B「ええ、その後不図思いついたことを書いておりましたら、ある程度の文量に達しましたので、投稿することにしました(笑)。結局これはウソを書いてしまったことになりますが、これは特に悪意に基づくものではないので、まあ見逃してください・・(苦笑)。」
A「はあ、それは別に気にすることもありませんよ(笑)。
また私も丁度Bさんにお聞きしたいことがありましたので・・。」
B「それはどういったことですか?
私で分かることでしたら・・。」
A「Bさんはこれまで色々と映画を観てこられたと記されていましたが、その中で特に印象に残っている、面白い作品は何ですか?」
B「そうですね・・洋画、邦画など色々ありますが面白かったのはサシャ・バロン・コーエン監督の「ボラット」という作品ですね。これはかなり久しぶりに大笑いさせてもらいました。Aさんももし機会がありましたら是非観てください。そして観終わった後に実はこの映画に描かれている内容とは我が国の社会においても当てはめることができるのではないかと思います。そして、その内容とは御自身で観ていただきますと分かるのではないかと思います。その意味において、この作品は表面的にはドタバタコメディーではありますが、その深層には、かなり手厳しい、ある種の文明批判が隠されているのではないかと思います。また、同監督の他の作品においても扱っている内容は異なりますが、これと類似した傾向があるように思えます・・。」
A「・・はあ、それは大変興味深い作品ですね。是非今度観てみましょう。また、そうした作品とは邦画でいいますとどの様な作品と類似していますか?」
B「・・多分邦画では類似した内容の作品はないのではないかと思います。しかし、強いて挙げるとすれば、コメディーではありませんが、同じドキュメンタリー映画に分類される「ゆきゆきて神軍」が多少関連、類似性があるかもしれません。その関連、類似性とは、両作品共に少なくとも設定上において、主人公か大真面目に振舞っている様子が傍目から見ると滑稽に映るということでしょうか?そして、そしてそうした要素とは、セルバンテスの代表作の前半部においても多く見出すことが出来るのではないかとも思います。
また、ここまで話して思うことは、私はこれまで約半年程ブログを書いてきましたが、その内容は自分なりに真面目に書いてきたつもりではあるのですが、読む人によってはかなり滑稽に感じているのではないかと思うことがあります・・(苦笑)。
ともあれ、さきのセルバンテスのあの作品の伝でゆけば、実はそうした彼我の感性の間に生じるギャップこそが悲喜劇の源泉そのものであるのではないかとも思われます・・・。
そのように考えますとシェイクスピアの「マクベス」においてもそういった要素があるのようにも思えます。「マクベス」の作中においてはマクベス夫人が夫マクベスと、その周辺人物との感性、考えの間に存在するギャップの存在を夫に示し、それをマクベスが信じることにより不信が徐々に芽生え、物語が暗転し悲劇の様相を示しはじめるのです・・。
つまり、各々主人公の信念に基づく行動が、他者である観客、読者から見て滑稽に映ることは悲劇でもあり、同時に喜劇でもあるのです・・・。こうしたことは様々な流行の栄枯盛衰についても同様のことがいえるのではないかと最近思います・・。そして、ここで重要なことは、信念に基づき行動している主体が、とにかく、その行動を継続していることではないかと思うのです・・。それは回転している扇風機には指を出せないようなことに似ているのかもしれません・・。そして、行動を止めた時に足を引張る内外様々な要素が現出し、あるいはそれが感知されるようになるのではないでしょうか?このことはおそらく社会の民度、文化水準などと密接な関係があると思いますが、我が国の場合、マスコミなどの報道活動などから判断しますと、そうした民度、リテラシーらしきものは今後更なる進化発展の余地があると思います・・。」
A「まあ、マスコミをはじめ様々な機関、組織が目についたものを持ち上げてから落すのは、どの国でも同じではないかと思いますが、我が国におけるそれは、民俗学的な視点で見ると、よく分かるような気がしますね・・(笑)。そして、こうしたことは、歴史を見ますと、決して時代の経過に伴い進化しているとはいえず、むしろ場合によっては退化しているのではないかと考えさせることがあります。ですから、そういった民度、リテラシーを継続的に向上する方法の模索とは、今後、より良い社会を築く上において極めて重要なことではないかと思います。それでも大事なことは、その基盤として社会において信頼関係が存在することではないかと思いますので、この点について現在我が国はあまり良い状況にあるとはいえないと思います・・。
B「ええ、実はそれこそが現代の我が国社会が持つ最も困難な課題の一つであるのではないかと思います・・しかし、そこまで悲観はしていませんが・・。」
0 件のコメント:
コメントを投稿