしょうが、どうしたものか、徐々に気分が滅入ってきます。そして、これはこの先もし2000記事まで到達することが出来れば、その後になっても、この「気分の滅入り」はなおも続くのであるか検証してみたいと考えています・・(苦笑)。

そして、この場合もある意味での「慣れ」が関与しており「この「慣れ」は、目標到達のために続けている、ある活動が達成され、その活動を続けなくてよくなってもなお、その活動を促す何らかのサインが発せられるのか?」といった、いわば「「慣れ」と「目標到達」では、どちらが強く身体化されているのか?」という疑問に集約されると考えますが、そのように考えますと、さきの海外報道番組動画の視聴には特に大きな目標はなかったことから、おそらく、私にとっては、もう一方の「習慣」の方が強いのではないかと推察されます・・。

また、こうした一種の精神の回路のようなものは、人によっても異なるようにも思われますが、これも実際はどうなのでしょうか?

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2023年4月10日月曜日

20230409 職業教育の延長としての英語と、文学としての英語はいずれ繋がると・・

直近の4月6日投稿分の記事が思いのほか多くの方々に読んで頂けました。これを読んでくださった皆さま、どうもありあとうございます。そこでは英語の小説を読む効果を述べましたが、これにつきまして、私は歯系の大学院生になるまでは、英語の小説を進んで読もうと考えたことがありませんでした。他方で、そこでは自分の研究分野についての英論文は概ね読んでおく必要があり、くわえて当時はgoogle翻訳の精度も現在ほど良くはなかったことから、仕方なく辞書を引いて、それらを訳しつつ読んでいました。

そして、そうした期間がしばらく続いてからのある日、書店に行き、不図目に入った洋書コーナーの背表紙の英語の題名が気になり眺めていますと、それらの邦訳名が自然と思い出されてきたのです・・。そして、その一冊を棚から取り出し読んでみますと「あら不思議!」大体は読めるようになっていました・・。

この時に感じた驚きと高揚はそれなりに大きなものであり、その後しばらくアマゾンの古書で英語小説を購入していたほどです・・(苦笑)。また、こうした時期は勢いがあるためであるのか、その他にも、さまざまな英語の著作に手を伸ばしましたが、やがて落ち着いたのが、和訳で既に読んでいた何人かの作家による作品と、同じく文明論や近現代史を扱った著作となりました。

これらの読書は鹿児島在住当時の私としては一種娯楽のようなものでもあり、何一つ憚らずに読むことが出来たのは土・日曜日といった感じでした。そこで土・日には鹿児島市街に市電で繰り出し、喫茶店にて研究分野の英論文も交えて、これら作品や著作を読んでいましたが、現在になり、当時のことを思い出しますと「たしかにあの当時はどん底であったかもしれないが、それは現在でもあまり大きくは変わりないのではないか・・。ただ、当時から現在に至るまでの過程には、それなりに面白い経験もあったことから、それはそれで良かったのかもしれない。」とも思われてきます。しかしながら、昨今の我が国をめぐる世界情勢も、あまり安心出来る方向へは進まず、そしてまた、この先の情勢も平和・安定といった方向への見通しはしばらくは困難であろうと思われることから、期せずして、また、いくつかの変った経験をしてしまうのではないかとも思われるのです・・。

ともあれ、鹿児島在住期後半は、そのような感じにて色々と手を出して読んでみましたが、私の場合、その原動力となる「必要性」が強く認識されるようになったのは、在住してしばらく経ってからでした。そこである程度、英語論文を読み込み、自分なりに理解を深めようとしていますと、いつしか偶然のように、その他の小説などの文章も、大体は読むことが出来るようになっていたことに気が付いたのです。

そして、ここで重要であると私が考えることは、職業的な教育であっても、それを扱った英語の書籍を教科書・テキストとして用いることにより、もう一方で、ある程度の専門性を持つ分野への興味を持ち続けていれば、やがてそれらが自分のなかで結び付いて、そしてまた、新たな種類の興味が創造されるのではないかということです。

そう、何かしら複数のことに対して能動的な興味を持ち続けていますと、やがて、それらが渾然一体としたものに、いわば「昇華」されるのではないかと思われ、そして、こうした現象が彼方此方で増えることにより、その地域や国は、さらに創造性に富み、強力なものになっていくのではないかと思われるのですが、さて、こちらも、実際のところどうなのでしょうか?

