2020年8月22日土曜日

20200822 読んでいた書籍から思ったこと・・これも地域の風土なのであろうか?

どうしたわけか、昨日のツイッターでのインプレッション数が、これまでで最高になりました。これには自身も多少驚き、そしていくらか気圧されましたが、その後も特に有意な変化といったものは生じていないことから、また、しばらく最前の調子にて進めて行こうと思います。ともあれ、昨日、当ブロガーであれツイッターであれ閲覧、読んで頂いた皆さま、どうもありがとうございます。また今後も、出来るだけさまざまなことを発信していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨日はさきに述べたことから、ここ最近では珍しく読書が捗りました。読んだ著作は新書や文庫や古典とも云える学術書などであり、それは半ば手当たり次第に読んでいたと云えます・・。とはいえ、同時にそこには、後知恵であっても、何らかの理由はあるのだと思われますが・・。ともあれ、そうした中、主に我が国の古代について扱った金関丈夫著・大林太良編による「木馬と石牛」を読んでいますと、著者の古今東西の古典、歴史、民俗などについての該博な知識量には圧倒され、また、そうしたことから、著者である金関丈夫氏は大学の考古学研究者であろうと思われるところですが、そうではなく、その専門分野は解剖学であり、氏は、いくつかの大学医学部や旧制医学専門学校にて教鞭を執ってこられた方です。

また、自身が大変興味深いと思われたことは、そのご出身が香川県であるということです。香川県あるいはかつての讃岐国は、古くは空海から、江戸期においては平賀源内に至るまで「多芸的な天才」が生まれるような何らかの「風土」といったものがあるのかもしれません・・(笑)。

さて、先日読み進めていた、さきの「木馬と石牛」内の「杵築とは何か」にて、当時の我が国での青銅製祭器出土状況と記紀の記述から、推論的に出雲の重要性を述べていましたが、それが執筆されたのは1953年(昭和28年)であり、それは、我が国考古学・古代史の画期的な発見と云える1983年(昭和58年)の神庭荒神谷遺跡、そして1996年(平成8年)の加茂岩倉遺跡の発見によって、古代の出雲が大きな力を持ち、また記紀での出雲神話の記述が、少なくとも荒唐無稽ではないことが明らかになる30年程前のことです。

そうした時代に、こうした推論を創造出来るということは、やはり「天才的」と評しても良いのではないかと思われます。また、翻って、昨今の我が国にて、それに近いと思しき研究者がいるのかと考えてみますと、自身の不勉強、情報不足故か、イマイチよく分かりません・・。

そして、そのように考えてみますと、昨今の情報技術の進化発展は、果たして良いモノであるのかも、またよく分からなくなってきます・・(苦笑)。

*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5

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