そこから、この8月15日の終戦(敗戦)記念日は、現代を生きる我々にとって未だ100年も昔の出来事ではなく、比較的身近であり、深く理解しようと思えば出来そうな時代であると云えるのですが、どうしたわけか、我が国では、各教育段階にて、この時代についての歴史教育は、あまり詳細にはやろうとはしない傾向があると云えます・・。
自らの記憶を辿ってみますと、高校時代は、明治維新にて日本史の授業は一通り終え、その後から20世紀前半の歴史についての授業は、受けた記憶が定かにはありません・・。しかし他方で同じ頃に、現代文の授業で扱った夏目漱石による「現代日本の開化」は、それ以前にも自分の興味から何度か読んでいたということもあり、学内のテストにて比較的良い成績をとったという記憶は、割合明瞭に残っています。
また、ここまで書いていて思い起こされたことは、高校に入学してまだ間もない頃、世界史か何かの科目で第二次世界大戦について、先生に指されたのを良いことに、しばらく、その経緯を説明するように話したことであり、これで「少し変なヒト」という扱いになったのではないかと思われます・・(苦笑)。
その後、私の歴史についての興味が本格的に動き出したのは、大学最後の1年あたりで、以前にも何度か記事に書き、また、現在もなお途中の【架空の話】に指導教員として登場している文系の師匠に出会ってからであると云えます。現在思い返してみますと、当時は師匠の方が所謂D2病の、ど真ん中であり、私は、その頃の「濃いキャラになっていた」師匠から、少なからぬ影響を受けたのだと云えます・・(苦笑)。
そこで、自身も大学院に進学しようと周囲に訊ねてみると「とりあえず3年程度働いてみて、それでも行きたければそ、の時に考えれば良い。」ということになり、普通に就職しました。しかし、さきの影響は大きかったようであり「やはり院に行きたい。」と考え、また、多少お金も貯まったため、転勤にて東京勤務になってから、さまざまな大学に問合せ、資料請求をしたり、周囲を説得したりして、どうにか準備を整えました。
この時、いくつかの大学院を受験しましたが、どれも、あまり好感触と云えるものではありませんでした・・。ただ、会社勤務の際は、ホテルフロントとして、比較的多く外国人宿泊客の対応をさせられた(させて頂いたため)か、英語面接は、自身としては、後悔する部分もあったものの、同時にそこまで酷いモノではなく、また英文和訳のテストは、これまた会社時代、FAXなどで送られてくる、さまざまな宣伝チラシなどの概容訳をやらされていた(させて頂いた)ためか、そこまで怖気づくことなく、対応は出来たように記憶しています。
あとの小論文は、あまりその出来は分からずに、もう一つの面接は、何やら怖く、面接官にバカにされたような感じも受けました(現在考えてみますと、当人には、そうしたつもりはなかったのだと思われますが・・)。
ともあれ、どうにか入学を許されて入ってみますと、周囲には、当時としては、私以上に「変なヒト」と判断し得るような方々が何人かおり、そのよく分からない研究に対する熱意やストイックさに、こちらも知らぬうちに伝染し、また、そうした様子を手紙かメールにて察知したと思しき、さきの文系の師匠は、関西方面にて開催される学会を機会として、何度かこちらに訪ねて来られたことがありました。
この修士院生の頃は、自身にとっては、まさに「遅まきの青春」であったと云え、それ以前の学生生活と比べると、周囲の環境も決して悪くなく、居心地の良いものでした。
とはいえ、院の修了後は、数年前に開業した実家にて手伝うことが出来るようにと、東京の歯科技工専門学校に通うことになりましたが、これはまさに専門学校であり、自身としては、よく手を動かしたと記憶しています。また、それまで自身は図工や美術については比較的成績が良く、勝手にセンスがあると思っていましたが、この専門学校にて、世の中には器用な人がいるものだと、はじめて認識しました・・(苦笑)。
また、この専門学校にて「このさきは歯科技工士も大学院に進むべきだ。」との考えに触れ、また、それに影響を受け、周囲の反対を押し切って、以前の和歌山よりも、さらに西に行くことになりました・・。
現在では、四年制大学の歯科技工士養成課程を卒業した歯科技工士が普通におり、さらに修士、博士課程へと進み、学位取得にまで至ると聞き及んでいますが、そうしたストレートな課程を経て来られた方々と比べますと、私は原初的な、あるいは黎明期特有のゴチャゴチャした試作機もしくは多砲塔戦車のようなものであると云えます・・(笑)。
それでも、そうした存在には全く価値はないというわけでもなく、それは、当ブログも含めて、これまでと、そして、これからの活動にかかっているのではないかと思われますが、さて如何でしょうか・・。
ともあれ、これまでで一つ判然としたことは、私の歴史好きの傾向は比較的強く、普通でいると、自然にそちらの方面に行ってしまうということです・・(笑)。
この先も本日の終戦(敗戦)記念日が、自国の近現代史を見つめる日であり続け、変に形式化、ベタ化しないことを願います・・。
*今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
~勉強会の御案内~
歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に関する勉強会・講演会の開催を検討されていましたら、ご相談承ります。また、上記以外、他諸分野での研究室・法人・院内等の勉強会・特別講義のご相談も承ります。
~勉強会・特別講義 問合せ 連絡先メールアドレス~
tsurukiclinic2001@gmail.com
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