さて、一昨日投稿の記事も、投稿後二日としては比較的多くの方々に読んで頂きましたが、これまでに述べた私の南紀、和歌山での経験の大本には、当初、首都圏から出たくないにもかかわらず赴任することになった北海道札幌から2年後、今度も首都圏に戻りたかったにもかかわらず、南紀白浜への転勤となった(なってしまった)という背景、経緯があります。
現在であれば、それはそれで「悪くはなかったのでは・・」と思われるのですが、当時の私としては、特にはじめの頃はなかなか辛く感じられ、日々、望郷の念を募らせていました。また他方で、以前の投稿記事にて述べたように、これまでに経験したことのない、当地の特徴的な何とも温暖な自然風土から、その歴史や文化などに関心を持つことにより、さきの「募る望郷の念」から徐々に解放され、そして、より「そこでの生活を楽しもう」と、それまでのことを肯定的に捉えるようになっていったのだと云えます・・。
もとより、こうした内面での変化の様相は、自分がその真っ只中にいる時では、あまり判然としないのでしょうが、しかし、それは当時の「願望に基づく計画」からは明らかに反するものであり、あるいは若い頃こそが、こうした、望まない居住地の移動などの経験をしても、あまりひずみを残さず、将来の自分に資するよう、柔軟に対応することが出来るのではないかとも思われるのです・・。
そして、まさしく、この過程にこそ、つまり、自分の生き方が当初の願望、計画に沿わないと思われる期間が続いていても、その周囲には、現実の世界があり、その中にある「何か」に興味を持つことにより、それを基点として、自分自身を変えていくことが可能となり、また、そうした変化の過程を通じて、その人なりに賢くなっていくのではないかと思われますが、ここでとても大事であると思われることは「当初の願望、計画に沿っていない」という、何と云いますか「負の自覚」であるように思われます。
こちらにつきましては、また後日、あらためて記事を作成したいと思います・・。
ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
順天堂大学保健医療学部
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。
連絡先につきましては以下の通りとなっています。
メールアドレス: clinic@tsuruki.org
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