さて、本日の首都圏は日中気温が上がり比較的暖かでしたが、陽が落ちてからは急激に寒くなったため早々に引き返しました。ここ数日くらいでしょうか、街なかを移動していますと少し雰囲気が変わっているように思われます・・。それは以前にもブログ記事にて書いた2012年夏頃に隣国元首が我が国固有の領土に上陸した時とどこかしら似ているように思われます・・。
あるいはこれを別言してみますと、所与・既成に近いものであった権威・価値観に亀裂が進展しているといった感じであると云えます。こうした時期とは表面上は静かではあるのですが、そうであっても、これは何らかの相変態が生じつつもグラフ上ではプラトーな時期のようなものであると思われます。そして、その先に新たな展開があるのでしょうが、何れにせよ今後も注視して行きたいところです。
しかし、自身をも含め、何らかの普遍的な正義の源泉・正典といったものがない社会とは、一度権力の座に就き、そしてそれが安定しますと、何と云いますか一種の万能感らしきものを無意識ながら自身あるいはその属する勢力に対して感じ得るようになり、そしてそこから徐々に行き過ぎが生じ、結果、社会からの非難を惹起させるといったメカニズムがあるように思われます・・。
あるいは、こうしたメカニズムとは我が国のみならず、伝統的な正義の源泉・正典となる宗教がある国々においても同様であるのかもしれませんが、程度の問題として、それは宗教の存在により、ある程度緩和される性質があるのではないかと考えます。
また『我が国とは良い時にはトコトン良いが、悪い時はトコトン悪い』といった意見をこれまでに何度か聞いたことがありますが、これも、さきの我が国社会にて正義の源泉としての宗教が存在しないことにある程度関係しているのではないかと思われますが、如何でしょうか?
とはいえ、今後我が国全体が考えを改め、宗教を持つようになるとは思われないし、また、それが良いとも思いませんので、このままで行くのでしょうが、それでもなお我が国の社会全体が(健全な)活気を取り戻して欲しいと考えていますので、そのための穏便な施策として、老若男女より多くの人々が能動的にさまざまな文学作品を楽しめるような環境・仕組みがあれば多少事態が良くなるのではないかと考えています。また、これは医歯薬理工系の高等教育においてこそ特に取り入れてみる価値があるのではないかと考えます。ともあれ、ここで大事なことはあくまでも『能動的に』ということであり、我が国はかつて欧米的な近代化に遅れをとったという経験を現在に至るまで引き摺り、何らかの施策を行うに際し、その施策を施される側の能動性をほぼ無視して行ってきたことが、現在に至り種々たたっているように思われるのです・・。
おそらくそれは1930年代あたりの我が国社会においてもまた同様であったのではないかと思うところですが、さて如何でしょうか・・?
また、今更書くまでもないのかもしれませんが、そうしたメカニズムについては100年以上前から夏目漱石が述べてきたことでもあるのです・・。
それでも私は自身と同様、今後の我が国に期待しています。
現在に至るまでに列島各地において生じ、もしくは今現在も継続して生じている地震・大雨・水害・火山噴火などの大規模自然災害によって被害を被った(被っている)諸地域の安全そして復興を祈念しています。
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