2018年11月11日日曜日

20181111 先日『野良犬』の記事が多くの方々に読んで頂けたことから【対話形式】

A「先日投稿のブログ記事を読ませて頂きましたが、あれも大分奮っていたように思いますが、どうでしょうか?」

B「ええと、それは直近に投降した『野良犬』に関する記事ですか?』

A「ええ、それです。一体そういったことを書かせるような出来事でもあったのですか?」

B「いえ、そうでもありませんが、以前に行っていた首都圏の歯科医院、大学歯学部、歯科大学をまわるような活動をしていますと、不図そんなことを思うのです・・。また、おかげさまでにて、あの『野良犬』の記事は、かなり多くの方々に読んで頂いておりますので、それなりに興味を持って頂いているのだと思います。」

A「ええ、表立った裁判沙汰にはならないにせよ、大学でそうしたことはしばしばあるとは聞いていますし、また、実際にそれで人生を滅茶苦茶にされたという自覚があるのでしたら、やはり何らかの方法でそれを主張されるのは、少なくとも咎められることではないと思います・・。」

B「ええ、私も基本的にはそのように考えているのですが、それでも、そうしたことをあまり大ぴらには主張し難いのが、我が国の社会ではないでしょうか?しかしまた、先日の『野良犬』の記事を作成していた際に思い起こされたことがありまして、それは、2010年の丁度この頃に師匠が退職されて私は鹿児島に残るべきか否か、周囲の方々に相談させて頂いたのですが、その際、伺ったアドバイスで、都内、千代田区にある古くからの歯科大学が来春2011年より、これまで博士課程に出願することが出来たのは医師・歯科医師のみであったのが、他分野にて修士課程を既に取得か取得予定の者も出願することが出来るようになったというのがありました。このアドバイスを伺った時点で出願期限までに若干余裕があったことから、これにはかなり迷い、また、前年、2009年11月には兄が亡くなっていましたので『鹿児島を離れて実家に戻るべきではないか・・?』とも何度か思ったのですが、他方で、以前にも当ブログにて書きましたが、研究室は師匠が去られた後、翌年の2011年には准教授の先生も定年退職される予定であり、さらに研究室の先輩院生等は『師匠のいなくなった研究室にいても・・』とのことで、学位取得後、早々に研究室を離れ、開業する方向にて動き出していました。そうしますと、研究室に残るのは助教の先生お二人と事務係の方お一人そして院生の私と計四名のみとなっていまい、研究室が担当している『歯科理工学』の講義・実習の遂行が覚束なくなってしまうことを、さきの准教授の先生に実験室の万能引張圧縮試験機の前で説かれました。しかし、であるからといって『院生として鹿児島に残るべきである。』とまでは明言されませんでしたので、私は迷ってしまい、結局あまり思慮深い【打算的】とは云えない、鹿児島残留の方向に舵を切ったわけです・・。これは現在においても良い選択であったのか、悪い選択であったのか、よく分かりません・・。何せ人生の中でこのようなことはありませんでしたし、参考にすべき類似の事例も知りませんでしたので・・。」

A「・・そのあたりの事情は以前に伺ったことがありますが、その2010年に鹿児島への残留を決めた理由は、その何と云いますか『義侠心』のようなものなのでしょうか?」

B「いえ、そのあたりはそこまでご立派なものばかりであるとは思いませんし、どちらかといえば惰性のようなものも少なからずあったのではないかと思いますね・・。ですから、それを『評価しろ!』というのは、ちょっと違うのではないかと思うのです・・。それでも、そうした事情によって何といいますか『あまり表出されることのない犠牲』を強い続けて、後になって用済みのモノのように扱う国や組織などはあまり栄えて欲しくはないですよね・・(笑)。」

A「え、そうしますと、Bさんはその用済みのモノのように扱われたといった認識を持たれているのですか?」

B「ええ、そこが大変に難しいところでして、個人個人で考えてみますと、実に親身に対応して頂けたという記憶もあるのですが、組織あるいはこの場合、そのおおもとは省庁が指示を出されたのでしょうが、その際に、こちらのことは何一つ考えていなかったように思われますので、そのことが、今現在思い出してみても暗鬱として、次いで怒りが沸々と湧いてくるようにな感じになるのです・・。まあ、それでも以前と比べますと、コトバにて、こうして割合平静を保って云えるくらいですので、かなり良くはなっているのですけれどもね・・(笑)。」

