2018年5月26日土曜日

20180525 インターネット検索とcultivateの深さについて・・999記事

今回の記事投稿により総投稿記事数が999となります。しかし、さらに次の投稿により1000となりますので、今回のゾロ目もまた特に感興を惹き起すことなく、普段と変わらずに記事作成を行っているのが現状と云えます・・(笑)。

さらに、この調子で行きますと、明日作成するであろう1000記事目の投稿もまた、現在と同様の感じにて行うことになるのではないかと思われます・・(苦笑)。

しかしブログ開設当初100~300記事あたりの時期においては、1000記事到達直前に現在の平静とも云える心境を予測することは出来なかったと云えますので、やはりその間に内面、精神において、何らかの変化が生じていたのだと云えます・・。

そして、その変化は気分といった比較的表層にあるものではなく、もう少し精神の深いところから生じているのではないかと思われるのです・・。そして、このことは昨日投稿分記事とも関連し、インターネットの普及およびその各種端末機器の進化発展により特に注意した方が良いと思われることは、我々の知性・精神をまさしくインターネットによる蜘蛛巣状の情報網に絡めとられないように意識・努力することであり、これは現在、首都圏の電車内を見ていますと多少不安に思われてきます・・。

つまり、容易に情報・知識を得ることが出来る状況を所与・当然のものとせず、そうした環境の下にありながらも、能動的に何かの対象に対して興味・疑問を持ち、考えるか、あるいは新たな知識体系の獲得をインターネット検索に頼らず、書籍の読解や実際の手技を用いる実験を通じて行うといったスタンスを保持し続けることが、反時代的ではあるのかもしれませんが、今後より重要になって(人間を人間たらしめる?)くるのではないかと考えます・・。



そして、ここまで書いて不図、思い起こされたことは英語のcultivateは耕すという意味であると同時に、修める・洗練させるといった意味もあります。また、この「耕す」から、現在読み進めている我が国古代史についての著作にて、弥生時代後期~古墳時代初期にかけて、広く各種農具の先端を以前からの木製から金属製に替えたことにより、以前と比べ土を深く耕す(深耕)ことが可能になり、それに伴い作物の良質多収が為されたとのことでした。これは道具に用いる材料の変化による収穫量の増加であり、悪い要素はないとも思われるところですが、しかし同時に、この収穫の増加は個人あるいは組織の欲望をも増大させ、さらに即物的には金属(特に鉄)は、土壌に対してと同様、武器とした場合の刺突(殺傷)能力が既存武器材料と比べ著しく大きいことから、この原材料・精錬技術の獲得をも併せて結果的には戦乱を招き易くなるとのことでした・・。

さて、そこでハナシを現在に戻してcultivateについて考えてみますと、インターネット検索による情報・知識獲得の一般化・簡便化は、それが出現する以前と比べますと、より広汎な人々が一定の情報・知識を得ることが可能になったと云えます。しかしながら、この一般化・簡便化により、個々の人々のcultivateされる深さは、以前に比べ浅くなるものと考えます(容易に獲得された情報・知識はあまり価値を見出されないから。)。そしてまた他方でインターネット検索により入手した情報・知識を武器として匿名にて、たしかに正義ではあるのかもしれませんが不寛容な言説をインターネット上にて主張するのには、どうも違和感を感じてしまうのですが、さて、これを読んで頂いた方々はどのようにお考えになるでしょうか?

*これは以前のブログ記事にて述べたニーチェ著『ツァラトゥストラかく語りき』に出てくる『ツァラトゥストラの猿』あるいは少し自省的に考えてみますとカミュ著『転落』の告白者であるクラマンスとも相通じる何かがあるように思われます。くわえて、特にここ最近の我が国であれば、後者であるカミュ著『転落』を読んでみますと、自身も含めて何やら思い当たるのかもしれません・・。

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。

数年前から現在まで日本列島各地にて発生した、現在も継続している大規模自然災害により被災された地域のインフラの回復および、その後の復興を祈念します。


~書籍のご案内~
昨年暮に師匠による著作が医歯薬出版より刊行されましたのでご案内いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
著書名:『CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック
ISBN978-4-263-46420-5


















0 件のコメント:

コメントを投稿