2018年3月20日火曜日

20180320 著作の読了から思ったこと 読書における相転移、高等教育での応用について

先日来より読み進めていた国際政治学の著作上下巻を本日電車内にて読了しました。以前にも書きましたが、この分野の著作は近年読んだことがなかったため、苦労しましたが、読了してみますと、やはりそれなりの達成感を感じます。そしてまた『今後もこの分野の著作であれば、ある程度は読めるのではないだろうか?』とも思うに至ります・・(笑)。

また、振り返ってみますと、自身は概ねそのようにして、いくつかの分野での知識を積んできた自覚がありますので、現在では、これはこれで一つの学問に対する正攻法であると考えています。

また、そうした行為が蓄積しますと、次に生じるのは、一種の相転移であるのか、ある程度基礎の習得が為された言語にて書かれた同分野の著作を読解することが出来るようになるといったことであるように思われます。

また、そうした段階(相転移)を経るに際して、相応しいと思われる分野とは実証性・再現可能性が問われる自然科学系学問分野ではないかと思われます。

この段階(相転移)においては歴史・文学といった国々によって異なる知識の集積・体系を持つ学問分野では実際問題として扱い難いのではないかと思われます。

もちろん、歴史・文学といった人文社会科学系学問は一国の文化の要ではあるのですが、同時に本質的にその学問分野に付随する実証性・再現可能性などの普遍的性質をマトリックスとして他言語を学ぼうとする場合においては必ずしも相応しいものとは思われません。

くわえて、以前から指摘している我が国の全般的な性質といえる即物性・此岸性を加味して考えてみますと、より一層強く云えるのではないかと考えます。

つまり、我が国の特徴的な性質とも云える即物性・此岸性と自然科学性学問の真髄である実証性・再現可能性とは親和性があり、これは今後、更なる高齢化が進む我が国の高等教育の進路について考える上で熟慮してみる価値があるのではないかと思われます・・。

自身の考えるその一つの試案は、現今の人文社会科学系学部・学科の定員を減らし、これまで専門学校・短期大学・大学のルートが併存している医療・介護資格養成校を全面的に四年制大学化し、そこでの専門教育に含まれる知識の普遍的性質を基軸として他言語を効果的に習得することが出来る仕組みを構築することです。

そして、そうしたことがある程度出来るようになれば、自然と身に着いた習性にて歴史や文学などの著作を楽しむことが出来るようになるのではないかと思われるのですが、さて如何でしょうか?

そういえば、本日読了した著作はサミュエル・ハンチントン著『文明の衝突』上下巻であり、大変興味深い著作であったことから、後日、特に興味深いと思われた記述を抜粋引用してみようと考えています。

また当著作内で東アジア、我が国についての記述は、現在であっても当て嵌まる部分が多いように思われますので、興味をお持ちの方は是非御一読をおススメします。

近年より現在に至るまでに列島各地において生じた、もしくは今現在も継続している地震・大雨・水害・火山噴火などの大規模な自然災害によって被害を被った(被っている)諸地域の安全そして復興を祈念しています。



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