A「多分、そうしたことは忘れた方が楽であるのかもしれませんが、しかし、そこで忘れてしまったら、また同じようなことが自分に生じた場合、無自覚になってしまったり、あるいは周囲にてそうした事態が発生した際に何も云えませんからね・・。その意味でも記憶は大事なのでしょうが、しかし我が国の場合、イヤな記憶は酒で溶かすといった風潮があるように思われます・・。そして、そうしますと、臨在感・その場の空気によって支配されるような組織、国となっていくのでしょうかね?」

B「いえ、そこまではよく分かりませんが、それでも、あの時期のコトはあまり頻繁には思い出したくないのが本音といったところですね・・(苦笑)。ただ、同時に、それでも何かがあった際に思い出さざるを得ない『記憶』そして、その感覚に対する率直さは大事であると思いますけれども・・。」

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祝増刷決定!
ISBN978-4-263-46420-5

医歯薬出版株式会社刊
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前掲著作の筆頭執筆者である師匠による歯科材料全般、あるいは個別・複数の歯科材料に関しての勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年にわたり大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験より、さまざまなご要望に対応させて頂くことが可能です。

*上記以外、他分野の研究室・法人・院内等 勉強会・特別講義のご相談承ります。

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2018年11月10日土曜日

20181109 『野良犬』であった自分が思ったこと・・

久しぶりに都心部にて活動をしますと、徒歩での移動距離が長いことに驚かされます。以前の首都圏在住時では、こうした徒歩での移動を日常としていましたが、現在ではそれが少し辛く感じられます。そこから、やはり慣れ・習慣は大事であると痛感しました(笑)。

また、そうした中、院の先輩である歯科医師が運営するクリニックを診療後の夕方に訪問して、一日の診療後の少し疲れた感じで、またこちらも同様に活動の疲労がある調子で会話をしていますと、面白いことに、意外と面白いアイデアが浮かんでくることもあり、また、そうでなくとも概ねハナシ自体は弾むと云えます・・。こちらの先輩は同門下の兄弟子であり、学位取得後、大学に残ることも考えており、もしも2010年の出来事がなければ、私同様、もう少し人生が変わっていたとも云えます・・。ともあれ、この2010年の出来事により、こちらの先輩歯科医師を含む我々は『野良犬』となり、先輩は学位取得後すぐに開業され、同様に私は某医療法人に勤務していました。

医療法人の勤務と云っても、その実態は周知活動という名の営業であり、それまで、こうした外回り営業を行ったことのなかった私はかなり苦戦し、また、それなりに恥もかきましたが、その際に大変お世話になったのは、さきの門下先輩の歯科医師をはじめとする先生方でした。おそらく、こうした方々がいなければ、私は未経験の営業活動など出来なかったものと思います。また、これら先生方に共通する特徴として云えることは、ある程度以上に学究肌であることです。こちらの先生方は歯科医院を運営されながらも、ごく普通に研究を続け、学会発表をされていたり、専門書籍の執筆などをされています。

こうした共通する特徴は、単なる偶然であるのか分かりませんが、私としては、それらの中に何らかの(究極的には説明できる)理由があるのではないかと考えています。また、こうしたことは、是非、機会がありましたら、皆さまご自身で経験されてみると良いのではないかと思われます・・(笑)。

これを異言しますと、本当に『野良犬』であった私に対して、エサ(援助・発注)をくださった方々は、兄弟子(先輩)であり、同じ分野にて研究されている先生方であったり、何らかのご縁で知遇を得ることが出来たいずれも学究肌の先生方であったということです。こうした経験は是非、研究者・事務職として長く大学におられる方々、中央省庁にて大学行政などを担当され、就中、2010年、私(たち)に(突然)生じた出来事の処分を決められた方々には是非とも経験して頂きたいと思います。

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2018年11月7日水曜日

20181107 用いる道具立てによっても作成される文章は変化するものなのだろうか?

