B「いえ、最近は求職活動も少し複雑になってきまして、本もあまり集中して読んでいませんし、映画はここ最近めっきり観ていません。
実際これではマズイと思って、本を読んだり、映画を観ようとすると逆効果であるかもしれないので、まあ現在はこれでいいのかもしれません・・。
しかし同時に時折胃が痛むようになったのは多分この不安定な状況からくるストレスではないかと思います。
それでまあ、最近は牛乳を飲むようにしました(笑)。」
A「求職活動期間のストレスは確かにありますね・・。
人によっては髪の毛が抜けたり、白髪が急に多くなったりす
るのを見たことがあり、あとは食べ過ぎたりする人もいますね・・。」
B「私もタバコを止めてから太るかと思いきや、現在のところそうでもありませんね・・。
ただ、以前に比べ食べ物が美味しく感じるようになりましたので、もしかしたら今後太るかもしれませんので、気をつけます(笑)。」
A「ええ、タバコを止めると太るというのはよく聞きますので、もう少し継続して気をつけた方がいいかもしれませんね。
あ・・あと英論文や洋書なども継続して読まれていますか?」
B「ええ、一応読んでいます。
こういったのは続けていないと私の場合すぐに錆びてきてしまいますので・・。
しかし現在読んでいるものは文系分野の著作です。
しかし、これは著述の仕方が文系っぽくなく、理系に近いと思いますので結構飽きずに面白く読めています(笑)。」
A「もともと文系のBさんが英語は理系の文章の方が読み易いというのは何だか面白いですね(笑)。」
B「ええ、これは多分刷り込みみたいなものだと思いますが一番読み易いのは理系の文体で書かれた歴史に関する著作ではないかと思いますね・・(笑)。
これでしたら書いてある内容が日本語にて知っているものが多いので、英語を読みながら「これはこのことを書いてあるのだろうな。」などと推測しながら読むことが出来、そして「英語ではこういった表現でこのことを説明するのか。」などと感心しながら読み進めることが出来ます。」
A「ええ、それはよくわかりますね(笑)。
ある程度自分が知っている分野の洋書、英文などを読みますと、大体の意味は分かり、そしてそれを何冊か続けると、以前に比べ少し成長した様な感じを得ることが出来ますよね。
そして、そういうのを積み重ねますと、まあ、どうにかモノになるのではないかと思えるようになります(笑)。
ですから、私個人の意見としては、英語云々よりも先ずはじめに自分の専門分野におけるある程度の知識を持てば、自然とその延長として英語は習熟していくのではないかと思うのですが・・どうでしょうか?」
B「ええ、それは私も仰る通りであると思います。
もちろんグラマーも単語も会話も大事であるとは思いますが、それ以前に自分の専門あるいは得意分野を持てば、自然とその分野の英語でのコミュニケーションはある程度出来るようになるのではないかと思います。」
A「その点、近代日本における自然科学分野、理系全般とは、その始原が概ね欧米にありますので、習熟に伴い自然と現在の公用語としての英語に接する機会が増えていくと思います。
その意味で、専門分野を介して公用語である英語に接する我が国の自然科学分野の学問とは、文系に比べ、やはりノーベル賞などの世界規模での評価において多少有利な場所にいるのではないかとも思えます・・。」
B「確かにノーベル文学賞で候補にのぼる日本人の作家とは、海外での翻訳が多く為されている方ですよね・・。
そういえば先日読んだ夏目漱石の「三四郎」の英訳版の巻頭言をその作家が書かれていましたが、大変読み易い英語でした。
しかし、そういえば私は英語に関しては色々とありましたね・・。
二歳から五歳までスイスで過ごしたのですが、この時通っていた幼稚園がインターナショナルスクールでしたので、当時は英語を話していたようですが、帰国後、日本語に習熟するにしたがい英語は忘れてしまったようです(笑)。
その後、中学、高校、大学にて英語は多少得意な時期もありましたが、大体の期間は平凡な成績でした。
そして就職後、ホテルフロント勤務にてインバウンド(海外からの宿泊客)の担当をさせられることが多く、必要に迫られ辞書、電子辞書を引張出し、独習らしいことをしていたのが南紀在住時でした・・(笑)。
その後入学した文系院では学生人数が決して多いわけではないのですが、英語の講義は複数ありましたので、毎週予習をしておかないとみっともないことから、必要に迫られ勉強しました。
その後の歯科技工学校においては講義で歯科に用いる基本的英語を習いましたが、それに飽き足りず、家にあった本を読んだりして多少能動的な努力もしました。
そして歯系院では担当教授が所属院生、修了生を集め英論文の輪読会を毎週水曜日の朝八時から開催されていましたので、これも予習をしておかないとみっともないので必要に迫られ勉強しました。
そして、この時以来、多少能動的になり、本屋の洋書コーナーやアマゾンなどで洋書、古書を少しずつ購入する様になりました。
また、講座の准教授の先生と歯科理工学に特化した洋書の輪読会も行いましたが、これも大変勉強になりました・・。
その様な状態を経て、帰郷後に出席を許された都内大学大学院の外国人留学生向けの英語による国際関係論の講義は大変面白く感じることができました・・。
そしてその後職を得た九州においては留学生、外国人教員、PDが多く、今考えてみますと大変良い環境であったのではないかと思います・・。
ともあれ、現在また求職活動を継続しておりますが、どの様な場所においても、自身の用いる言語、文体、思想を客観視するための道具としての英語とは、なかなか重要ではないかと思います。
しかしながら、現在小学校低学年あるいは小学校就学以前から英語を勉強させようとする風潮は「少し違うのではないか?」と思いますが、どうなのでしょうかね?」
A「どうもありがとうございます・・(笑)。
Bさんの英語遍歴については以前伺ったものと同様でした。さて、私もたしかに英語を勉強する前段階において、とりあえず母国語である日本語に習熟する必要があるのではないかと思います・・。
正直、以前は漢文や古文などはカビの生えたような役立たずの代物と思っていましたが、何だか現在の様な御時勢になるのであったら、もう少し敬意と熱意を持って勉強しておけば良かったと思いますね・・(苦笑)。
しかし、こういった風潮で思い出すのは決して誹謗、中傷のつもりではないのですが、ハングル文字により漢字の記憶を大幅に失ってしまった韓国です。
それはそれで歴史の流れであり仕方ないのかもしれませんが、そうなるとPCなどの普及は確実且つ急速に我々の漢字の記憶を風化させていますね・・(苦笑)。」
B「たしかにそうですね・・そして、それは仕方ないことなのでしょうか?」
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