2025年7月29日火曜日

20250728 空回りの時期と当ブログの開始に至るまで②

 私にとって歯科訪問診療コーディネーター業務は大変な重荷に感じられました。くわえて、その少し前から始めていた当ブログの執筆もあり、当時の平日の平均睡眠時間はおそらく5時間に満たず、そのため慢性的な睡眠不足状態にあったと記憶しています。

 それでも何とか、半年ほど勤務を続けていますと、勤務先医療法人の理事が、新たに別法人を立ち上げ、そこで医療・介護人材に特化した求人・求職サイトを運営するとのことで、私はその運営要員として配置替えとなりました。

 当初、私はこの異動に全く気が進まず、医療・介護人材の求人情報の獲得など考えたくもありませんでしたが、やがてすぐに、このサイトは私が求人情報を集めない限り機能しないということを知りました。そこで、まずは実家のクリニックの求人情報を了解を得て掲載しました。続けて、鹿児島在住期から面識のある開業医の諸先生方に問い合わせたところ、概ね二つ返事にて了承してくださいました。

 さらに、そうした先生方が面識や知遇のある医師・歯科医師の先生方にもお声掛けくださり、また所属地区の医師会・歯科医師会の先生方もご紹介くださり、おかげさまで相応の件数の求人情報を獲得することができました。さらに、特筆すべきことは、ほとんど見込みがないだろうと、半ば諦め気味で行っていたテレアポでも数件は話を聞いてくださり、求人情報を頂けたことです。

 とはいえ、この求人情報の獲得の基本は自らの足で稼ぐものでした。先方の医院に赴き、お話を伺い、求人情報や掲載の許可を頂くといった流れが圧倒的に多かったと云えます。そして、そうした訪問を重ねるなかで見えてきた各医療機関さまの様相は、現在振り返ってみますと、なかなか興味深いものがあります。

 また、こうした経緯により、歯科医院を中心とした医療機関をある程度の件数、訪問していくなかで、それぞれの地域における同業種(歯科医院・医院)の評判を伺う機会も少なからずありました。そして、そこで得た情報をもとに、後日、そちらの医療機関さまに連絡を取らせて頂き、アポイントを得て訪問するという新たな流れも出てきました。思い返しますと、この時期は本当によく歩き、また、少なからずの開業医の先生方とお目に掛かることが出来ました。そして、この一連の経験が良くも悪くも、現在の私に影響を及ぼしていると云えます。

 ともあれ、当法人に入社してから半年後、歯科訪問診療コーディネーターから求人・求職サイトの運営に配置転換後、当初、運営側が想定されていたよりも、かなり多くの求人情報を比較的短期間で集められたことは、法人本部にとっても予想外であったようで、以降、私は法人主催の勤務歯科医師向けの勉強会などの企画・運営にも参画させて頂くようになりました。

 そうした中で、私によく声を掛けてくださった先生のお一人がある日「鶴木さん、今度、大学時代の仲間と一緒に摂食嚥下機能のリハビリテーションで定評のあるS教授がおられる東京歯科大学の老年歯科補綴学講座を見学したいのですが、セッティングはお願いできますか?」と尋ねてこられました。そこで私は、S教授とご縁があると思われた歯科理工学の師匠に電話を掛けて伺ったところ「ワシの門下だと云えば繋がるはずや!」とのお返事を頂きました。

 半信半疑ながら、さっそく同講座に電話をかけ、最初に出られた方にこちらの背景と目的を簡潔にお伝えすると「確認いたしますので、少々お待ちください」とのご返答であり、そのまま緊張しながら待っていますと、しばらくしてS教授ご本人が電話口に出て来られ、こちらの要件を簡潔にご確認されたうえで「よし、分かった。いいよ。」と、あっさりとご承諾いただけました。

 また、この見学は、歯科理工学を専門とされる別の開業医の先生からのご支援もいただき無事に終えることができました。そして後日、当見学をご依頼くださったさきの先生から「とても勉強になり良かったです。また、一緒に行った先生方も皆、大変勉強になったと云っていました。」とのお言葉をいただきました。

 さらに、こちらの先生から「S教授から日本老年歯科医学会の学術大会で発表してみませんか?とお声掛け頂きました。」と好奇心を帯びた声で仰い、続けて「せっかくお声掛けくださったので、私、発表してみようと思うの、でも、できるかしら…?」と仰られたことから「そうなりましたら、出来る限りのご支援はします。」とお返事をして、さらに事態は進展することになりました...。

今回もまた、ここまでお読みいただき、どうもありがとうございます。

一般社団法人大学支援機構

~書籍のご案内~
ISBN978-4-263-46420-5

*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。

連絡先につきましては以下の通りとなっています。

メールアドレス: clinic@tsuruki.org

電話番号:047-334-0030 

どうぞよろしくお願い申し上げます。






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