少し前から気が付いていたことですが、さすがに3年以上、そして1000記事以上のブログ記事の作成を行っていますと、直近の新たに作成した記事であっても、以前に作成した記事の何れかと多かれ少なかれ似るようです。

そこから、自身の創造性あるいは文章作成能力の、その時点での限界を思い知るわけですが、しかし、それだからといって、ひたすらに新たな記事を作成すれば良いというわけでもなく、時折は記事作成を休息し、新たに作成する記事の質を高めることに留意することも、思いのほかに重要ではないかとも思われるのです・・。

とはいえ、ほぼ毎日記事作成を継続していますと、自身の場合、休息の機会を自律的に設定することが困難となり、半ば自然発生的に、出張などの際、記事作成を休息するといった感じとなります。しかし、記事作成を休息するからといって、文章作成をしないで済むかと云えば、必ずしもそうではなくメールの返信や、ハガキなどで手紙を認めることが少なからずあります・・。

このうちのハガキに関しては、どうしたわけか、比較的スムーズに文章が作成されるようであり、あるいは筆記具を用いて紙に文章を書く行為には、不可知ではあるものの、原初以来、我々の精神の奥にある創作意欲を励起させる何かがあるのではないかとも思われるのです・・。

また、そのように考えてみますと、当ブログもその当初の頃は、紙に下書きを書き、それをキーボードにて入力していたことが思い起こされます。また、この時期は何らかの理由により、文章を作成することが困難な状態であり、さきに述べた手法も、その中で、苦し紛れに騙し騙し行ってきたものであったのですが、その状態より始まり、どうにか現在まで記事作成を継続することが出来たことは、快挙ではないにしても、自身としては『まあ、やったな・・』程度の感興は持ち得るのではないかと思われます・・(笑)。

さて、さきに『原初以来、我々の精神の奥にある創作意欲を励起させる何か』と書きましたが、これはたしかに筆記具を用いて紙に文章を書き記す行為の中にあるように思われます・・。また、そこには手を用いて食事をする行為にも通底・共通する、さらに原初的な創造への衝動を生じさせる何かがあるのではないかとも思われるのです・・。

そして、こうしたことを書いていますと不図『これまでに読んだ物語・小説の中で我々の原初的な欲求である料理、食事の描写・記述を抜粋引用したら、ある程度の期間、記事作成の題材には事欠かず、また、ある程度多くの方々に閲覧して頂けるのではないだろうか?』といった考えが浮かんできましたが、そこからあらためて本棚に目をやりますと『新たな文学作品を読んでみたい』と記事に書いているにしては、本棚には文学作品の数は乏しいことが分かりました(苦笑)。

ともあれ、今後気が向きましたら、上記の試みを断続的に行ってみようと考えておりますので、その際はご一読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

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20181106 ここ最近文学作品を読んでいないことから思ったこと

A「先日のジョージ・オーウェルの文章を引用したブログ記事はなかなか面白く読ませてもらいましたよ。ああいった不思議な感覚は本を読んでいると時々起きますよね(笑)。」

B「どうもありがとうございます。おかげさまで、あの記事は比較的多くの方々に読んで頂いております。それでもあの記事は3日間の記事作成の休息の後に作成したものであり、何と云いますか、貯めてあったエネルギーが放出されたようなところがありますので、まあ割合手を掛けて作成出来たのではないかとも思えるのです・・。その意味で、やはりほぼ毎日のブログ記事作成は、ある程度継続していても、決して楽とは云えませんね・・(苦笑)。」

A「・・なるほど、そうした背景のようなものがあるのですか・・しかし、それならば、何故Bさんはブログ記事を書き続けるのですか?・・強制でないのならば、苦しければ止めてしまえば良いと思うのですが・・。」

B「ええ、そこがなかなか難しいところなのです・・(苦笑)。私も止まれるものならば、止めたいですし、実際最近においても『1000記事到達のあたりで止めておけば良かった』と思わないこともないのですが、それでも、その後100記事以上作成し、また、本日新たに記事を作成、投稿することによって総投稿記事数が1120という中途半端にキリの良い数字となるため『それであれば次は1130記事くらいはどうにか行けるだろう・・』と毎度考えることにより、何となく1000記事、1100記事を越えてきたと云えるのです・・。そして、そのように考えてみますと、ここまで書き続けることが出来たのは、努力というよりも、惰性の力の方が強かったのではないかとも思われるのですが、しかし一方で、本当に惰性であったのならば、記事作成自体をすることがなかったと思いますので、まあ、これはこれで、努力といえば努力であるのかもしれない・・とったところです(笑)。」

A「どうも随分消極的な姿勢ですね・・それは(苦笑)。まあ、それはそうと最近もまた、何か面白そうな書籍は見つけましたか?」

B「・・ええ、大学の生協に置いてある書籍は誰が選んでいるのかよく分かりませんが、何だかどれも面白そうに見えるのです・・(笑)。まあ、それでも、よく分からない自制心によって、今までここで書籍を購入したことはないのですが、ジャレド・ダイアモンドの新刊はそのうちに何処かで購入すると思いますね・・。」

