さて、そのようなことを書いていますと、どうしたわけか『このブログ記事を作成している自分と、日常生活を送っている自分は果たして同一であり、かい離していないだろうか?』といった疑問が湧いてきます。ブログ開始当初は、この疑問について悩み、公表を前提とした自身の文章を書くスタンスを定めることに色々と自分なりに工夫なり苦労をしていた記憶があります。そして、その時期において採った対話形式の文体は、現在考えてみますと工夫の一つであり、それなりに効果があったと思われます。
おそらく、文章を作成する際のスタンス・視座のようなものを定めることが、それを継続する際において重要であり、これに文章の題材・ネタとなるものが、加わり、内面での観念的な動きを描写出来ると感じる(ここは「考える」ではないと思われます。)ところに継続的なブログ記事作成の要因があると思われます。
とはいえ、内面の観念的な動きを感じ取り、それを毎日文章にて描写することは残念ながら未だ出来ませんので、現在においても時には対話形式にて、あるいは書籍からの抜粋引用を以て記事作成を行うことになるわけです。
また、そうしたことを書いておりますと「内面の観念的な動きを感じ取り、それを文章にて描写する」ことが歴史などをも含む、さまざまな記述の根底にある本質であると思われたのですが、おそらく、これに関して、我が国は不正直というわけでなく「外界でのさまざまな動きを感じ取り、文章に描写すること」に関しては、かなり鋭い感性を持っていると思われますが、さきの観念的な動きを文章によって描写することに関しては、地域性であるのか、民族性であるのか、古くから苦手であるように思われます。【率直さの方向性が国・民族などによって異なるのかもしれない。また、おそらくそれには宗教が強く関与していると思われる。】
これは、いかなる過程・経緯にて、そうした性質になったかは精確には分かりませんが、ともあれ、そうした性質により、観念的な動きをコトバにて描写したものが経時的に蓄積したものであると云える歴史などの理解そして発達が停滞してしまった先の時代がまさに現代の我が国社会であるように思われます。
医歯薬学など人命そして健康に深く関与寄与する諸学問が極めて重要であることは重々承知していますが、今後、我が国が本当にダメになるとしたら、その起点となるものは、おそらく医歯薬学などではなく、コトバを、文・史(フミ)を扱うところからであると思われます。これが杞憂であれば本当に良いですが、さて、どうなることでしょうか・・。
ちなみに、ここまで書いていてふと思い出したことは大西巨人著「神聖喜劇」に大岡昇平が寄せた評です。
ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
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ISBN978-4-263-46420-5
医歯薬出版株式会社刊
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師匠による歯科材料全般あるいは、いくつかの歯科材料に焦点を当てた勉強会・講演会の開催を検討されておりましたら、よろこんでご相談承ります。師匠はこれまで長年、大学歯学部・歯科衛生・歯科技工専門学校にて教鞭を執られた経験から、さまざまなご要望に対応させて頂くことが出来ます。
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