とまあれ、私がトイレから戻るとE先生も「じゃあ、私もちょっと・・」と立ち上がり、入れ替わりでトイレに向かった。やがて戻り、精算を済ませて外に出てみると、あらためて外の商店街は賑やかであり、行く手方向の右側の方を眺めると、商店街ははるか先まで続いているようであった。
そういえば、E先生がお土産として持参された蒸*屋の「かるかん」3袋は午前中にD先生に1袋差し上げて、その後の移動時、残りの2袋はE先生と私が1袋ずつ持参していた。ともあれ、そうしたすがたで商店街を歩いていると、Kでは見かけない新たな外食チェーン店があったり、あるいは関西地方の都市でよく見かけたチェーン展開のお好み焼き・たこ焼き店があるかと思えば、地元密着で古くからあると思しき魚の煮付などを並べた惣菜屋さんなどもあり、それらにくわえて、雑貨店やチェーン展開の大型ドラッグストア、そしてパチンコ屋が並び、こうしたさまざまな業種の店舗が集まっている様子は、天文館とは多少似ているものの店舗の凝集の具合やそれら店舗の構成要素がどうも異なるようにも感じられた・・。
こうした商店街の様子にはE先生も興味を示され、町中華のお店の前や、軒先におかれた惣菜には何度か足をとめられた。ちなみに、E先生は*クドナルドや天丼といった、どちらかと云うと濃い味付けを好まれる傾向が確かにあり、その他であれば、カレーライス全般は明らかに好物であり、入ったお店で注文を迷われると、すかさず「ではカレーライスをください。」と云われるような傾向があった・・。また、ハンバーグや豚の生姜焼きなどについても同様であり、そこから「この方は少し味覚嗜好のセンサーが大雑把であるのかもしれない?」と思われるかもしれないが、E先生の場合は、それ一辺倒ではないらしく、K市そして県内に留まらず、九州内での特に博多の美味しいお店については詳しく、以前にK市在住の遠い親戚である院長先生から聞いた、ポン酢が美味しい中洲川端の水炊きのお店も御存知であり、D1の頃、学会出席のために訪問した博多で、少し空いた時間を利用してポン酢を購入した際も、事前にE先生から場所の概要を伺っていた。
約言すると、たしかにE先生には、何と云うか強くて単調、一辺倒な味を好まれる悪く云えば、少し味覚音痴的とも云える一面がありながらも、他方において、さまざまな地域の料理についても楽しみ、そして評価することが出来るほどの味覚も持たれていることから、E先生をはじめとしたKの地域に住む人々の「感覚を切り替えるよう」とも感じられる、ある種の「柔軟さ」を感じたことはK在住期間中に幾度か経験して、また、何故であるか甚く感心した記憶もある・・。
今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます!
順天堂大学保健医療学部
祝新版発行決定!
ISBN978-4-263-46420-5
*鶴木クリニックでのオペ見学につきましても承ります。
連絡先につきましては以下の通りとなっています。
メールアドレス: clinic@tsuruki.org
電話番号:047-334-0030
どうぞよろしくお願い申し上げます。
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