本日は気温が上がり、日中の日差しはなかなかのものであり、梅雨が過ぎて本格的に夏になったことが実感される一日でした・・。
また、このような暑い季節になりますと、私は哲学、思想系などの多少こみいった内容の著作を読むことが(大変)困難になってきます・・(苦笑)。
それ故、少なくとも私にとって、様々な分野の著作とは、それが読み易い季節といったものがあるのではないかと思われるのです。
あるいはこうしたことは、他の方々においても(多少は)当てはまるのではないかと思いますが、如何でしょうか・・?
そして、ここ最近私は我が国の様々な「地域性」について記された著作を読んでおります。
こうしたトピックとは、日常的な話題とも結び付き易いため「科学的な学問、研究としては如何なものであろうか?」といった意見も少なからずあるのではないかと思われます・・。
しかしながら、こうした学問・研究こそ、現在世界各国において傾向、潮流として挙げられている国、地域レベルにおける閉鎖性、凝集性の特徴、メカニズムを認識するために重要ではないかと思われますが如何でしょうか?
また、その分野における一つの著作として挙げられる宮城音弥の「日本人の性格」などは、かなりハナシが具体的であり、また自身の経験とも大きく矛盾することはなく、そのことから、このような著作とは「現在ではむしろ書きにくいのかもしれない・・。」と考えさせられます・・(苦笑)。
私見として、地域性について記された学問的な著作である和辻哲郎著「風土」、梅棹忠夫著「文明の生態史観」などは、主に世界規模でのそれ(地域性)について記したたものであり、そこからさら
に細分化、具体化したものが、さきに示した宮城音弥著「日本人の性格」であると思われます。
そして、この著作からさらに文化人類学的色彩を濃厚にしたものが、岩波書店刊の岡正雄論文集「異人その他・他十二篇」大林太良編ではないでしょうか・・。
この最後に挙げた著作は地域学を専攻していた修士課程在籍に巡り合うことができなく、大変残念ではありましたが、こうした著作からの思索と実際の出土物に基づいて検討考察を行う考古学からの視点を複合、組み合わせることにより、また何かしら面白い発見があるのではないかと思います・・。
また、そうしたことはかねてより民俗学の谷川健一などが行っておりましたが、今後は、そうしたことがより具体的な方法論を以って研究されてゆくのではないかと思われます。
たとえば、出土遺物を試料として各種分析機器によるデータと様々な同時代の史料内容との比較・考察、すり合わせなどです。
しかし、そういったことも考古学の森浩一が既にはじめていたのではないかといったことがここに至り思い出されました・・(苦笑)。
とはいえ、このような文系と理系の学際的な研究とは今後、より発展の余地、可能性があるのではないかと思われますが如何でしょうか?
ここまで興味を持って読んで頂いた皆様、どうもありがとうございます。
そして、さる四月の熊本において発生した大地震で被災された地域における諸インフラの早期の復旧そしてその後の復興を祈念しております。」
0 件のコメント:
コメントを投稿