A「ああ、例の『銃・病原菌・鉄』の著者の方ですね・・。最近出たものでしたら、結構分厚い一巻本でしたね。」

B「ええ、多分それです。しかしその一方で、また文学らしい文学を読んでみたいと思うのです・・。ここ最近で読んだそうした作品はカレル・チャペックの『山椒魚戦争』でして、あれ以来文学作品に接していないように思いますね・・。また、そのように考えてみますと、徳島在住以来、文学作品を読んでいないということになりますが、これはちょっと心も乾燥してきますね・・(笑)。」

A「・・いやあ『山椒魚戦争』も登場する山椒魚の肌は別として比較的ドライな作品だと思いますがね・・。あれは19後半から20世紀の有色人種の台頭を寓話化したものでしょう・・ですからコーケッシャンに属する著者であるカレル・チャペックからすれば、まあ何と云いますか、さきほど出てきましたジョージ・オーウェルではないですが、ディストピアに近いものを描いたのではないでしょうかね・・。まあ、それでも彼は帝国主義の最先端である西欧の連合王国やフランスの国民でもありませんので、割合傍観者的な視点で書かれているとも云えるのでしょうが・・。」

B「まあ、たしかに『山椒魚戦争』は情感あふれるような作品ではありませんね・・。文学作品で情感あふれると云いましたら、野上弥生子の『迷路』あたりではないでしょうか・・。あとは武田泰淳の作品もそのようなところがあると思いますね。』

A「ええ、たしかにそれらの作品は、そのような感じを受けますね・・。それでもほぼ同時期の著者である大西巨人による『神聖喜劇』などはどうでしょうかね?」

B「・・あの作品は我が国の文学作品の中でもかなり異質であると思います・・。私は20代の頃に通読しましたが、それ以降通読はしたことがありません・・。あるいは、ある程度気合のようなものを入れないと、この著作に関しては読み通すことは難しいのではないかと思いますね・・(笑)。」

A「やはり、ある程度若くて勢いと時間のあるうちに書籍は読んでおいた方が良いですね・・。」

B「ええ、そうであると思います・・。それでも、こうした文学といったものは、ある程度楽しみつつ読まないと、後になって何も残らないといったところがあり、また、そうであるにも関わらず、おそらく分からずに、我が国では変に頑なな教育が幅を利かし硬直化していることから、社会における発展性あるいは持続可能性が乏しいように思われるのです・・。これが文学作品などを通じて歴史を常識のようにしている人々が社会に多くいれば、おそらく我が国は、戦後から現在に至るまで、このような社会にはならなかったのではないかと思うのです・・。端的に云えば、我が国のそうしたものは徹頭徹尾表層的であるように思います・・。あたかも北杜夫の『楡家の人びと』に出てくる帝国脳病院の建物、あるいは主人公の一人である楡基一郎の好物であるボルドーというサイダーのように・・」

A「ええ、そうかもしれませんが、少しヒート・アップしてきたのではないですか?」

B「あ、これは失礼しました(笑)。」

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2018年11月5日月曜日

20181105 記事作成の基層にある不合理な衝動について・・

本日は若干帰宅が遅くなったことから記事作成を止めようと思いましたが、それでも何かしら書いておかないと、どうも気持ちが悪いことから23:00を過ぎたあたりから、新たな記事作成を開始しました。

さて、おかげさまで昨日投稿分の記事も比較的多くの方々に読んで頂けたことから『記事作成を継続していますと、閲覧者数も少しづつ増えてくるものなのだろうか?』とも思われるのですが、それでも現在の閲覧者数の平均は以前、首都圏在住時に比べますと、有意に減少しております。

一方、これまた以前に聞いたハナシにて『引越し・転居をするとブログ閲覧者数が増加する傾向がある。』といったものがありましたが、これはどうしたわけか、自身に関しては当て嵌まらないようです。あるいは今後、記事作成を継続していきますと、また持ち直し、増加してくるものなのでしょうか?しかし、それもこれも、とりあえずは記事作成を継続しないことには始まりませんので、本日もまた記事作成を行うことは良いことなのでしょう・・(笑)。

しかし他方で『もう十分に書いたから、もう記事作成を止めてもいいだろう・・』といった内心の声もないではなく、特に、本日のようにあまり記事作成に乗り気でない日などは、内心での葛藤を抱きつつ、時折貧乏ゆすりをしながら記事作成を行っています・・(苦笑)。とはいえ、こうして葛藤をしつつ作成した記事であっても、投稿してしまえば、それは一つの自身のログとなり、記事数としてカウントされるものとなるのです・・。

