2017年11月14日火曜日

20171113 九州の文化が持つ海洋民的性質について

九州島は日本列島弧と琉球弧が接合するところであることから、双方の特徴を持っていると云える。

さらにまた、九州本島は中央構造線の九州版とも云える臼杵・八代構造線により南北に二分され、その北部には中国山地の延長である筑紫山地、また南部には四国山地の延長である九州山地がそれぞれ北東から南西にかけて走り存在する。

この九州島南北の両山地の間は大きく溝状に陥没し、太古においては瀬戸内海の延長とも云える海域(阿蘇水道)であったが、周辺の九重山、阿蘇山などの火山噴火による噴出物や河川の堆積物などにより、徐々に陸地化され現在の地形を構成しているが、このかつては海であった地域には現在においても火山が集中している(中央火山帯)。

九州南部の薩摩、大隅半島の地形は琉球弧の形状と方向的(北東から南西に走る)に一致し、両半島以南に位置する南西諸島が琉球弧の主要部を構成している。

また、この琉球弧の内側を走り、阿蘇山にはじまり遠く台湾まで至るのが霧島火山帯(琉球火山帯)である。

概ね以上のように山地、火山帯、弧などにより地域が劃される九州島であるが、それにより地域毎の気候風土、民俗文化などは共通する要素をも持ちながら、それぞれの特徴を持っていると云える。

九州地方は日本列島の最西南端に位置し、本州とは関門海峡にて隔てられ、また四国とは豊後水道、豊予海峡にて隔てられ、北方の朝鮮半島とは対馬海峡そして西の中国とは東シナ海によって隔てられている。

そして南は南西諸島を島づたいに進むと琉球を経て台湾にまで至る。

その意味にて日本列島のなかにおいても、九州地方とは際立って海と島々により構成される地域であると云え、さらにまた、古来より脈々と続く我が国(本来の)国際性(対外的感覚)の最先端の地域と評しても過分ではないものと考える。

また同時に、対外的な交易・漁業といった側面においても九州地方とは我が国の中でも特に海洋民的性質が強いのではないかとも考える。

当然といえば当然であるのだが、文字文化が普及定着、ある程度一般化する以前の社会においては最高の国際人(異文化を知る人)とは漁民、海洋民といった船を操る人々であった。

この漁民、海洋民の持つ民俗文化の特徴とは、おそらく自然といった神を畏れ、敬いながらも陽気であり、屈託がなく、精神的には伸びやかなものがあると思われる。

加えて冒険心、射幸心も少なからずあり、且つ勇猛果敢であり、思弁的、観照的であるよりかは行動的、実践的といった傾向もあるのではないかと考える。

さらに航海とは一人では困難であることから集団行動に長け、また経験豊富な指導者(船長)の価値をも知り、そしてその下すことには従わなくてはならないといった権威主義的なところがあり、また同時に実力主義的な要素をも加味されるのではないかと考える。

こうした社会が男性的なものであると考えるのは、特に論理の飛躍ではなく、自然であり、そしてまた、それが九州出身の男性を示す九州男子といったイメージに対し、無意識ながらではあるかもしれないが、少なからず影響を与えているのではないかと考える。

今回もまた、ここまで読んで頂き、どうもありがとうございます。

昨年から現在に至るまで列島各地において発生した一連の地震・大雨・水害等の大規模自然災害により被災された諸インフラの復旧・回復そして復興を祈念しています。

昨今、再び噴火をはじめた新燃岳周辺の方々の御無事も祈念しています。』