2018年2月23日金曜日

20180222 用いるコトバに対する認識が深化・進化すると・・

昨日投稿分の記事『一昨日投稿の記事の閲覧者数が伸びたことから思ったこと・・』もまた、どうしたわけかかなり多くの方々(250人以上)に読んで頂けました。

自身の作成した記事が1日にて、これだけ多く読んで頂けたことは、正直なところ、うすら怖い感じもしないでもないですが、これが契機となりヴィトゲンシュタイン著『論理哲学論考』・司馬遼太郎著『空海の風景』がいくらかでも多く読まれることになれば、それはそれで少なくとも悪いことではないと思われます。おそらく、その中からまた、更に深く、そして面白く読み解いていく方々が出てくると思われますので・・。

また、以前にも述べたことではありますが、これら著作は全て院生当時に読んだものであり、さらに詳言しますと、これら著作は実験作業の合間に研究に関連する論文・文献と並行して読み進めたものです。そうした行為は、研究内容に関係がないものとして批判の対象になりそうですが、当時は夜中まで一人で実験室にいることが多く、また講座の先輩院生方が修了された後は、益々この状況に拍車が掛かりましたので、少なくとも自身に関しては、その他の状況をも加味して、この行為を批判の対象とされることは、必ずしも適当ではないと考えます。

そして、ともかくも自身はこうした状況にていくらかの文献・著作を読んできたのです・・。

また、そうした行為が多少の紆余曲折を経て現在の継続的なブログ記事作成に結び付いているのではないかとも、いささか牽強付会・我田引水気味ながらも考えることが出来るのではないかと思います・・(笑)。

とはいえ、他方、現在のブログ記事作成とは、この当時をも含め、過去のそうした経験全てを土台としていると云えますので、より精確には『この当時の経験が相対的に現在のブログ記事作成に有意に影響している』ということになるのでしょうが、そのように考えてみますと、果たして、そういったことは、数値化して、その有意の程度を認識することが出来るのか?とも考えるに至るのですが、そうした認識はおそらく困難であり、また個人の経験に対し、そうした客観的評価を与えようとすることは、それが可能であったとしても、果たして行うだけの価値・意味があるのことかと、いささか疑問にも思われますので、そうしたことは特に必要がある場合を除いて敢えて詳言する価値・意味合いは乏しく、口語・文語であれ通常用いる言語としては曖昧なままで良いのではないかと思われます・・。

また、こうしたことを考えはじめますと、不思議なことに、こうした文章をも書くことが難しくなってくることに気が付くのです・・。

現在になり思い出してみますと、かつて全く文章を書くことが出来なかった時期とは、こうした考えが循環論法的に去来していた時期でもありました。つまり、頭は作動しているが、その表出が出来ない、何かが自身が制限するといった感覚であり、決して心地よいものではありませんでした・・。

そして時折聞く『面倒くさいヒトはイヤだ!』といったご意見は、これと類似あるいは同一の感覚から生じているのではないかとも思われます。

しかし同時に、おそらく御存知であるとは思いますが、何であれ『専門を持つ・知る』ということは、この『面倒くささ』と付き合うことによってのみ得られる感覚・認識であると云えますので、人によっては、そうした『面倒くささ』と徹底的に付き合うことを日常として、また他者に対しても無意識ながらそのように振る舞ってしまう方々も少なからずいるのではないかとも思われます・・。

そして、そこから日常的な会話において、さきの『面倒くさい』ことを話す方々に対する嫌悪感らしきものが生じるのでしょうが、おそらくそれはテレビのワイドショーなどにおいても同様の構図を見出すことが出来、またさらに我が国おける反知性主義的な傾向の多くもまた、それと同根ではないかと思われることが時折あります・・。

これは果たして我が国特有の傾向であるのでしょうか?
また、それは何処であれ、おそらくその用いるコトバに対する認識のギャップから生じる違和感が基層にあるのではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか?

そしてまた、用いるコトバに対する認識を深化・進化させる行為が総じて勉強というものでしょうが、それは『面倒くさい』の代表的なものとされています。

しかし一方で、おそらく個々人にとって『面倒くさい』と感じることがより少ない勉強、すなわち、コトバに対する認識を深化・進化させる方法といったものがあるのではないかと思われるのです・・。【勉強とは本質的に決して苦行であってはならないし、それを勘違いされた方々がエラくなると、おそらくその社会はダメになると思われます。我が国のとりわけ地方の衰退とは、少なからずこのことが関与しているのではないかと思われます。是非胸に手を当てて考えてみてください・・。】

そして、方法は問わず、一度その深化・進化がある程度為されると、それは横方面に他分野に対して広がっていく、横断していくといった性質があるのではないかと思われるのです・・。その意味で昨日のヴィトゲンシュタインも空海も、それを実践された方々ではないかとも思われます・・。
もちろんその顕現の仕方は一様ではありませんが、何かしらそうした傾向があるのではないかとも思われるのですが、さて如何でしょうか?

ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

近年
、日本列島各地にて発生しました地震・大雨・水害・火山噴火などの大規模自然災害によって被災された諸地域の復興を祈念しています。


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