これは当たり前と云えば当たり前のことではありますが、こうした当たり前のことを続けることが思いのほかに難しく、その多くは、途中何処かで挫折して止めてしまうのです・・。こうしたことは、これまでの自身の人生で少なからずあったことから、そこからの反省の意味も込めて、このブログ記事の作成はもうしばらく、自身が深く納得するまで継続してみたいと思うのです・・。

また、それは『そこにどんな意味があるのか?』と問われたならば、究極的には返答には窮してしまうような不合理な衝動によって為されていると云えるのですが、我々を取り囲むさまざまな機器の進化発展により、合理性が重視・評価され、良いものとされる昨今のご時世ではありますが、その根源に横たわる我々の能動性の本質とは不合理なものであるように思われるのですが、これに対して一体どのような合理的な解釈が為されるのでしょうか?

しかしながら、おそらく、この我々の内部に抱える不合理ともいえる能動性こそが、さまざまな文明・文化におけるキー・ストーン・要石のような役割を持っているのではないかとも思われるのですが、さて、如何でしょうか?

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2018年11月4日日曜日

20181104 昨日投稿の記事が多く読んで頂けたことから思ったこと・・

おかげさまで昨日投稿分の記事は投稿翌日にしては、かなり多くの方々に読んで頂けました。これを読んでくださった皆さま、どうもありがとうございます。
 
また、当記事にて述べたジョージ・オーウェルは我が国においては『1984年』『動物農場』などの著者として知られていますが、おそらく、その本領がより発揮されているのは、論評などの著述分野であると思われます。

昨日分投稿記事の末尾にて述べました論評『ナショナリズムについて』は、後日、機会を設け、論評主要部を抜粋引用、もしくはその概要をブログ記事として作成・投稿してみようと思います。また、そのように考えてみますと、現在の状況のさまざまな局面を考える上で、参考となり得る著作、あるいはその中の更に具体的な記述部を掲載し、更にそれぞれの著作・記述部と現在の状況との関連を示唆した記事を掲載するような出版物・冊子があれば、あまり売上部数は稼げないかもしれませんが、後世にも幾ばくかの影響を与え、意義深いものと思われます。また、そうした出版物・冊子は、既存の出版社より刊行されても良いとは考えますが、同時に、こうした多少、智に働くような傾向があると云える出版物・冊子は、特に、大学など高等教育機関により刊行されると面白いのではないかと思われ、あるいはその当初においては、複数大学を横断する【勢いのある】研究者・臨床家等による、さまざまなトピックに対しての論評を掲載したメール・マガジンのようなものを作成・配信してみるのも面白いのではないかと思われます。

そして今後は、あるいはこうしたものが、現今、往時の勢いを失いつつあるテレビに代わり、さまざまな規模での世論を惹起・凝集させるような機能を持つようなものとなる可能性もあるのではないかと考えます。

とはいえ、ここで極めて大事であると思われることは、売上高・部数と、その出版物・冊子もしくはメール・マガジンに掲載する論評の思想的傾向を必要以上に関連させて考えないことであり、それ故、こうした取り組みは特に、【本質においては営利組織ではない】大学など高等教育機関にて行われる価値があると思われるのです。

あるいはこれを異言しますと、思想的には自由ではあるものの、ある現在の状況に対して相応しいと考えられた過去の著作・記述が選択・提示され、そして、それらに対して文脈を踏まえた論評が作成・掲載されるということが重要であり、また、そうした営為をある程度独立して行い得る機関は、おそらく大学などの高等教育機関であるのではないか?ということになるのですが、さて、こうした試みは如何でしょうか?

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2018年11月3日土曜日

20181103 実家にて偶然読んだ書籍からの発見?【書籍からの抜粋引用あり】文字から生じる感覚について・・

ここ3日間は所用のため、東京および福岡に出向き、昨日深夜に徳島に戻りました。今回はPCを持参したため、ブログ記事の更新を出向いた先の泊所にて行おうと少し考えましたが止めておきました。また、今回の出張は先ず飛行機にて羽田まで飛び、千葉県市川市の実家に戻りましたが、その途中にて現在読み進めている書籍を鞄に入れ忘れたことに気付き、かなり落ち込みました。とはいえ覆水盆に返らずで、嘆いても仕方がないため、とりあえず、夜半に到着した実家にて徳島への引越し時にまとめて置いてきた本箱を開け、面白く読むことができそうな書籍を探していますと岩波書店刊 ジョージ・オーウェル著『オーウェル評論集』が目に入り、これを取りしばし読んでみますと、なかなか面白く感じられたことから、この著作を今回の旅にて【再び】読むことにしました。