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2023年4月6日木曜日

20230406 異郷に赴く際の読書の持つ効果について

過日訪独時の一日毎での徒歩による移動距離が気になり、久しぶりにスマホの万歩計を開いて確かめたところ、滞在期間は毎日ほぼ15km程度は歩いていたことが分かりました。現地に入ると、当初は昂奮のためであるのか、あまり疲れを感じることなく動き続けることが出来ていたと思われますが、滞在後半になってきますと、漸う疲れが出てくるのか、足や荷物が重く感じられてきました。また、おそらくこれは同行の先生方についても同様であったと思われます。それでも40・50歳過ぎ、そして一人は70歳過ぎの一団としては、数日間連続して比較的よく動き回ったものと思われます・・。

思い返してみますと、こちらの成員での行動は、国内外での学会や、あるいは登山の際にも度々あったことから、私にとっては何と云いますか安心感のようなものがあり、また、そのおかげもあり、初めて参加する海外での世界最大規模の展示会であっても、あまり萎縮することはなかったと記憶しています。また、私なりの、そうした異文化の地で萎縮せずに平常心を保つための工夫として、かねてより読み続けている書籍を持参して、空いた時間に頁を読み進める努力をするということがあります。

さきの訪独に際しても、何冊か持参し、飛行機の座席で読書灯を点けつつ、あるいは滞在ホテルのベッドの上で寝転びつつ読んでいましたが、今回については、おそらく(かなり久しぶりに)口語での英語を多く使うことになるであろうと考え、英語の小説も一冊持参しました。その小説は、口語・文語の何れであっても、あるいは我が国での文系・理系の何れに対しても伝わり易いと、かねてより考えていたジョージ・オーウェルによる著作としましたが、結果的にこの選択は少なくとも間違いではなかったものと思われます。

ともあれ、如上のように、私にとって異文化の地に赴く際、運河の水門に挟まれた閘室のような役割を果たしたのが、英語小説の読書であったと思われます。あるいはこれは、国際線機内で観る映画を英語字幕にて観ることにより、同様の効果を持つのではないかとも思われましたが、私見としては、たしかに映画を英語字幕で視聴することにより、異文化の地に行くマインド・セットのようなものは得ることが出来るのかもしれませんが、しかし、より具体的に異文化の地でのリングワ・フランカを用いたやり取りが想定される場合においては、より言語に意識を集中させる小説の読書の方が良いのではないかと思われました。

また、他の持参した著作の読書で印象に残っていることは、ハノイ発フランクフルト便に乗り、かなり時間が経った機内にてミネルヴァ書房刊岩間陽子・君塚直隆・細谷雄一編著による「ハンドブックヨーロッパ外交史」36p~の「クリミア戦争」の項を読んでいる際、座席正面の個人モニターに表示される地図上の現在位置が黒海の南部上空であったことから、座席右側の窓から真暗な北の空の向うにあり、現在も渦中にあるクリミア半島、そしてそのさきのウクライナについて、しばし思いを馳せたことです。

翌朝、無事にドイツ、フランクフルト空港に着き、ケルンにて開催のIDS2023に参加して、デュッセルドルフのホテルに帰着して室内でテレビを点けて視ていますと、件の黒海上空にて米軍の無人偵察機がロシア軍によって撃墜されたこと、また、フランスのパリでは年金受給資格年齢の延長を巡って抗議デモが激化していることなどが報じられていました。滞在ホテルで私が視聴出来ていたのは英語版のFrance24の報道番組であり、そのキャスターの方は、国内にて同番組の報道動画を視聴する際にも度々見て憶えていたことから、どうしたわけか少し不思議な感じを受けました。あるいは、この現象には、先述した異文化の地に赴く際の閘室のような効果を持つ英語小説の読書とも類似した何かがあるのではないかとも思われましたが、さて、実際のところはどうなのでしょうか・・。

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