そしてまた、この先も予断を許さない状況であると云え、わたしとしては自分なりに現在の国際情勢を精確に理解したいと考え、また偶然にも神田古本まつりが開催されたこともあり、出来るだけ関連書籍を読むことに努めてはいますが、理解が深まり、そして次の進展についての自分なりの見解といったものはまだ出て来ません・・。とはいえ、こうしたことは知識が乏しい方が、色々な想像が出来るためであるのか、さまざまな考えが浮かんではくるようですが、その分野に関する新書や専門書を読んでみますと、そう簡単には、ある程度、精確と云い得る知見・見解を述べることは出来ないことが分かってきます・・。しかしそれでもなお読み進めて行きますと、次第に、それまで培ってきた異なった分野での知見や学識の全てと化合して、ようやく、満たされた容器の縁から滴が垂れるようにして自らの知見・見解と云えるものが、わずかながら生じてくるのではないかと思われるのです。
その視座から、さきに挙げた中東・東欧地域双方共に私は専門分野としたことがないため、先述のように、いまだに精確な理解に基づく自らの見解や知見を述べることは出来ませんが、それでも以前と比べますと、それぞれの背景は理解出来るようになってきたとも云えます。
そういえば、2015年7月に亡くなった親戚(伯父)は中東地域を専門の一つとしていましたが、日常的な会話で、それが話題に挙がったことは、あまりありませんでした。それでも、この親戚は好物であったお酒を飲むと時折、イスラエル在住の頃の思い出話をされ、それはそれで面白く興味深いものでした・・。
また、この親戚は「学者や研究者で酔っ払った時に自分の専門分野に関連した面白いことを云えるのはホンモノである可能性が高い」といった主旨のことも、まさにご自身が酔った状態の時に話されていましたが、これはその時には半ば眉唾モノとして聞いていましたが「これは案外本当であるのかもしれない・・」と最近思うようになりました。
さらに、この親戚は私が和歌山在住の折にも関西方面での学会出席の機会を利用して訪ねて来てくださり、その後、修士号を取得してご自宅まで報告に行きますと、近くの飲み屋に連れ出て祝ってくださり、そしてまた、その後もどうしたわけか機会がある毎に呼んでくださるようになりました。
そうした機会で大変印象に残っているのは2007年頃、主であった祖父母が亡くなり、無人となっていた伊豆の家に休日を利用して掃除や手入れに行っていたこの親戚から、庭掃除の手助けとして呼ばれて電車で訪問した時のことです。この時は丁度盛夏であり、日中は汗だくになり、あまり食事も摂らないままで雑草の刈取りや枝の伐採などを行い、その後夕方になり、近くのスーパーまで夕食や飲み物を買い出しに出かけ、戻ってきますと冷房をきかせた室内で夕食(ほぼ刺身)を摂りつつお酒を飲みながら、色々な話をされるのですが、あれは現在になって考えてみますと興味深く面白いものであり、そこから、当ブログ初期での対話形式記事の題材となっているものも複数あります。
また、そのように考えてみますと、私が当ブログ初期の頃に対話形式を多用したことは、それなりに理に適っており、それまでの、この親戚を含めた、さまざまな方々との対話の記憶がなければ、あるいは異言しますと、書籍などによる知識や見識、たとえそれらが身体化(インカーネーション)されていても、それだけでは私の場合、当ブログを8年以上継続することは出来なかったと云い得ます。
しかし面白いもので、ではまた初心に返って対話形式のブログ記事を作成してみようかと思うことは今のところありません、しかし今後またしばらく継続していますと、何かしらの内面での変化が生じてくるようにも思われますので、今しばらく、具体的には2100記事程度までは継続してみようと考えています。
*そして今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。
連絡先につきましては以下の通りとなっています。
メールアドレス: clinic@tsuruki.org
電話番号:047-334-0030
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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