休日ということもあってか、昨日投稿分の記事は投稿翌日にしては、かなり多くの方々に読んで頂けました(51)。
さて、昨日投稿記事にて取りあげ、再読していますジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』上巻は本日電車移動時の読書によって第三章まで至りました・・。
当著作第二章においては、主として南太平洋の島嶼地域に存在した(する)さまざまな社会の歴史、とりわけ、どのようにしてそれら社会が変貌を遂げていったか、といったことに重点を置き具体例を示しつつ述べています。
こうした自身がこれまでにあまり読み、学ぶことのなかった社会の歴史を知ることは大変刺激的であり、その歴史の流れから抽出され述べられている因果律もしくは作用機序らしきものとは、あるいはより(より)普遍的なものであり『自身がこれまでに知る、いくつかの歴史の流れにおいても広く応用可能であるのだろうか?』と考えさせられるのです・・。
また、こうした好奇心といったものが根底にあるからこそ広汎な『歴史』に対し尽き難い奥深さを感じ、興味を抱き続けることが出来るのではないかと考えます。
とはいえ、ハナシを卑近なところに戻し、当著作第二章にて述べられている南太平洋の島嶼地域の社会とは、概ねポリネシア人によるものであり、それらは概ね人種的に同根であるものの、その後に住み着いた島々における環境に各々適応、変化し、一般的とされる歴史観に基づく視座(狩猟採集→定住農耕→階級分化→都市国家の成立→統一王権の成立→封建制社会の成立・・)とは異なった発展様式を示します。
その結果、島嶼社会間におけるさまざまな生活文化の相違が生じたといえますが、当著作にて述べられている、島嶼社会間の相違とは、現代の我々が知る程度のものではなく、それ以上の隔絶したものであるといえます。
そうしたことからも、昨今さまざまな社会レベルにおいて『多様性の重視』といったことが述べられていますが、おそらく、そうした意見が生じ得る文化的土壌とは、さきに挙げたポリネシア人によるいくつもの島嶼社会のようなものとは本質的に異なるものではないかと考えるのです・・(笑)。
ともあれ、このことに少し興味を持たれましたら、是非一度さきの著作を読んでみてください・・。
また、この著作第二章にて書かれていることと、記紀にて述べられているさまざまなことを考え合わせてみるのも、なかなか面白いのではないかとも思われましたが、さて如何でしょうか?
ともあれ、今回もまたここまで読んで頂きどうもありがとうございます。
昨年から現在までに列島各地において発生した一連の地震・大雨・水害等など大規模自然災害により被災された地域の諸インフラの復旧・回復およびその後の復興を祈念しています。
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