当著作内収録の各評論は概ね、平凡社よりシリーズ化【1~4巻】して刊行されている同名著作の何れかに収録されており、また、自身はこのシリーズ全巻を所有していることから、岩波書店版の当著作は引越しの際、実家に置いてきたものと思われます。それでも、さきに述べた旅中に読む書籍を忘れた状況の改善に対しては、この著作は十分すぎるものであったように思われます。

また、こうしたいわば偶然にて再び読むことになった著作にて、以下に抜粋引用する文章を見つけた時は、少し不思議な感覚におそわれました。

岩波書店刊 ジョージ・オーウェル著『オーウェル評論集』pp.71-73より抜粋引用
ISBN-10: 4003226216
ISBN-13: 978-4003226216
『ディケンズは子供の心の内側にも外側にも立つことが出来て、同じ場面でも、読者の年齢しだいでめちゃめちゃな漫画のようにも恐ろしい現実としても読めるように描く才能に、めぐまれていたのである。例えばデイヴィッド・コパーフィールドが羊肉を盗み食いしたのではないかと無実の疑いをかけられる場面がある。あるいは「大いなる遺産」のピップがミス・ハヴィシャムの屋敷から帰ってきて、見てきたことがぜんぜん喋れないものだからつぎつぎにでたらめを並べ、それをみんなが頭から信じてしまうというあの場面でもいい。子供の孤立感を完全に描き切っているではないか。それに子供の知性の構造、その視覚的な性向、ある特定の印象に対して敏感なところなどを、おどろくほど正確にとあらえている。ピップは、自分が幼年時代に、この世にはいない両親の姿をその墓を見て考えたと語る。
 父の墓の字の形を見たわたしは、父が角ばって、頑丈な、色の黒い男で、縮れた黒い髪だったのだと、妙なことを考えた。「同じくジョージアナ、上記の者の妻」という文字とその形からは、いかにも子供らしいことに、母はそばかすがあって病弱だったのだという結論を出した。両親の墓石の脇にきちんと一列に並んだ、それぞれ一フィート半くらいの小さな菱形の石はわたしの五人の弟たちの墓だったが、・・・これを見ると敬虔な気持ちで、弟たちはみんなズボンのポケットに両手を突っ込んだまま仰向けの姿勢で生まれ、そのまま一度も手を出したことがなかったのだと信じてしまった。

『デイヴィッド・コパーフィールド』にも同じような箇所がある。デイヴィッドはマードストーン氏の手に咬みついたため、全寮制の学校へ入れられてしまい、背中に「この子にご用心。咬みつきます。」という札をつけられる破目になる。デイヴィッドは運動場に通じるドアに生徒たちの名前が彫り込んであるのを見て、それぞれの彫り方で、その生徒がどんな声を出して自分の背中の札を読み上げるか、はっきりわかるような気がする。』

以上の記述より自身は、先日10月29日投稿分の『久しぶりに山道を歩き、下界に至るまでに感じたこと』にて眉山頂上からの下山時のことを述べた以下の記述を思い出しました。

『しかし印象的であったのが、この墓地が続く地域を通っている時であり、その墓域も現代的なキレイに整備されたところから、墓石の造作、周囲の植生などから数世紀前に戻ったのではないかと感じさせるようなところもあり、ふと立ち止まり、墓石に刻まれた文字を読んでみたりするのですが、そのフォントにて文字を読んでいますと、更にさきに述べた数世紀云々がどうも強まってくるのです・・。【少し酔う感覚に近いかもしれません。】常日頃、文字は単なる意味を伝える記号だと考えている私ですが、ここでは少しその考えが揺らぎましたね・・(笑)。ああいった感覚もなかなか不思議なものです・・。』

これらの間に通底する何らかの観念・感覚のようなものがあるのか精確には分かりませんが、他方において、おそらく『時代精神』といったものも、ある時代・地域における、こうした観念・感覚の最小公倍数的なものであるようにも思われるのですが、さて如何でしょうか?

また、同著作内収録の評論『ナショナリズムについて』もまたなかなか興味深く、この評論は、その論旨の是非を問わずとも、むしろ現在の我が国にて読んでみると面白いのではないかと思われました・・。

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