また他方、先日より盛んに報道されている某大学体育会運動部については以前に取り上げた吉田裕著『日本軍兵士』中公新書の内容を彷彿とさせ、さらにまた、こうした構図は歴史的類縁性のみならず、あるいは官民双方の組織においても類似性らしきものを見出すことが出来るのではないかと思われました(さすがに、そこまでいくともはや民族性・国民性ではないだろうか?)。
ともあれ、おそらく、インターネットが普及した現今の社会においては、これら追及を時間をかけて逃れ、そして徐々にフェイド・アウトしていくといった従来からの手法は以前に比べ困難になってきたのではないでしょうか?
また、そうした従来一般的とも云える追及に対する行為態度から、インターネットを技術基盤とする社会への順応度の違い、あるいは端的に世代間の相違といったものを看取することが出来るのではないかとも思われます。
そのように考えてみますと、ある革新的な技術が我々の行動を直接変えるのではなく、我々がその技術に接し、習熟するに伴い、認知の仕方が徐々に変化し、そこからの行動もまた変化していくというのが、より実情に則した表現であると云えるのではないでしょうか?
そうしますと、革新的な技術が出現してから、ある程度の時間をかけ、それが社会に浸透し、次いで、そこから生じる変化が社会に広がっていくと云えるのですが、おそらくその反応の仕方が地域・世代などにより異なることから、さきに述べた世代によって異なる行為態度もまた見出すことが出来るのではないかと思われます(テレビ全般の衰退も根源ではそうしたところに原因があるように思われます。)。
くわえて、一般的にやはり年代が若い方が新たな革新的な技術に対する感受性は鋭く、またそれに対する反応も速やかであると云え、そのことから国全体の健康寿命が延びることは大変喜ばしいことであるとは云えるのですが、それと同時に大小組織における決断を行い、それを実行する方々もまた、(健康寿命の増進に伴い)年齢層が上がっても良いということは、必ずしも云えないように思われるところですが、さて、如何でしょうか?
おそらく、このことは今後、我が国の社会においてより重要な課題になってくるのではないかと思われますが、しかし、こうしたことはどうしたわけか、なかなか議論や話し合いのみによって状況が改善するといったことはなく、むしろ、まさしく動物的とも云える主導権争いの大きな舞台になるといった傾向があるのではないかと思われます・・。
そして、そのように考えてみますと、さきの某大学体育会運動部に関する事件は、もう少し根が深いようにも思われるところですが、さて如何でしょうか?
今回もここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
数年前から現在に至るまでに日本列島にて生じた、あるいは現在も継続して生じている大規模自然災害により被害を被った、被っている諸地域のインフラの回復、その後の復興を祈念します。
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