2025年5月14日水曜日

20250513 異分野でのリテラシーについて(道なき道を行くために…)

 以前より私は文系ネタになりますと、少し拘るクセがあり、それは歯系院在籍時においても同様でした。そして、現在、大変運が良かったと思われることは、歯系院にて周囲におられた方々は総じて、私の文系に拘るクセを否定せずに、鷹揚に構え、さらには、そうした話題をこちらに振ってこられたことです。考えられるその理由は、以前にも当ブログにて述べましたが、私が在籍した歯科理工学研究室とは、国内全ての歯科大学・大学歯学部にある基礎系の研究室の一つであるのですが、臨床系の研究室とは異なり、研究室の長である教授が臨床資格を有する歯科医師(あるいは医師)でないことも少なからずあり、そして、私が在籍した研究室の教授(師匠)も歯科医師ではなく、歯学と工学で博士号を取得された所謂ダブル・ドクターの研究者でした。それ故にか、研究室での駄弁り交じりの会話の内容も多岐にわたるものでした。そうしたなかに、文系ネタに拘る私を入れますと、やはり当初は、色々と波風が立った記憶がありましたが、研究室の長である教授自らが、さまざまな話題の会話を好まれ、また、それらの見解についても、その確からしさの概要は見抜き、あるいは説明しますと、対話により、その概要を理解される、まさに優れたリテラシーの研究者であり、その門下の先生方もまた、ある一つの比較的狭い分野での研究で一生を過ごされるようなタイプの方々はいなく、総じて、それぞれの道なき道を進むようなタイプであると云えます。そのため、納得して頂くまでは本当に大変でしたが、一度納得をされると「なるほど…」と割とアッサリと理解される方々でした。これを端的に云いますと「理屈が通じる」場所であったのです。また私も、先生方に対し、文系ネタで煙に巻こうとはせず、手持ちで最も信憑性のある見解や知見を提供し続けました。そして、これが出来たのは、現在になって考えてみますと、やはり大学という環境があり、そして当時の私に専門(歯科理工学)以外の著作を読む習慣があったからであると云えます。そのように考えてみますと、その当時から、その後も現在に至るまで、おそらく私もまた自らの道なき道を行っているのではないかとも思われてきます。そして近年(特に20年代以降)、世界情勢をはじめ我が国の状況もまた、混乱の様相が強まりつつあるなかでは、私は分かりませんが、こうした道なき道を行くタイプの方々が、本領や真価を発揮されていくようになるのではないかと思われましたが、さて、どうなっていくのでしょうか?
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!

【加筆修正後】
 以前より私は文系的な話題になると少し拘るクセがあり、それは歯系院在籍時においても同様でした。現在、振り返り、きわめて運が良かったと思われることは、その歯系院において、私の文系についての拘りを特に否定せず、むしろ鷹揚に受け止められ、さらには、その文系ネタで、逆にこちらに質問されるような方々が周囲に少なからずおられたことです。

 その理由と考えられることは、以前、当ブログにて述べましたが、私が在籍した歯科理工学研究室とは、国内すべての歯科大学・大学歯学部に設置されている基礎系の研究室の一つであり、そこは臨床系の研究室とは異なり、研究室の長である教授が、歯科医師(あるいは医師)などの臨床資格を有していないことも少なくなく、私が在籍した研究室の教授(師匠)もまた、歯科医師や医師ではなく、歯学と工学の両分野で博士号を取得された、いわゆるダブル・ドクターの研究者であったことです。

 そのためか、研究室での会話の内容も多岐にわたり、そこに、私のように文系ネタに拘る人間が加わると、やはり当初は、多少、波風が立った記憶があります。しかしながら、研究室の長である教授自身が、さまざまな話題を好まれ、また、そこで出た見解についても、その確からしさの程度を見抜かれたり、あるいは追加説明により、さらなる対話を通じて理解されるといった優れたリテラシーから、特に険悪な雰囲気になることはありませんでした。

 そして、その門下の先生方もまた総じて、比較的狭い分野に専心して研究されるようなタイプの方々ではなく、いずれも、それぞれの「道なき道」を進むようなスタイルを持たれた先生方であると云えます。それ故、当初こちらが述べる知見や見解を納得して頂くまでは本当に大変でしたが、しかし一度納得されると、「なるほど、そういうものか……」と、意外なほど、あっさり理解してくださるといった、まさに「理屈が通じる」先生方であると云えます。

 他方、私の方も、先生方に対し、文系ネタで煙に巻くようなことはせず、自身の知り得る最も信頼性の高い見解や知見を提供し続けていました。そして、それができたのは、そこが大学という環境であったこと、そして当時の私に、専門(歯科理工学)以外の著作を読む習慣があったことによるのではないかと考えます。

 斯様に振り返ってみますと、当時から現在に至るまで、私自身もまた「道なき道」を歩んでいるのではないかという思いが、ふと湧いてきます…。近年、特に2020年代以降は、世界情勢をはじめ我が国の状況も混迷の度合いを深めつつありますが、こうした時代においてこそ、私は別としても、道なき道を行くタイプの方々のが本領や真価を発揮されるようになるのではないか――といった予感も不図、抱かれましたが、果たしてこれからどうなっていくのでしょうか。

そして今回もまた、ここまで読んで頂きどうもありがとうございます!

一般社団法人大学支援機構

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ISBN978-4-263-46420-5

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