私が歯系院生であった頃(2009~2013)は、中国製の歯科用セラミックス・ブロックは品質にブレがあり、補綴装置に加工された場合、機械的強度などが問題となり、口腔内で用いる材料として適切であるか疑問視されていましたが、現在においては明らかに品質は向上して、そして市場でも広く流通しているとのことです。そしてこれは、分析機器を用いた実験から明らかになった事実であり、その意味からも、著名な経済学や社会学の研究者の先生方が度々指摘するように、我が国の平成時代は「足踏み」をしていたと云えるのではないかと思われるのです・・。
また、さらにこの題材にて遡りますと、2003年、南紀白浜のホテルにフロント係として勤務していた頃、同僚から「このサイトが最高に面白い!」といわれ、夜勤の休憩時にバックヤードのPCで見たのが中国の開発したロボットである「先行者」について書かれたブログでした。そういえば、このサイトは私が初めてまともに読んだブログであったのかもしれません・・。ともかく、それは、あまり精巧とは云えない造りの中国製ロボットをイジる内容のものでしたが、たとえ当時であっても、私は素直にそれを笑う(嗤う)ことは出来ませんでした。しかし、その後の経験も加味してみますと、我々日本人は、情感が繊細であるためなのか、こういった遠回しな、悪意のあるイジりを、ことのほか好んでいるようにも見受けられます。
ともあれ、その頃から20年程経った現在から考えてみますと、少なくとも歯科用セラミックスに関しては「その間の中国の工業力の進化は目覚ましいものがあった」と考えるのが妥当であると思われます。
私としても今後、出来れば「国際デンタルショー」(IDS)や「ミッドウィンター・ミーティング」のような最先端の技術の粋を集めた見本市に参加して、自分なりに実地で見聞して確かめたいと思いますが、師匠や先輩の先生方から云わせると
「いや、あれに参加するのは決して観光ではないのだ。あの見本市で見た材料や機械の中から、今後の世界標準になるものが出て来るのだ。だから「これはスゴイ」と思った技術や材料の会社のブースには積極的に話し掛けて情報を引き出すのだ。それに、彼等も出展している企業だけに、話し掛けると色々と鷹揚に答えてくれるのだ。それで実験の試料として材料を頂けることもあるから、あそこで拾ったさまざまなネタは、その後の実験や講義や講演などのネタになるから、まあ、あれは半分以上は仕事で行っている感じだな・・。」
となります。また、そう考えますと、私はそこまで実務的な意味合いを、これらの見本市に見出すことは出来ません・・。しかし、ここ最近、コロナ禍ということもあり、長らく遠出をせずに、さらに外国に行き度肝を抜かれることもなかったため、これはまさに今後の私のブログや連携するSNSのためにも出来れば行った方が良いのではないかと思われるのです・・。
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。
連絡先につきましては以下の通りとなっています。
メールアドレス: clinic@tsuruki.org
電話番号:047-334-0030
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