おそらく、社会での価値観の変化とは、漸進的にではあれ常に生じているのでしょうが、昨今のそれは必ずしも漸進的とは評し得ない程度の速さであり、また、その変化とはインターネットをはじめとすつ情報技術の進化発展が大きく関与しているものと云えます。
この新たな情報環境の現出により、これまで、さまざまな手段を用い、自らにとってより都合の良い状況の維持を図ってきた各方面の既得権益保持層もまた、それに対応する行動を採るのでしょうが、しかし、社会全体を基礎付けるレベルでの技術に大きな変化が生じた場合、既得権益保持層の行う対応とは、概して、生じている変化を最小化しようとする方向性にて行われることから、反対の変化を追い風としている勢力に対しては受け身・後手になってしまうことが多いのではないかと思われます。
その意味において、たしかに18世紀半ばイングランドにはじまる蒸気機関の広汎な実用化による産業革命とは、19世紀後半の我が国社会の変革にも結び付けることが出来るのです。
そして、インターネットなど情報技術の進化発展が18世紀半ばにおける蒸気機関の広汎な実用化に相当するものと云えます。
ともあれ、ハナシを具体的にしますと、ここ数年にて(大きく)変化したと思われることは、情報媒体におけるテレビの位置づけの変化であり、これは決定的であり、今後覆されることはないと思われます。
しかしそれは、テレビを含めた情報媒体の業種においてのみ適応されるものでなく、今後しばらく、さまざまな業種にて、類似した現象がドミノ式に生じるのではないかと思われます。
とはいえ、この変化とは業種内部のみから生じるものではなく、その業種のサービスを受ける我々の嗜好・考えが変化することにより、はじめて生じ得るとも云えます。
つまり、その原点にあるものの一つとは、社会全体を基礎付ける技術に変化が生じることにより、我々の嗜好・考えが変化し、さきに述べた業種内での、ある程度大規模な地殻変動とも評し得る変化が生じるということになり、さらには、さきに述べたような政体の変革をも生じかねないことになるのですが、その経緯に関してもまた、昨今さまざまな情報媒体からの報道を見聞しておりますと、その一端を垣間見ることが出来るのではないかとも思われますが、さて如何でしょうか?
あるいは、こうしたところにも、ある種の国民性らしきものの発露が認められるのかもしれません・・。
ともあれ、今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。
3・11も含めて、これまでに列島各地にて発生した、あるいは現在も発生している地震・大雨・水害・火山噴火といった大規模な自然災害により被災された(されている)諸地域の安全そして復興を祈念しています。
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