2017年11月24日金曜日

20171123 合金について②

歯科用合金とは、はじめに大きく分類すると貴金属合金と非貴金属(卑金属)合金となる。

貴金属合金とは主に金合金、銀合金などによって構成され、一方、非貴金属合金としてはコバルトクロム合金、チタン合金、各種ステンレス鋼などが挙げられる。

これら合金は貴金属合金の方が一般的に高価であるが、この『貴』という意味とは、価格あるいは市場経済に基づく価値の付与からの意味での『貴』ではなく、さきにも少し触れたが、金属のイオン化傾向の度合い、程度により決まる。

すなわち、イオン化傾向の低い金属が貴金属、そしてそうでない金属は非貴金属(卑金属)となる。

口腔内のさまざまな環境を考慮した場合、歯科補綴物、充填などに用いる金属とは当然ではあるがイオン化傾向の低い貴金属の方が適していると云える。

それ故、特に近年に至るまでは歯科用合金として最適、最高とされたのはイオン化傾向が金属内にて最も低く、かつ操作性に長けた(高い展延性)金を基調とする合金であった。

また、その産出が無限であり、且つ審美性(生体再現性?)および厳密なる生体適合性(生体為害性の排除)を追求するのでなければ、金合金とはたしかに理想的な歯科材料であると云える。

それ故、これまでに開発された金を基調とした歯科用合金とは、その目的用途に応じ数種類存在する。

そして、以下にそれら金合金についての記述を先ずはじめに医歯薬出版刊 『歯科技工辞典』より抜粋引用する。
ISBN-10: 4263430204
ISBN-13: 978-4263430200


タイプⅠ金合金
ADAS鋳造用軟質金合金、ビッカース硬さ90以下、伸び18%以上、20~22カラット金合金がこの合金に相当する。あまり応力のかからない単純インレーに適し、バーニッシュが容易である。

タイプⅡ金合金
ADAS鋳造用中硬質合金、ビッカース硬さ90~120、伸び12%以上、白金元素をほとんど含まないが、機械的性質に優れているため、インレー、クラウン用として利用価値は大きい。

タイプⅢ金合金
ADAS鋳造用硬質金合金、ビッカース硬さ120~150で、伸び12%以上のもの。硬化熱処理が可能であり、四分の三冠や高い応力を受けるクラウンブリッジに使用される。軟化状態でバーニッシュ可能で、広く使用される。

タイプⅣ金合金
ADAS鋳造用鋳造用超硬質金合金、硬化熱処理後ビッカース硬さ220以上。伸び2%以上のもの、クラスプ用、床用およびロングスパンブリッジに使用する。白金加金に相当する。

白金加金
金銀銅三元合金に白金ないしパラジウムを加えた金合金。都市ガス-圧縮空気炎で融解できるよう鋳造用のものは白金族金属の総量が10%未満で、タイプⅣ金合金と同じである。補綴物の維持装置用には最適。

参考サイトURL:http://www.yamakin-gold.co.jp/prdct_dental/alloy/golda03.html

こうして改めて書写しておりますと、他の書籍における同項目の記述が気になってきますので、次回の記事はそれらを抜粋引用してみようと思います。

今回もここまで読んで頂きどうもありがとうございます。


昨年から現在までに列島各地において生じた一連の地震・大雨・水害等の大規模自然災害によって被災された諸地域のインフラの復旧、回復そして復興を祈念しています。

再び噴火をはじめた新燃岳周辺の方々の御無事も祈念しています。







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