小林秀雄がどこかで「人は創造的になっている時は決して自分を客観視出来るものではない」と述べていましたが、その考えから敷衍しますと、さきの記事作成の様子を述べた時の私は創造的でなかったと云えるかもしれません・・(苦笑)。ともあれ、この私の考えは、詭弁のようですが、しかしまた、さきの小林秀雄の見解も、読んでいた当時の私は「なるほど!」と強く感じたことから、そこまで明瞭ではないものの記憶されていたのだと思われます。実際、ブログ記事を作成していてまさに「興に乗っている」時は、もちろん、そこまで長時間ではありませんが、文章作成に没頭していると云えます。
おそらく、ある種の人々は、何かに没頭することによって、はじめて創造的な活動を為し得るのではないかと考えます。そしてまた、私見ながら、我が国は元来、そうした性質が他国・他民族と比べて相対的に強い傾向があるのではないかと考えます。そして、この没頭は、感覚の洗練をもたらし、それが我が国特有とも云える繊細さ、器用さに結節しているのではないかと思われるのですが、しかし昨今の時代潮流は、こうした感覚としての繊細さ、器用さを要する作業の多くが、各種デジタル技術による機械作業へと置換されようとしています。そして現在進行形にて、その様相を体感することが出来るのが、我田引水となってしまいますが、歯科技工の分野であると云えます。去る3月にドイツ・ケルンにて開催されたIDS2023に参加させて頂きましたが、これは私としてはかなり久しぶりの欧州訪問でしたが、彼の地で強く感じられたのが、先述のことでした。
と、ここまで述べてきましたが、比較的スムーズに興に乗りつつ作成することが出来たのではないかと思われます。また、さきの「繊細な感覚がデジタル技術へ置換されることへの危惧」の見解にはさらに続きがあるのですが、それはまた後日、当ブログにて書いてみたいと考えています。
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。
連絡先につきましては以下の通りとなっています。
メールアドレス: clinic@tsuruki.org
電話番号:047-334-0030
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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