そうした中、ここ徳島では気温が上がったためか、夜になりますと、周囲からわずかながら虫の声が聞こえるようになってきました。ここ数週間での季節の春への推移は、自身としては喜ぶべきものがあると云えます・・。
さて、先日来から読み進めていた伊達千広(宗広)による「大勢三転孝」を一昨日に読了しましたが、こうした大きな意味での歴史区分による考え方は、なかなか重要なものであると再認識しました。
おそらく、一つでも、こうした歴史区分の考え方を、ある程度明瞭に血肉化されていますと、その後の学習により得た他の認識、たとえば源平政権交代説や平家物語と太平記の関係性、はたまた唯物史観に至るまで、それまで保持していたものと関連付け、絡めて考え、そしてまた後に得たさまざまな考えも自分なりに血肉化することが出来るようになるのではないかと思われます。
その意味で、他分野を専攻する方々と異種格闘技のような本気の議論を行うことは大変意味があると私は考えます。これは以前も当ブログにて書きましたが、自身は修士院生時代、本当によく議論を飽きずに行いました・・。あまりにも同じ場所(大学図書館の前)で長く議論をしていることから、図書館に本を借りたり、返しに来られる先生方もこの議論に入ってこられることが度々ありました・・(笑)。
ともあれ、こうした議論が原因となり少し発展し、空いている講義室を借り、それぞれの研究内容を講義形式で発表するような集まりが開かれるようになりました。この発表は、さきの図書館前での議論の延長であることから、空気を読んだり、遠慮をするということはなく、現在思い返してみますと、いくらか野蛮なものであったと云えます・・(苦笑)。
そしてまた、この集まりにも後に先生方も参加されるようになり、さらに他の院生も参加するようになり「院生自主研究報告会」という名も付けられるようになりました・・。
これは我々の修了後、大学院の行事として公式化されたとのことであり、あるいは他の要因もあったのかもしれませんが、図書館前で行っていた議論も白熱したものが続きますと、次第に情念引力のようなものが惹起され、周囲の方々をも巻き込むことが出来るようになるのではないかと思われます。そうしますと、ピーター・ウィアー監督、ロビン・ウィリアムス主演の映画「いまを生きる」(Dead Poets Society)内で引用されたウォルト・ホイットマンのことば「That the powerful play goes on and you may contribute a verse.」「力強い劇は続き、そして、君もその一編を寄せることができる」というコトバを想起せられますが、そこから、現在からしますと青臭いあの議論にも、それなりの意味はあったのではないかとも思えてきます・・(苦笑)。
そしてまた、そこから敷衍して、当ブログは今後、何かの一編に寄せることは出来るのでしょうか・・(笑)?
ともあれ、今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。
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