そして、このような状況にこそ、古代ギリシャ喜劇の「デウス・エクス・マキナ」(機械仕掛けの神)の到来が望まれるのだと思われますが、そうした気配、あるいは国際情勢での文脈も、現時点においてはないと思われますので、今後も、2020年頃から今なお続くコロナ禍と同様、否が応にも、それら情勢の推移を注視し続ける必要があるように思われます・・。
そしてまた、そのように考えてみますと、1945年の太平洋戦争の敗戦以来、我が国にとって、最も戦争に巻き込まれる可能性(危険性)が高くなっているのが現在であるように思われます。
我が国にとって理想的な今後の展開は、ロシアがウクライナへの侵攻を諦め、東部ドンバス地方そして南部のクリミア半島からもロシア軍が撤退し、さらに、中華人民共和国が台湾への侵攻を完全に止めることであると云えますが、しかし、たとえ、そのような方向へ情勢が推移したとしても、その次は我が国の内部での諸問題に焦点が当たり、それらもまた、全て良い方向での解決は困難であると思われますので、こうした状態がまさに「内憂外患」と評し得るのではないかと思われます。
とはいえ、こうした国内においても不安定な要素が活性化している状況は、何も我が国のみに限られず、各種報道を視るかぎりにおいては世界各地にて生じていることであるとも云えます。
そして、こうした世界規模にて、さきの「不安定な要素が活性化している状態」を歴史を視座として考えてみますと、今後の進展は、必ずしも、我が国にとって都合の良いものにはならないと思われるのです。
そして、そうした考えが依拠する歴史は、1930年代の我が国と(ナチス)ドイツによるものであり、実際にウクライナに侵攻したロシアに関しては、少なからずの研究者の方々が、そのことを指摘されていました。
しかし同時にロシアの方は既に戦争を始めていますので、他方の中華人民共和国の動向については、1930年代以降、既に統治していた南満州に飽き足らず、満州全土を手に入れ、そこに傀儡国家をおき、さらに中国全土の支配を目論んでいた、当時の我が国と比較してみますと、先ず、一国二制度により高度な自治権が認められていた香港への中華人民共和国からの締め付けが厳しくなり、さらに、そこから少し北上した東側の海にある台湾に対しても、他の国々からの繰り返しの非難にもかかわらず、威圧的な行為を繰り返しています。さらに、最近では観測気球(飛行艇と云う)がアメリカ合衆国、カナダ上空などで発見され撃墜されていますが、これに対しても国際法上明らかな領空侵犯であるにも関わらず、中華人民共和国政府は、陳謝や反省の弁を述べることはなく、逆にさらに強硬な態度を示しているとのことです。
この事態の推移からは、さきの1930年代の中国大陸での我が国の動向、そしてまた1960年代初頭のピッグス湾事件、そしてキューバ危機などとも相通じるものがあるように思われますが、同時にそれらの背景にある諸要素は同じではありませんので、さらなる検討が必要であると思われます。
そして、このたびの一連の動向が、今後、砲弾やミサイルの発射、そして何より流血や人命の損失を伴わずに収束に向かうことを切望していますが、しかし、実際の事態の進展とは、どのような方向に進むことになるのでしょうか?
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
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