先日投稿のブログ記事にて少し触れたことであり、また、その後知人等に尋ねてみたところ、現在、我が国における福祉系の学部・学科等とは、どちらかというと文系に分類されるということでした・・。
たしかに介護を必要とする方々に対し、その生活の支援、また行政・各医療介護施設等との連絡、調整を職務として考えますと、文系に分類されるのかもしれませんが、現今なお進行中の医療技術の高度専門化にくわえ、実際に介護を必要とする方々と接する現場における専門職とは、その職務を行うに際し、少なからぬ、ある程度広汎な医学的知識を要するのではないかと思われるのです・・。
また、このことは、今後、我が国社会全般において高齢化の度合いがさらに進行することに伴い、介護を必要とする方々もまた増加することにより一層重要視されるものになると考えます。
以上のことを約言しますと、特にこの先において、介護分野での専門職に就く方々とは、より一層、広汎な医学全般の知識が必要とされるのではないかということです。
たとえば、介護を要する方々の具体的な介護を設計管理し、各種介護・医療事業者および行政関連との連絡、調整等を行う介護支援専門員(ケア・マネージャー)とは、現今においても主に医療介護関連有資格者の方々が就いているとのことですが、これを在宅医療分野において、ある程度の臨床・学識経験を有する医師が、認定医・専門医を取得するようなカタチにて介護支援専門員と同様の職務にあたることは、決して悪いことではなく、さらに、さきに述べたことを伏線(介護分野での専門職とは、今後おそらく、より高度、広汎な医療知識を要求される)として考えますと、少なくとも、そうした方向性もまた、今後の有効な選択肢の一つとなるのではなかかと思われるのです・・。
あるいはまた、社会福祉を専門とする資格を養成する教育機関での教育において、これまで以上に医療関連科目に重点を置くといったこともまた、一つの採り得る有効な方法ではないかとも思われます・・。
ともあれ、何れにしても重要なことは、今後高齢化が進行することにより、ますます医療と介護が近接、融合してゆくであろう社会において、緊密な連携を期待される医療介護の多職種の方々が、各々専門分野のコトバおよびその背景概念を互いに理解しつつスムーズな意思疎通が出来るという状況の成立であると考えます。
そして、こうした状況から考えてみますと、個々の具体的な介護に対しての概括を描くのは医療分野から介護分野に近接するようになった医師であるのか、あるいは介護分野からの生え抜きの介護専門職の方々であるのかとは、おそらく今後さらに問われることになるのではないかと思われます・・【医療と介護が近接化した状況における主導権?】。
ともあれ、今回もまたここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
昨年から現在に至るまでに列島各地において発生した一連の地震・大雨・水害といった大規模自然災害により被害を被った地域での諸インフラの復旧・回復およびその後の復興を祈念しています。」
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